檀流クッキング の商品レビュー
文体が独特で、やみつ…
文体が独特で、やみつきになります。食べ物エッセイの元祖ではないでしょうか。
文庫OFF
火宅の人・壇一男の料…
火宅の人・壇一男の料理術。料理は出来ませんが読むのは面白いです。
文庫OFF
一切細かいレシピは書かれておらず,気取った料理がないところがいい。料理で一日をつぶす豊かな生活がうらやましい。
Posted by
料理エッセイを読むなら押さえておかなくてはいけない作品のようだ。 昭和44年(1969)〜昭和46年(1971)、週一で産経新聞に連載されていたという事で、なんと今から50年以上前! しかし、目次に並ぶ料理に古さを感じない。 時代的には、プロの料理人の世界に女性が入ることは許され...
料理エッセイを読むなら押さえておかなくてはいけない作品のようだ。 昭和44年(1969)〜昭和46年(1971)、週一で産経新聞に連載されていたという事で、なんと今から50年以上前! しかし、目次に並ぶ料理に古さを感じない。 時代的には、プロの料理人の世界に女性が入ることは許されず、家庭では「男子厨房に入るべからず」などと言って男は上げ膳据え膳で威張っていた頃? 檀氏の料理歴は長く、9歳の時に母が家を出てしまったことから、教師を務める父親と三人の妹のために食事を作り始めたことがきっかけだったという。 きっかけはあったかもしれないが、せっかく食べるなら美味しいものを食べたい、手に入らないのであれば自分でなんとかしたい、そういった食べること好きの結晶がこの作品なのかもしれない。 文章は豪快である。 「猛烈な火で炒めつけながら」「惜しげもなく赤ブドウ酒をブチかけて」「カッコよく盛り並べ」 男の料理。 諸外国に赴いては現地の人々に料理を教わったり。 その一方で、日本の伝統料理をも紹介している。 「きれいなところだけを使う」という、高級料亭風の料理には背を向け、その、捨てられる部分も無駄なく使う(食べる)ことにもこだわる。 ホルモンとか、モツとか、そういった部位。 もちろん、食に適した状態にするには丁寧な下処理が必要だ。 こういう料理を、子供たちも喜んで食べたという。 檀ふみさんも、この料理を食べていたのかな〜、などとふと思う。
Posted by
素晴らしい食エッセイ兼レシピ集。 この本を読んで実際に作れる方は料理中級者なのかな、と思います。 読んでいると、自分でも作れそうな気がしてくる描写力や説得力がすごいです。 私も料理欲をそそられました。 現代ではおなじみの料理になっているけれど、当時は珍しかったであろう料理が...
素晴らしい食エッセイ兼レシピ集。 この本を読んで実際に作れる方は料理中級者なのかな、と思います。 読んでいると、自分でも作れそうな気がしてくる描写力や説得力がすごいです。 私も料理欲をそそられました。 現代ではおなじみの料理になっているけれど、当時は珍しかったであろう料理が出てくるのは、檀一雄の先見性というかセンスが光っていてすごいと思いました。 食いしん坊に非常におすすめの一冊です。
Posted by
太宰治、坂口安吾と並び称せられた、無頼派三羽烏の人檀一雄ですが、文壇きっての料理人、檀流クッキングは新聞コラムで大人気だったようです。 檀流の系譜は檀太郎、檀晴子と受け継がれいまでも人気のようですが、30代、いや40代の人で御存知なのは、檀晴子さんだけかもしれませんね。 読ん...
