メイン・ディッシュ の商品レビュー
「蛍坂」のなかの『双貌』が大掛かりで複雑になったような。 作中作だったり、実名の小説だったり、正体の入れ替えだったり… 読んでいて複雑で、どれが実態で、どれが虚像なのか分からなくなってくる。 なんだか鏡地獄。 しかし、楽しく読めるのは、ユリエと小杉のボケ突っ込みコンビのテンポの良...
「蛍坂」のなかの『双貌』が大掛かりで複雑になったような。 作中作だったり、実名の小説だったり、正体の入れ替えだったり… 読んでいて複雑で、どれが実態で、どれが虚像なのか分からなくなってくる。 なんだか鏡地獄。 しかし、楽しく読めるのは、ユリエと小杉のボケ突っ込みコンビのテンポの良い会話と、ミケさんの作る美味しそうな料理の数々のおかげかもしれない。
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面白かった。この著者の連作ミステリーはどれも良いですね。そして何気に出てくる料理のシーンがよだれがでます。
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読です。 しかし、ミステリとしていろいろな仕掛けがあり面白かったし、料理の描写がなんとも言えない。 さす
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20140911 連作短編なのに、あれ?と思わせるところが巧妙。全体でまとまってくるのでつい最後まで離せなくなってしまった。良い店で美味しいごちそうをいただいた満足感が残った。
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ねこ視点の話と滝沢編の話がどう交差するのかという仕掛けは面白かったけど、あまりミステリーとしての楽しさは感じなかった。 キャラもミケさんは魅力的だけど、ヒロインのねこさんはサバサバを通り越して、ただ雑な女にしか見えなくてあまり魅力を感じない。 個人的には香菜里屋シリーズの方が好き...
ねこ視点の話と滝沢編の話がどう交差するのかという仕掛けは面白かったけど、あまりミステリーとしての楽しさは感じなかった。 キャラもミケさんは魅力的だけど、ヒロインのねこさんはサバサバを通り越して、ただ雑な女にしか見えなくてあまり魅力を感じない。 個人的には香菜里屋シリーズの方が好きだな。 ただ、料理の描写は素晴らしかったです。
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「アペリティフ」から「メイン・ディッシュ」「特別料理」にいたるまで11編の美味しい物語が連なっている、ミステリーの連作短編集。前半では一編ごとに舞台が変わり少し混乱したが、読み進めるごとにたくさんの伏線が繋がってくる。「ええっ、そういうことだったの?」と、何度も前を読み返してみたり。実に面白かった。登場人物がみな個性的に生き生きしているのも良かった。 劇団の看板女優である「ネコ」のところに素性の知れない男「ミケさん」が転がり込むところから物語が始まる。この設定、以前読んだ「植物図鑑」とよく似ている。彼の料理の腕前が素晴らしいってこと、彼の真の姿が物語の大きな鍵になる点も同じだ。ただ、「メイン・ディッシュ」はあくまでもミステリーな訳で、彼の果たす役割はちょっと違う。その辺を読み比べる按配になったのも、また楽しかった。 この物語で印象的なのが、彼らに振る舞われる「ミケさん」の料理が本当に美味しそうなこと。お客さんを招いた時に私もこんな風に料理を拵えたいものだと思うことしきり。チャーハンか梅酒か玉子か、どれか一品だけでも今度真似して作ってみようかな。 美味しい料理が登場する小説として評判が良いようなので手に取ったが、正解だった。北森鴻氏の本はこれが初めてだったが、他の作品も今度読んでみようかと思う。
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美味しそう…!グルテン抽出したことあるし、このフライはやってみたいな〜 謎解き的にはもにゃっとするところもあったけど、最後のアナグラムは好きです。
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食べ物の描写はとても美味しそうで良かったです。短編の連作になっているのかと思いきや、という展開で面白いですね。ただ途中の伏線があからさまにここ伏線ですよっていうのが読みにくかったですね。あと、知らない人といきなり一緒に住んじゃう主人公もどうかと思います。
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美味しそうなご飯の描写がある本を探して行き着いた作家さんの一冊 普通に短編と思って読んでいたら、繋がっていて、えっ?!と思って読み直して、最後にもう一回えっ?!と思ってまたまた 読み直してしまった。 一通り読み終わって、もう一度読み直すことはあるけど、3回読み直したのは初めて...
美味しそうなご飯の描写がある本を探して行き着いた作家さんの一冊 普通に短編と思って読んでいたら、繋がっていて、えっ?!と思って読み直して、最後にもう一回えっ?!と思ってまたまた 読み直してしまった。 一通り読み終わって、もう一度読み直すことはあるけど、3回読み直したのは初めてだった! すごい!!
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つまらない。食べ物の描写も料理している風景も美味しそうじゃない。唯一食べるのを心待ちにしている紅林ユリエさんの素人オンライン小説に出てくるベテラン仕事持ち女性典型キャラの描き方がよかったくらいだ。
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