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僕のなかの壊れていない部分 の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    17

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2010/09/04

私は絶対こんなオトコには惚れない。 くどい、きもい。 >p106 (保育所をたくさん作りすぎたことは間違いだったのか、という議論。) p247 真知子さんの言葉。

Posted byブクログ

2010/08/16

理屈っぽい主人公とそれを取り巻く人たち。美人彼女の枝里子、親の愛に飢えているほのか、左翼の雷太、朋美親子、大西婦人。主人公をはじめ、登場人物全てにいらいらさせられるが、人間なんてそんなものなのかもしれない。三島などの引用多め。

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2010/05/11

C言語で大混乱している頭に読んだのは大失敗w 私の頭の中の大部分は壊れました?あは(・∀・) 過去のトラウマから驚異的な記憶力と論理展開力を見につけた エリートサラリーマンが主人公。 過去の偉人の言葉を借り、感覚的に会話をする彼女の逆をなぞることで 生きていくということや自殺し...

C言語で大混乱している頭に読んだのは大失敗w 私の頭の中の大部分は壊れました?あは(・∀・) 過去のトラウマから驚異的な記憶力と論理展開力を見につけた エリートサラリーマンが主人公。 過去の偉人の言葉を借り、感覚的に会話をする彼女の逆をなぞることで 生きていくということや自殺しないことの意味を考える。 後半から、宗教的思想がたくさん出てきたのには幻滅。 やっぱりそこなのかよ。 すごく考えさせられる命題がたくさんあって、 ゆっくり時間が有るときに読むべきだったと思う。 でも、ここで与えられる考え方は極論って感じがして、なじめなかったな。 矛盾していることは、人間らしさに繋がると思うんだよ。 倫理感覚は別問題として、私はこの主人公みたいな頭が欲しい。 自分を取り巻く圧倒的な現実を、 逆や裏からも見てリアルタイムで論理立てて証明してくような。 自分はどちらかというと、枝里子のような思考回路しかできない。 TPOに流されて、言動に首尾一貫がないんだよ。 かしこくなりたい。 って言ってるそばから矛盾している私w  母親がほんとうに母親であるためには、  父親がほんとうに父親であるためには、  兄がほんとうに兄であるためには、  妹がほんとうに妹であるためには、  互いが互いのために徹底的に犠牲になるべきだと僕は思ってる。  人には、与えられた命を自分でどうにかする権利なんて  これっぽっちもないんだから。

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2010/05/07

小説で文章に線引っ張ってページの角折ったのは初めて。それぐらい含蓄のあるフレーズ満載の本。 いくつかのテーマが流れていると思うけど、一番大きなテーマは死生観かと。 何のために生きるのかとか、生・死とは何かとか、そういうことは普通中二ぐらいで考えることだと思うが、主人公はもう29...

小説で文章に線引っ張ってページの角折ったのは初めて。それぐらい含蓄のあるフレーズ満載の本。 いくつかのテーマが流れていると思うけど、一番大きなテーマは死生観かと。 何のために生きるのかとか、生・死とは何かとか、そういうことは普通中二ぐらいで考えることだと思うが、主人公はもう29歳なのできっと中二病。 まぁ、複雑なバックグラウンドを持っているので、やむを得ず中二病なのかもしれないけど。 仏教的には輪廻の中で生き続けることは「苦」であり、輪廻から抜け出すことが「解脱」。 「生まれてこなければよかった」という主人公の抱く絶望感は、仏教における輪廻の中の苦しみにも通じる。 そこからの解放、解脱のためには、「他の存在の幸福のうちに自分の生命を認める」こと、仏教の「無我」の概念が必要である、との考え方が展開されている。 対して、「我」の幸せや自立を追求するヒロインをはじめとした他の登場人物たちと、主人公との考え方の違いが、主人公視点で展開されていく。 あとは男女・愛のテーマとか、親子のテーマとかが上記の死生観とからみ合って散りばめられている。 ・・・などなど、いろいろと考えさせられてしまう良著。 白石一文の小説は初めて読んだが、他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2018/09/04

人生は深く深く考えて生きなければいけないものなんでしょうかね。ささやかなことに幸せを感じて生きてはいけないのかな。

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2010/02/06

こんなめんどくさい男キライ。 最後もっと変化するかとおもったのに。。。 Mっ気のある人は好きだろう一冊。

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2009/10/04

文章の表現に無理がなく、自然な感じで好きです 初めて読んだ作家でしたが  別の作品も 読んでみたくなる作家です 地方から 東京へ出てきて なにかしらの 人との係わりの中 どこまで深く いつまで長く 付き合ってゆくのか 自殺をしたいっていう人がいた時  一人で死ぬ...

