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日蝕 の商品レビュー

3.4

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    4

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2009/10/04

読んでいくにつれ、自分自身がヨーロッパの宗教の時代の渦にいるような錯覚に陥った。両性具有者の存在にもびっくりした。とても美しい、穢れない世界。 文体がきっちりしているが、実は非常に読みやすい。時間の流れが自然で、一気に読んでしまった。

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2009/10/04

旧仮名遣いがラヴです。 こういうの大好きです。文章を理解するのに大分時間はかかりますが(汗) 話は、比喩が殆どで小難しいです。でも面白い。

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2009/10/04

三島由紀夫の再来と言われたこの著作。賛否両論というか、解説をみると非難の方が多かったのかしらん、と思ってしまいますが私は面白かったです。何が三島由紀夫風なのかと問われましても私、金閣寺すら読んだことないので判りかねますが、文体と内容は確かに純文学的ではあると思います。とにかく難し...

三島由紀夫の再来と言われたこの著作。賛否両論というか、解説をみると非難の方が多かったのかしらん、と思ってしまいますが私は面白かったです。何が三島由紀夫風なのかと問われましても私、金閣寺すら読んだことないので判りかねますが、文体と内容は確かに純文学的ではあると思います。とにかく難しい漢字が多い、それこそキーボード変換も出来ないような昔の漢字に熟語。カタカナ語もほとんど漢字。電子辞書なしでは読めないです。 それでも慣れれば十分に読みやすいし(それこそ中島敦や森鴎外よりは遙かに)この作品について文学的探求が出来るほど内容の深いものでもないと思うので、三島由紀夫の再来と評されようと、紛れもない現代文学である事には変わりないと思います。純文学特有の一種の堅苦しさというのが感じられないので誰でも気負わないで読めると思います。内容も少しの西洋史と錬金術を知っていれば解ります。ただ、まぁ普段読書をしない人にとっては受け付けられない類の本でしょう。 芥川賞を受賞したにもかかわらず、評価が厳しいのは仕様がないかもしれないけど、私はこの人のこの若さでの語彙力と豊饒な知識に敬意をはらいたいと思いますね。 2004/11/30 (Tue)

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2009/10/04

なんだかテキストに眩惑させられるような本。偏執的に前半部分は書かれているけど、最後がちょっと足りなすぎるというか……いや、描写は丹念だし、圧巻だよ?でも、期待していた「過程」が全く描かれてなかったので(あっけなく最後を見せられたので)、それが失望の素かも。

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2009/10/04

う〜ん。好きな人は、好きなんだろうなぁ。私はあまり好きではなかったです。共感というとちょっと違うのだけれど、身に来る部分が少なかったというか。たぶん、この神学生の物事に対するスタンスが、私には合わなかったのだと思います。なので、クライマックスも(情景描写はすごいなぁとは思いました...

う〜ん。好きな人は、好きなんだろうなぁ。私はあまり好きではなかったです。共感というとちょっと違うのだけれど、身に来る部分が少なかったというか。たぶん、この神学生の物事に対するスタンスが、私には合わなかったのだと思います。なので、クライマックスも(情景描写はすごいなぁとは思いましたが)あまり納得いかなかったです。よくわからなかったといった方が、正しいのかもしれません。あの、錬金術師の行動の意味するところは・・・?勝手な解釈はできるんですが、それはあまりに薄い解釈だと思うので。まぁ、正しい答えというのはないのでしょうが・・・。 ではなんで、嫌いと書かずに”あまり好きではない”と書いたかというと。錬金術師さんとその秘密とのくだりは、きれいだなぁと思ったから。あとは、描写力のすごさというか。音が聞こえてきそうだったり、情景がありありと浮かんでくるところは、すごいと思います。

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2017/04/02

第120回芥川賞(1998下半期) 同期に薦められて読んでみたものの、 難解過ぎて理解できず。 文体云々もそうなのだけれど、 まず何を訴えたい作品なのか…。

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2009/10/07

現役の京大生が芥川賞を受賞したと話題になった作品。 文学者も辞書を引きながら読んだというほど難しい文体もさることながら、15世紀後半のフランスという舞台設定も取っ付きにくさを増長している。 読後の爽快感や物語のテーマを見つけることはなかなか難しいが、天才の非凡さに触れるという点で...

現役の京大生が芥川賞を受賞したと話題になった作品。 文学者も辞書を引きながら読んだというほど難しい文体もさることながら、15世紀後半のフランスという舞台設定も取っ付きにくさを増長している。 読後の爽快感や物語のテーマを見つけることはなかなか難しいが、天才の非凡さに触れるという点では興味深い。

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