1,800円以上の注文で送料無料

メイン・ディッシュ の商品レビュー

3.9

106件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2020/06/08

久々の再読。 北森さんにはまった記念すべき一冊。 何度読んでも面白い。 どこかミステリアスで、料理の腕前がピカイチのミケさん。 ぶっ飛んだ性格の劇団の座付き作家小杉。 アネゴのねこさん。 みんな魅力的。 挿入される別視点の短編はどう関わるのか。 あの人の正体は、本格ミステリ...

久々の再読。 北森さんにはまった記念すべき一冊。 何度読んでも面白い。 どこかミステリアスで、料理の腕前がピカイチのミケさん。 ぶっ飛んだ性格の劇団の座付き作家小杉。 アネゴのねこさん。 みんな魅力的。 挿入される別視点の短編はどう関わるのか。 あの人の正体は、本格ミステリなら反則気味だけど、あのびっくり、してやられた感が楽しいからあり! いろんなことがきれいにおさまるところにおさまったし。 ごちそうさまでした。

Posted byブクログ

2020/02/04

おいしい!あ、いや、おもしろい!いやいやでもやはり、おいしい! 連作短編、と見せかけての長編。最後にドン! 短編集だと思って寝る前読書に少しずつ読んでいたのだけど、コレはまとめて読んだほうがいいね。 小杉の推理、サイコー。

Posted byブクログ

2018/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集になっているのに最後は長編になっていたというまとまりのある小説だけど、脚本家小杉が書いているのか?と途中止まって読み直しと時間がかかってしまった。 小説家になった小杉が共同で小説を書こうと提案し北森鴻の名前を持ち出す。本当に共同なら北森鴻はミケさんなのか、小杉なのか。。。

Posted byブクログ

2018/05/09

ある雪の日、劇団女優のユリエはミケさんという男と出会い、一緒に暮らし始めた。 プロ顔負けの料理の腕を持っているミケさんは、劇団が遭遇する事件も見事に解決に導いていく。 しかし、過去を明かさない彼には誰にも言えない秘密があった。 ミケさんこと三津池修とは何者なのか――。 連作短編...

ある雪の日、劇団女優のユリエはミケさんという男と出会い、一緒に暮らし始めた。 プロ顔負けの料理の腕を持っているミケさんは、劇団が遭遇する事件も見事に解決に導いていく。 しかし、過去を明かさない彼には誰にも言えない秘密があった。 ミケさんこと三津池修とは何者なのか――。 連作短編集ですが、二つのストーリーが交互に語られるうちに中盤で絡み合い、一つの本流の謎へとつながっていく…その展開にもまた二重三重の仕掛けが施され、最後まで気を抜けませんでした。 登場人物たちも、みんな魅力的でした。 おいしそうな料理を作りながら飄々と推理をしてみせるミケさんの佇まいも素敵。 サバサバした性格のユリエも好感が持てました。 男性作家が描く女性はステレオタイプが多いので違和感を感じるのですが、ユリエの人物像はリアルで親しみがもてます。 劇団の座付き作家の小杉も、いい味出してましたねー。 毎回、的外れの推理を披露するピエロの役割を担っているのですが、愛嬌があって何か憎めない。 核心を突いた推理をするかと思ったらいきなり突飛な方向にいっちゃって大きくはずしたりとか。 彼が一番魅力的かもしれない。 梁山泊のような劇団のわちゃわちゃした雰囲気も良いし、いつまでも読んでいたい、終わりが来るのが寂しいと思わせてくれました。 ただ、長編としては構成も凝っているしストーリーのメリハリもあって面白く感じるのですが、各短編の謎解きには首を傾げてしまうものもありました。 辻褄合わせというか、説得力に欠ける無理矢理な推理もあって、「有り無しでいえば無しかな・・・」って感じ。 そこが少し残念です。

Posted byブクログ

2016/11/09

話の展開について行くのが難しくて、何度も前を読み返してしまいました。でもミケさんいいな!実在したら間違いなく惹かれそうです。

Posted byブクログ

2016/09/05

ひとつひとつの短編で 物語を作りながら 全体として ひとつの大きな物語にするという手法である。 それで、ひとつひとつの物語では ストーリーになっているが、 全体を通すと 不具合が 生まれる物語。 つまり、都合よく破綻しているのである。 評価がしにくい小説である。 料理については...