太宰治、坂口安吾と並び称せられた、無頼派三羽烏の人檀一雄ですが、文壇きっての料理人、檀流クッキングは新聞コラムで大人気だったようです。 檀流の系譜は檀太郎、檀晴子と受け継がれいまでも人気のようですが、30代、いや40代の人で御存知なのは、檀晴子さんだけかもしれませんね。 読んで、作る、料理の本です。ブログでは檀流の系譜にあれこれ知ったかぶりで言いました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202212060000/
Posted by
小説家 檀一雄先生の編み出した家庭料理メニューが満載の、伝説的な名著。最初に出版されたのは今から44年も前。しかし今でも熱烈な人気を誇り、多くの皆様に影響を与え続けています。なぜこれほどまでに人々を魅了するのか…。この本を読み、その料理を実際に自分で作って、檀先生の料理観を追体験...
小説家 檀一雄先生の編み出した家庭料理メニューが満載の、伝説的な名著。最初に出版されたのは今から44年も前。しかし今でも熱烈な人気を誇り、多くの皆様に影響を与え続けています。なぜこれほどまでに人々を魅了するのか…。この本を読み、その料理を実際に自分で作って、檀先生の料理観を追体験してみると…。その訳を実感してしまうのです。
Posted by
「The 男の料理」 分量がものすごくざっくりしているので、レシピ本としては当てにできない。 でも、料理に対する並々ならぬ好奇心が感じられ、また周囲の人に食べさせて喜ばれるのが、何よりも楽しみだったんだろうなと感じた。 文体が「いれるがよい」「するがよい」と時代的なものもあるだろ...
「The 男の料理」 分量がものすごくざっくりしているので、レシピ本としては当てにできない。 でも、料理に対する並々ならぬ好奇心が感じられ、また周囲の人に食べさせて喜ばれるのが、何よりも楽しみだったんだろうなと感じた。 文体が「いれるがよい」「するがよい」と時代的なものもあるだろうが、上から目線なのもなんとなく人柄が出てるんじゃないかとも思う。 娘である壇ふみさんがご自身の著書で料理はレシピに「少々」とか「ひとつまみ」としか書いてなくて、分量がよくわからないから苦手だが、お菓子は分量が具体的に書いてあるのでお菓子は作れる、みたいなことを書いていたが、正反対な父娘でさぞかし娘としては悩んだだろうなと思う。 壇ふみさんのエッセイを思い浮かべながら、ほほえましく(?)読んだ。 まぁ、私の腕ではここに紹介された料理の多くはできませんがね。
Posted by
私のレシピ本のNo. 1はこの本。 カツオのタタキ、丸鍋(ドジョウ)、豚マメ豚肝のスペイン風、ソーメン(薬味色々)、各種の鍋、ポルトガル人に一番評判が良かったらしいダイコン酢、朝鮮料理、ブイヤベース、干ダラコロッケ、パエリア、ビーフシチュー。 当たり前だけど、文章が良いのです。 ...
私のレシピ本のNo. 1はこの本。 カツオのタタキ、丸鍋(ドジョウ)、豚マメ豚肝のスペイン風、ソーメン(薬味色々)、各種の鍋、ポルトガル人に一番評判が良かったらしいダイコン酢、朝鮮料理、ブイヤベース、干ダラコロッケ、パエリア、ビーフシチュー。 当たり前だけど、文章が良いのです。 母も好きな本。
Posted by
まさしく「檀流」クッキング。おいしければどこの国の料理だろうと、どんな材料であろうとトライしてみる好奇心旺盛な姿が子供のようで微笑ましい。食べることが楽しくて、作ることが楽しくて、食べさせることが楽しくて。楽しいことがたくさん詰まっている。「無いものは、なくてすませるに限る」繊細...
まさしく「檀流」クッキング。おいしければどこの国の料理だろうと、どんな材料であろうとトライしてみる好奇心旺盛な姿が子供のようで微笑ましい。食べることが楽しくて、作ることが楽しくて、食べさせることが楽しくて。楽しいことがたくさん詰まっている。「無いものは、なくてすませるに限る」繊細な一面もあれば、大雑把な一面もあり。毎日のことだから、こだわりすぎないことにこだわって、旬の味を楽しんでいる。楽しいが一番だ。
Posted by