文章の表現に無理がなく、自然な感じで好きです 初めて読んだ作家でしたが  別の作品も 読んでみたくなる作家です 地方から 東京へ出てきて なにかしらの 人との係わりの中 どこまで深く いつまで長く 付き合ってゆくのか 自殺をしたいっていう人がいた時  一人で死ぬのは 寂しいでしょ 自分に言ってみたいな・・。 生きる事に あまり貪欲ではない だからと言って 自殺はしない 読み終えて 「ふぅ〜ん」って何度か言っていました なんとなく あとを引くような読後感です ちょっと 惹かれます

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2009/10/04

「物質的な充足や地位や名誉の獲得、競争での勝利や他人からの称賛、そうしたものは単に高く高く櫓を組み立てていくことに過ぎない。人生の破局である死から、人はそうやって必至に逃れ、遠くへ遠くへ離れようとあがく。幸福を死との距離で測る限りは、誰であれそうした無意味な行為を積み重ねていくほ...

「物質的な充足や地位や名誉の獲得、競争での勝利や他人からの称賛、そうしたものは単に高く高く櫓を組み立てていくことに過ぎない。人生の破局である死から、人はそうやって必至に逃れ、遠くへ遠くへ離れようとあがく。幸福を死との距離で測る限りは、誰であれそうした無意味な行為を積み重ねていくほかに生きていくすべがない。だが、苦難や苦しみを乗り越えることにのみ幸福を見いだしていると、人は最後には死という暗黒の沼に引きずり込まれ、自分を完全に破壊されてしまうのだ。  壊滅的な死からどれだけ遠くへ行けるか、どれだけ死を忘れてしまえるかを試すような幸福は幸福でもなんでもない。そんな幸福の櫓は高くなればなるほどに、そこからいずれは転落する運命を悲惨なものに塗りかえていく。最期の一瞬、空中に放り出された俺たちは、死の海に没するまでの長い長い恐怖の時間、生まれてきたことを恨み、呪うしかなくなるのだ。  死は海面のようなものだ。  その面をくぐったとたんに僕たちは海中に入る。そこは、僕たちの恐れる死も、愛し合う喜びもない全く新しい世界だ。死を通り過ぎた先の、想像のむずかしい、しかし決して想像することの不可能ではない世界だ。  僕は考える。本当の幸福は死と密接でなければならないのだと。死と密接な、まさに海面すれすれのところにある幸福こそが、真実の幸福なのだと−。」 以上、本文より抜粋。 主人公は東大出で出版社勤務のサラリーマン。 三人の女性と同時進行で関係を持ち、家のカギは開けっ放しにして、行くあてのない若者二人と同居生活を送っている。 本文のそこかしこに三島由紀夫をはじめとした文学からの引用があり、それを基にして主人公自身の思考が語られる。 斜に構えるというのとは全く違う、独特の厭世観を読者に突きつける文を読んでいると、きっとまともな読者なら嫌気がさしてしまうこと請け合い。 かくいう僕も、初めて読んだ時に主人公に対して抱いた感想は嫌悪感以外の何物でもなかった。 しかし、幸か不幸か、それとも歳をとっただけなのか、この本を読んでいて 「そういう考えもあるよな。」 と思えるようになってしまった。

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2009/10/04

主人公が恋人に下らない嘘をついているところから始まります。 本当に下らないのに、そのわりに全く微笑ましくなくて、 悪意無く、さしたる情熱も無く、状況を悪化させていく主人公が人間としてさっぱり理解できません。 主人公を見ていると、 少し似たところのある、我が友人を思い出します。 ...

主人公が恋人に下らない嘘をついているところから始まります。 本当に下らないのに、そのわりに全く微笑ましくなくて、 悪意無く、さしたる情熱も無く、状況を悪化させていく主人公が人間としてさっぱり理解できません。 主人公を見ていると、 少し似たところのある、我が友人を思い出します。 なんでそんな行動をするのかサッパリ分からない、っていう時は、 理由をきいたって理解できないです。 けれど、それでも、友情とか愛情とかは(一時的にせよ)構築できないことは無いよな、と思いました。

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2009/10/04

「あなたはほんとうに死にたくはないのですか? もしそうだとしたらその理由は何ですか?」 並はずれた記憶力、論理思考能力を兼ね揃えたエリートリーマン松原直人が生と死について脳内を巡り巡る なんだかセリフに村上春樹テーストを垣間見ましたけど、さらーにずるさをプラスしました。的な。...

「あなたはほんとうに死にたくはないのですか? もしそうだとしたらその理由は何ですか?」 並はずれた記憶力、論理思考能力を兼ね揃えたエリートリーマン松原直人が生と死について脳内を巡り巡る なんだかセリフに村上春樹テーストを垣間見ましたけど、さらーにずるさをプラスしました。的な。救われないけどぼんやり清々しくなるこの終わり方、好きです。

Posted byブクログ