ひとつひとつの短編で 物語を作りながら 全体として ひとつの大きな物語にするという手法である。 それで、ひとつひとつの物語では ストーリーになっているが、 全体を通すと 不具合が 生まれる物語。 つまり、都合よく破綻しているのである。 評価がしにくい小説である。 料理については 推理はあるが おいしいというだけで なんと表現力がないのだろうと思う。 主人公は ミケさんということで、設定してみる。 アペリティフ(プロローグ) 雪の中にたたずむ ミケさん。 ミステリーのどんでん返しを期待していた。 『雪が、そんなに楽しい』と声かけられて、 ネコさんに拾われる。 ネコさん。主役女優。 どうも、最後までイメージがわかないキャラクター。 ミケさん(三津池修)にぞっこんであることは確かだが、 なぜか、性格が悪そう。いわゆる根性わる。 5人の学生の友達。 貧しくて、ワンコイン(500円)出して、 カレーを食べる。そのカレーがおいしいと言っても、 タマネギをたっぷりじっくり炒めることのようだ。 タマネギの甘味を引き出す。 第1話 ストレンジテイスト→グルテンのフリッター  2組しか客を取らない料理店。 そこは、とても人気があるが、 季節の素材が、夏のもの、冬のものが混ざっている。 世の中、旬がなくなった。そのため、旬のおいしさが消えてしまった。 チロシン、ドーパミン、アンフェタミンが隠し味。 第2話 アリバイレシピ→カレー 伊能由佳里。カレー仲間の紅一点。 レイプ、妊娠 そして 死んでしまう。 それが、様々な不幸を引き寄せる。性格の悪さが引き立つ。 恩田徹也が工学部の学生でカレーつくりの名人。 彼も、自殺をしてしまう。 泉谷伸吾(会社一筋、女房に逃げられる。実家は温泉旅館で裕福)は、 カレーを作り 七年振りに滝沢良平と谷口優太を招待する。 泉谷は会社を辞めて、作家になると言う。 第3話 キッチンマジック→ラーメン ひったくりの話。高校生が死んでいた。 中華料理屋の娘が劇団に入ってくる。 そのラーメンを作ろうとするが ミケさん失敗する。 第4話 バッドテイストトレイン→松花堂弁当 滝沢良平は、料理人だが 臭覚障害者。 ミケさんこと三津池修に、松花堂弁当をゆずる話。 10日間 風呂に入らなかったから、匂いをまき散らすことが可能か? 第5話 マイオールドビターズ→ビール 自家製のビールをつくる。 大金持ちの道楽。それがコマーシャルだったとか。 劇団員が テレビに出れるようになったきっかけ。 泉谷とネコさんは昔同棲していたということをしり、ミケさんは行方不明。 一体いつ同棲したのか?泉谷は結婚してバツイチなのに? 第6話 バレンタインチャーハン→タマゴチャーハン ネコさんが自慢の料理を作る。 ミケさんに教えられた タマゴチャーハン。 第7話 ボトルダミー ミケさんのつくり置きの1年経ったブランデーはちみつ梅酒。 第8話 サプライジングエッグ  ミケさんは 三津池修と名乗っているが、本名は滝川だった。 実験をあやまらせた谷口は 三津池修となのり、海外逃亡。 (では、7年後にカレー料理食べた谷口はどうやって参加?)15年の歳月を得て、三津池修である谷口はもどってきた。 第9話 メインディッシュ この物語は 入れ替わりがあり、それが、よくわからないようにしてある。結局 作者も混乱している。それが、ますますわからない状態に。  

Posted byブクログ

2016/07/02

言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。 作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。 連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。...

言うなれば「巧緻」。技巧を凝らしたシェフのお任せコース。 作中の料理が美味しそうなミステリと言うと石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』がとても魅力的だったが、こちらもお腹が空く。 連作ミステリが収斂していくさまは実に好みだ。どんでん返し好きとしてはもう一ひねり欲しいところだが。7.5

Posted byブクログ

2016/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 主人公がものすごいウザい頭の悪い責任感のない都合のいい美少女で、ふわふわしててワケワカンねえイカニモ作者に創作されたような美青年が飯を作ることで、美少女の回りの人間関係の問題を解決する話。  美青年の方は薄ぼんやりした実像しかないから置いておくけど、美少女の方はさすがにキモい。周囲で起きる事柄に対して、心の中でツッコミすぎ。そのツッコミがまたお寒い。「化学構造式見ると気分が悪くなる」っていうのもキモい。読者に媚びてるのか何なのか。  これが真面目な小説だと思うから腹が立つ。ライトノベルならあるある設定だし納得も行きます。

Posted byブクログ

2015/09/04

2015.8.15 読了。 * 実を言うと途中で読むのやめようと思いました。 内容が面白くないとかじゃなく、私の勉強不足でちんぷんかんぷんな内容があったからで、日を置いてまた読みなおそうかと… でも案外そういうのってもう手をつけなかったりして… とか考えあぐねて他のみなさんのレビ...

2015.8.15 読了。 * 実を言うと途中で読むのやめようと思いました。 内容が面白くないとかじゃなく、私の勉強不足でちんぷんかんぷんな内容があったからで、日を置いてまた読みなおそうかと… でも案外そういうのってもう手をつけなかったりして… とか考えあぐねて他のみなさんのレビューを見たらなんと高評価が多くて読み続けることに。笑 * 二つの違う時間が交互に流れて、読み続けるうちに少しずつ重なっていくと言うか繋がりが見えて来て本の中に引き込まらました。 なんだかんだと予想したけど、いつもながらに予想とは違い安心w * 中には美味しそうな料理が出てくるけど、ミケさんがねこさんに教えてくれた炒飯が食べたい。 *

Posted byブクログ

2015/09/02

読んでてお腹が鳴りそうな、美味しそうな話。 内容も綿密に計算され尽くされた連作短編。久々に美味しいミステリごちそうさまでした。

Posted byブクログ