僕のなかの壊れていない部分 の商品レビュー
京都旅行からはじまる男女のおはなし めぐちゃんおすすめ 古典的な哲学者などのことばが引用されたり、キーという感じの表現が散りばめられている
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なんだろう。 哲学的で自分の中の琴線に触れる何かがあった筈なのに、結局最後まで掴み切れなかった。 ある側面では、物事の真理を突いているからこそ、冷たくて誰かを傷つけるけれど。 ″「死にたい」という言葉に「じゃあ死ねよ」と突き放すんじゃなくて「だったら一緒に死んでやるよ」くらいのこ...
なんだろう。 哲学的で自分の中の琴線に触れる何かがあった筈なのに、結局最後まで掴み切れなかった。 ある側面では、物事の真理を突いているからこそ、冷たくて誰かを傷つけるけれど。 ″「死にたい」という言葉に「じゃあ死ねよ」と突き放すんじゃなくて「だったら一緒に死んでやるよ」くらいのことを言ってやるべき″ と言った彼に、壊れた優しさを垣間見た気がした。 時間を置いて熟読したいけど、夫人との唐突で過激な性描写に再読の意欲が削がれた。
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主人公に嫌悪感を持ちながら読んだけど、自分と似てるところがあるのを否定できなかった。 見たくないもの、認めたくないことを目の前に突きつけられるような感じ。
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哲学的な小説。 人生は、考えれば幾らでも考えることは出てくる。 そして、物事は深く深く掘り下げることができる。 思考に限りはなく、突き詰めていくと果てしない旅のようにどこまでも続いていく。 深く見つめる人の行動はどこか違うところがあるような気がする。 私の近しい人にも主人公のよう...
哲学的な小説。 人生は、考えれば幾らでも考えることは出てくる。 そして、物事は深く深く掘り下げることができる。 思考に限りはなく、突き詰めていくと果てしない旅のようにどこまでも続いていく。 深く見つめる人の行動はどこか違うところがあるような気がする。 私の近しい人にも主人公のような人がいる。 近付けたかと思うと遠ざかり、捉えどころがなく、けれど愛情がないわけではなく、思いもよらぬところで深い優しさを見せたりもする。 読めば読むほど、新しい発見に出会えそうな本。
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主人公は多忙を極める30歳。才色兼備の枝里子という恋人がありながら、人妻、離婚歴のある子持ちの女性とも関係を続ける。驚異的な記憶力を持つ奴だが、胡散臭い曲者、壊れた感情の人間。 こんな奴居るだろうけど、知り合いになりたくない。でも女性をひきつける魅力ってあるんだろうな
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高校生の時に読んだからか、主人公になにこいつ!と思いながら最後まで好きになれず、ましてや共感もできず、お姉ちゃんの本棚に返却しました。今読んだら違う感想かもしれないけど、手元にないのでなんとも言えず。いつかまた機会があったら読んでみたいかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しいお話でした。 白石さんのお話は、理屈が多い。 でも、一字一句をしっかり噛みしめて、飲み込んで読んでいくと、 ちゃんと消化できて、自分の心の栄養になる。 ほんとうに居場所が欲しかったら、まず足を止めて、ここのここに、自分で自分の居場所を作るしかないのよ。 ここよりほかのどこかなんてないのに。天国も地獄も、あの世もこの世も、みんなここなのに。 (文中より) 白石さんの本を読むのには、 かなりの根気がいるのだけれど、 きっとまた、手にとってしまうんだろうな。
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本当に私を憂鬱にしてくれる作品。 それなのに手放せない。いつも枕元に他の本とは区別されておかれている。 どうしてこんな出口がないんだろう。そもそも主人公が面倒臭すぎる。何がしたいのかわからない、はずなのにわかってしまう。要するにシンプルに生きられない人の典型。何事も考えすぎなの...
本当に私を憂鬱にしてくれる作品。 それなのに手放せない。いつも枕元に他の本とは区別されておかれている。 どうしてこんな出口がないんだろう。そもそも主人公が面倒臭すぎる。何がしたいのかわからない、はずなのにわかってしまう。要するにシンプルに生きられない人の典型。何事も考えすぎなのだ、悪い方向に。そして小賢しい方向に。自分の非を認めていながらそれでもいいやと開きなおる、というか善処すること、変わることを諦める。 なんかもう読んでいて面倒。 何もかもわかってるような口叩いてるんじゃないっ!って叱咤したくなるような。 それでもって性描写が割とハードなところも疲れた原因かも。 なんだか主人公に重なる人が身近にいるせいか色々と忘れられない作品。 【あなたはね、この世の中のいろんなことに自分だけの違った答えを見つけようとしているのよ】
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時間に余裕があり、物事を深く考えたい時におススメの一冊。 生きる意味というのが、この作者の作品の中で深く深く言及されている。生きる意味・価値というのは、人にどれだけ喜びを与えられるかで決まってくるらしい。人の幸せというものは、他者を幸せにしてこそ得られる充足感のようなものだと。...
時間に余裕があり、物事を深く考えたい時におススメの一冊。 生きる意味というのが、この作者の作品の中で深く深く言及されている。生きる意味・価値というのは、人にどれだけ喜びを与えられるかで決まってくるらしい。人の幸せというものは、他者を幸せにしてこそ得られる充足感のようなものだと。 自己犠牲という言い方はあまり好きではないけれど、自分の幸せも追求しつつ、大切な人への自己犠牲も適度に行いながら生きていくのが幸せの近道だとこの本を読んで感じるようになった。 世の中では愛が根幹になっている。 最後にハリー・ポッターを救ったのも愛。 ロンダ・バーンの「the secret」でも愛が叫ばれている。 この作品の中で言及されていた人の幸せを願う気持ちも愛である。 こんな素敵なパワーが世界に満ち溢れ、皆が笑顔で暮らせるようになった時、いがみ合いや戦争もなくなると思う。 話がそれてしまったが、愛という力は偉大だなぁと感じた。 日々の生活の中で、できることから愛を発信していきたいと思う。
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読み応えのある小説。白石氏の他の本も好きだけど、それとはまた違う。 生きるとは何か。死ぬとはなにか。人を愛するとは何か。という普遍的な議論を、登場人物それぞれの人生やそこで培った思想、または先人の残したことばを通して読者に問いかけていく。 さらっと読むにはややこしい小説。でも...
読み応えのある小説。白石氏の他の本も好きだけど、それとはまた違う。 生きるとは何か。死ぬとはなにか。人を愛するとは何か。という普遍的な議論を、登場人物それぞれの人生やそこで培った思想、または先人の残したことばを通して読者に問いかけていく。 さらっと読むにはややこしい小説。でも好き。
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