メイン・ディッシュ の商品レビュー
短編が連なる形式のミステリー。 2回、3回と読んでいけば、より理解が深まって面白くなりそうな感じでした。 ネコさんが居候するってのは、リアリティがないかなぁ。。
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なんて飯テロ…美味しそうな料理のミステリにはハズレがない。面白かったです。 特別料理の仕掛けも…! ミケさんのオリジナルの人がまさかの人物でびっくり。名前が合法的に全て違うとなると、知人が名乗っててもわからないな。お話を全て貫くミケさんの秘密はビターでした。 紅神楽の面々も面白い人たち。ユリエさんと小杉師匠の夫婦漫才的なやり取りも面白いし、それをにこにこ見てるミケさんも容易に想像できて良いです。 梅酒、ブランデーと蜂蜜で作るとどうなるんだろ。北森鴻レシピもどなたか。。。
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北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。 北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。 -----story------------- 女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。 座付き作者の小杉は...
北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。 北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。 -----story------------- 女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。 座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。 ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。 過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。 ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。 謎解きの深い味わいが重奏する垂涎のエンタテインメント。 おいしくてせつない、シャープでトリッキーな連作ミステリー。 (解説・千街晶之) ----------------------- 集英社の『小説すばる』の1996年(平成8年)6月号から1998年(平成10年)11月号に不定期掲載され、『アペリティフ(プロローグ)』と『メイン・ディッシュ(エピローグ)』を追加して1999年(平成11年)3月に書籍化、2002年(平成14年)3月の文庫化に際してさらに『特別料理』が追加された作品です。 ■アペリティフ(プロローグ) ■ストレンジ テイスト ■アリバイ レシピ ■キッチン マジック ■バッド テイスト トレイン ■マイ オールド ビターズ ■バレンタイン チャーハン ■ボトル“ダミー” ■サプライジング エッグ ■メイン・ディッシュ(エピローグ) ■特別料理 ■解説 千街晶之 小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人の三津池修(ミケさん)は料理の達人にして名探偵… どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる、、、 でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…… ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。 文庫化に際して、新たに特別短編を加筆… さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。 一つひとつのエピソードは、それほど魅力的に感じなかったのですが、それらが伏線となり、物語全体に関わる大きな謎解きができる… ミケさんは誰なのか? なぜこのタイミングでユリエの元を去ってしまったのか? という謎が解けていく瞬間が心地良い作品でしたね、、、 物語の中で、リアルな部分と創作部分(作中作の入れ子構造部分)が混在しており、どの部分が本当で、どの部分が妄想なのかが、ややわかり辛い印象でしたが… 読者をミスリードさせるための意図的な演出なんでしょうね、愉しめました。 各エピソードに登場する料理も美味しそう… グルメミステリでもありましたね。
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くるくると状況が変わって、情報も増えるのに、筋の通ったミステリ。著作を読むのは4冊目。すっかりファンになった。あと、これは自分のジンクス。出てくる料理が美味しそうな作品に駄作はない。
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なるほど笑そこに落ち着かせるのか笑。 各編もうまく騙されたという感じかな。ラストはさすがにわかりましたが笑。
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図書館。読もうとすると子ども2人に邪魔されて満足に読めず、断念してしまった。さらっと読むには少し複雑そうなストーリー構成だったので、また別の機会に読めたら。
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ごめんなさい、どうもネコさんが苦手ですね。 料理の描写も中途半端だったかな。 まあ、ミケさんの設定上、余りプロ仕様にする訳にはいかなかったのかな。 自分のなかでは、いろいろと惜しい作品ですね。
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小劇団「紅神楽」を主催する女優・紅林ユリエと彼女の同居人で料理の達人である三津池修が巻き込まれた事件──殺人事件もあれば、劇団内の座つき作者・小杉隆一が途中投げ出してしまったミステリーの台本の動機をゴールに導く話もある──を解き明かすという内容です。連作短編集と思いきや一つ一つの...
小劇団「紅神楽」を主催する女優・紅林ユリエと彼女の同居人で料理の達人である三津池修が巻き込まれた事件──殺人事件もあれば、劇団内の座つき作者・小杉隆一が途中投げ出してしまったミステリーの台本の動機をゴールに導く話もある──を解き明かすという内容です。連作短編集と思いきや一つ一つの短編を順番に読んでいくと一つの長編になるという仕掛けがあり、紅林と小杉徐々に三津池の秘密に迫っていく様子とその方法をワクワクしながら読み進めていきました。また劇中で三津池が作る料理をはじめ美味しそうな料理描写も秀逸です。
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ミケさんと香菜里屋の工藤さんが微妙に被ってしまうけど、内容はこちらのほうが面白かった。長身だけど猫のような男の人ってちょっと想像するのも難しい。 絡繰り、時に嘘がたくさん仕込まれているので、作者の妖術にかかって思い込まされてしまう。謎が溶けた‥‥というかフェイクが明るみに出た時...
ミケさんと香菜里屋の工藤さんが微妙に被ってしまうけど、内容はこちらのほうが面白かった。長身だけど猫のような男の人ってちょっと想像するのも難しい。 絡繰り、時に嘘がたくさん仕込まれているので、作者の妖術にかかって思い込まされてしまう。謎が溶けた‥‥というかフェイクが明るみに出た時に、なるほど!騙されていた事が面白くなる。
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中盤から二つの物語が混じり合うミステリー小説。 なんといっても、毎タイトルで一つの料理にまつわるオチが出てくるところが特徴的だ。 あまり聞いたことのない料理やよくある料理でも美味しくなる一工夫が紹介されているのも面白い。 主人公とミケさんの距離感が素敵だった。
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