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僕のなかの壊れていない部分 の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

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2009/10/04

才能という表現が適切かは不明ですが、人として凹んでいるところから出発する様々な考察が豊か(?)です。己の凹みに自覚ある人は面白いと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

「僕には友達なんていないからね」というクールで孤独な主人公。壊れかけている"僕"の壊れていない部分とは。 "僕"は生きる意味について考える。人は何のために生まれてきたのですか? そして僕は神様にこう教えてもらったんだ。 −お前は、いついかな...

「僕には友達なんていないからね」というクールで孤独な主人公。壊れかけている"僕"の壊れていない部分とは。 "僕"は生きる意味について考える。人は何のために生まれてきたのですか? そして僕は神様にこう教えてもらったんだ。 −お前は、いついかなるときでも、親が子を愛するように人を愛しなさい。 この台詞がとても心に残りました。

Posted byブクログ

2009/10/04

最初はとても面白かった。だけど、途中からいきなり論理的になったり、いまいち掴めない部分があった。主人公の男性の性格が歪んでて好きになれなかった。人間の裏を書き過ぎていたように思う。あたしには、それがあまり合わなかった。でも共感できるところもあった。

Posted byブクログ

2009/10/04

文庫版が出たので再読。 主人公に共感できるできないはともかく、またそれゆえに好き嫌いが大きく分かれるのだろうけれど、個人的にはとても真剣な小説だと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

この人が新刊を出すと、好きじゃないのになんでか買ってしまう。「なんで好きじゃないのか」を検証するために読んでいるような気がする。んで読後に「あー、やっぱ好きじゃないわ」と確認したいのだろう。

Posted byブクログ

2009/10/04

自分の思想観念の先を主人公は無機質に抉っている。現実的で在り乍非現実さを匂わせる人間関係、事件。ラストは今一でしたが良かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

自殺・恋愛・生死観・拒食、過食、菜食・心のゆとり・親子関係・性行為・政治・ 戦争・不景気での中小企業社長の自殺・首相の靖国参拝問題・国籍問題・ 都会の孤独・動機のない殺人 などなど現代社会の抱える問題すべてを物語りの中に散りばめて書かれた小説。 主人公は合理的でなければいけないと...

自殺・恋愛・生死観・拒食、過食、菜食・心のゆとり・親子関係・性行為・政治・ 戦争・不景気での中小企業社長の自殺・首相の靖国参拝問題・国籍問題・ 都会の孤独・動機のない殺人 などなど現代社会の抱える問題すべてを物語りの中に散りばめて書かれた小説。 主人公は合理的でなければいけないと強迫的に考えているため 人間は不完全で矛盾を抱えたまま生きているものだと認められないところがあって そのせいで社会に適応しきれていない部分があり 確実に何かが「壊れて」しまっている人である。 主人公と主人公の家に出入りする二人の計三人は 同じように幼い頃に負った心の傷を抱えており それが生きづらくさせている。 主人公は耳障りのよい言葉ばかりを並べ立てて 本質を見ようとしない社会に対して異を唱える。 人生は希望に満ちているわけではないし また希望に満ちていなければならないわけでもない。 なのに、希望を押し付けてくる。 要約するとそんな感じ。 そんな主人公だけれども、子供には愛情のようなものを抱いている。 それは子供がかわいいからというよりは 常に大人の身勝手な都合に翻弄されるしかない 無力な子供に対する共感のようなものだけれども。 親が親の役目を果たさなかった結果 子供はどこかが壊れてしまい 孤独であり続ける。 主人公は過去の体験からそれを知っている。 そして心から他人のために生きることで 苦しみや死の恐怖から逃れられることも。 だけども、大人になった主人公はそうすることができない。 自分のための場所を捜し求め続ける。 そんな主人公に対して 自分の居場所なんてどこにもなくて それは自分でここに作り出さなければいけなんだ という彼女のセリフが299ページからあって そこから主人公の何かが壊れていくまでの部分で なんだかすごい泣いてしまったし 頭から離れなくて朝まで眠れなかった。 この本がみんなに響くのかどうかはわからないけれど 僕はものすごく衝撃を受けました。 村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が 僕は一番好きな小説なのですが それに近い衝撃を受けました。 取って付けたような部分がちょっとあるのですが その辺を差し引いてもよかったです。 生きることや死ぬことへの考え方や 強迫的な記憶への執着 論理武装や征服願望 そして何よりも生きづらく感じるところなど 主人公に妙に共感してしまいました。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本読むとすごい重たいけど、すごい考えさせられるんですよ。そしてそんな感じな本が好きなんですね、ボク。

Posted byブクログ

2009/10/04

内容は抜きにしてインパクトが強く非常に考えさせられる 一冊だった。著者の本で、以前見えないドアと鶴の空を 読んだが、その時程、内容に引き込まれなかった。 しかし読後感は今回の方がよかった。 完全に筆者にはまりそうです。

Posted byブクログ

2009/10/04

某レッズMFのオススメ作品。ゆえにココに分類。過激な表現も所々あるけど、読んでて色々と得るものはあるはず。もっと穏やかな(?)カンジがいいなら、「パイロットフィッシュ」がオススメ。

Posted byブクログ