1,800円以上の注文で送料無料

日蝕 の商品レビュー

3.4

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2022/06/01

自分がまだ20代そこそこの若い時に読んで、読書スキルの無さもあり読みにくいし難しいなと感じた。 ちなみに内容は全く覚えていない。 いつかまた読んでみたい。

Posted byブクログ

2021/02/07

ルネサンス期にトマス哲学をもとに宗教の統一を求め旅に出る.異なる進行の形に出会い,自らの信仰や宗教観に変化が訪れる.かつての文学の形式を反復によって体現している物語の構造こそが,行為自体に価値をも言い出す錬金術であると感じた.

Posted byブクログ

2020/10/27

この旧仮名遣いが作品の雰囲気を高めているのだろうけれど、もし現代仮名遣いで読めたらな と思う。 違うものになってしまうとは思うけれど 秘蹟の瞬間などは特に、つっかえずに読めたら 情景や感情がすっと入ってきそう。

Posted byブクログ

2019/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◯中世ヨーロッパの修道僧の視点であり、硬く見える文語調の言い回しなどは、その演出・表現として活きている。 ◯退廃的かつ幻想的な世界において、神と見まごう出来事の中に自分を見てしまう当たりはまさに日蝕と感じさせる。 ◯太陽・陽である神と、月・陰である人間が重なり、同円に多い尽くし、隠してしまう。人間を超越した存在を殺すことによる罪を人は背負わねばならない。 ◯それは神の死んだ世界であるが、先の世における人間賛歌の時代までは、未だ感じさせられず、堕落し、退廃的な世界の暗さを感じながら生きねばならない。 ◯ファンタジーではあるが、中世暗黒時代の肌感覚も感じられて面白かった。

Posted byブクログ

2019/04/20

こんなこねくり回さなくていいんでないの。 ものすごく読みづらかった。 あらすじはオカルティックで好き。

Posted byブクログ

2019/01/20

この作品が芥川賞を獲って大学の生協に大量に平積みされてたのは自分が院生の頃だった記憶。それで沸き立った流れのまま読むのがなんとなくイヤで読まずに来たのだけど、ふと図書館で借りてみた。 擬古文調の文体は某大の入試問題を思い出させる… それはおいといて、、、一応最後まで読んだけど...

この作品が芥川賞を獲って大学の生協に大量に平積みされてたのは自分が院生の頃だった記憶。それで沸き立った流れのまま読むのがなんとなくイヤで読まずに来たのだけど、ふと図書館で借りてみた。 擬古文調の文体は某大の入試問題を思い出させる… それはおいといて、、、一応最後まで読んだけど、すいません、難解でわかりませんでした…>< なんか、前提知識が足りない気がする。

Posted byブクログ

2017/05/11

一般的に使われない様な言葉を多用していて、かなり読みにくく、硬質な文章だなと思っていたが、読み進めると存外分かりやすくスラスラと読んでいける。

Posted byブクログ

2018/11/04

明治期の幻想文学を思わせるような擬古文調の文体。 雰囲気に合っているといえばそうだが、主人公は日本人なのかと勘違いしながら序盤を読んでしまった。 すいすいと読めるが特別面白いわけでもなく、クライマックスの日蝕のシーンも演出のわざとらしさのほうが際立っていた感じがする。 両性具有者...

明治期の幻想文学を思わせるような擬古文調の文体。 雰囲気に合っているといえばそうだが、主人公は日本人なのかと勘違いしながら序盤を読んでしまった。 すいすいと読めるが特別面白いわけでもなく、クライマックスの日蝕のシーンも演出のわざとらしさのほうが際立っていた感じがする。 両性具有者である意味はなんだったのだろうか。

Posted byブクログ

2015/12/09

横光の『日輪』を読んで何処となく似ているような気がして再読。 やはり本作は違う領域に到達している、賛否両論合わせて皆が語りたがる芥川賞作品かなと。題材・文体等、小説自身が自己を主張するというなかなかにお目にかかれない作品でしょう。結びのイマイチさ含めて作家の若さからくる才気に満ち...

横光の『日輪』を読んで何処となく似ているような気がして再読。 やはり本作は違う領域に到達している、賛否両論合わせて皆が語りたがる芥川賞作品かなと。題材・文体等、小説自身が自己を主張するというなかなかにお目にかかれない作品でしょう。結びのイマイチさ含めて作家の若さからくる才気に満ちてます。

Posted byブクログ

2015/11/14

 史上最年少で芥川賞を受賞したデビュー作。その文体や文学的探求で「三島由紀夫の再来か」とまで言われたという。当時は興味がなかったのでタイトルを知っている程度だったが、平野啓一郎という作家を知りたくて読んでみた。  どこのレビューをみても、難解な言葉を振り回して知識をひけらかして...

 史上最年少で芥川賞を受賞したデビュー作。その文体や文学的探求で「三島由紀夫の再来か」とまで言われたという。当時は興味がなかったのでタイトルを知っている程度だったが、平野啓一郎という作家を知りたくて読んでみた。  どこのレビューをみても、難解な言葉を振り回して知識をひけらかしているとか、平易な言葉にすれば読みやすくなるというような批判がある。三島は彼の文学的センスから溢れ出るものだが、平野は無理に難しくしているというものだ。しかし私はそうは思わない。これは平野のスタイルであって、表現方法の一つだ。それを読みにくいからと批判するのはちょっと違うように私には思える。  この『日蝕』には途中からぐっと引き込まれ一気に読んだ。言われている難しい表現など、ほとんど気にならなかった。さすがに三島の再来とまで言われ、芥川賞受賞作品だと思った。難解だと批評しているレビュアーさんたちは、そうは言いながらもきちんと読んでいる訳で、やはり平野のファンなのだろう。もしかしたら彼の才能に嫉妬しているのではないのか。

Posted byブクログ