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檀流クッキング の商品レビュー

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41件のお客様レビュー

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2011/02/27

 たかが「料理の本」です。  ですが、このたかが「料理の本」に人生狂わされたと言った人がいます。  著者は檀一雄、この人に人生狂わされたという人が大勢いる人です。  どんだけの人がという詳細は自伝的私小説『火宅の人』や、沢木耕太郎の『檀』を読めば解ります。    『男...

 たかが「料理の本」です。  ですが、このたかが「料理の本」に人生狂わされたと言った人がいます。  著者は檀一雄、この人に人生狂わされたという人が大勢いる人です。  どんだけの人がという詳細は自伝的私小説『火宅の人』や、沢木耕太郎の『檀』を読めば解ります。    『男の隠れ家』誌の最新号に、面白いコラムが載っていた。  檀ふみさんと彼女のお母さんの二人に、自前の料理をご馳走した男性の書いたコラムだ。ワインにまつわるお洒落な話というのが毎回のテーマらしい。「自称檀流門下生」のにわかシェフが、ラオス風の焼き鳥やら、自家製柚子胡椒を使ったサラダなどを振舞う。  お礼に、と檀さんがコレクションの中からお返しに飲ませてくれたのが85年物のペトリュス。なんと、世に知られた親友の阿川佐和子さんから誕生日のプレゼントに贈られた一本だという。コレ、私なんかは詳しくはないがウン十万円するボルドーを代表する赤ワインなんですと。剛毅な話です。  で、この『檀流クッキング』ですが、不世出の無頼派作家が書いた自己流料理の指南書である。やはりただものじゃない。各地の郷土料理も各国のお国料理も彼の手にかかると豪快この上ない創作料理になってしまう。  ただ、「まえがき」の中にはこんな話もでてくる。  「そもそも、私が料理などというものをやらなくてはならないハメに立ち至ったのは、私が九歳の時に、母が家出をしてしまったからである」  と、母親の突然の出奔がきっかけだったと告白している。  しかし、きっかけはともかく檀少年は、情けない父親に代わり三人の幼い妹のため自己流クッキングに邁進してゆく。  アンカケふうに片栗粉でトロミをつけることを覚えた時の「嬉しさといったらなかった。今でもはっきりとその驚きを覚えている」という。  また、「ジャムをつくる事を覚えたのも、愉快な思い出」だともいう。  さらには自身の放浪癖、旅行癖は幼い頃から培った、あっちの野菜屋こっちの魚屋と渡り歩く「買出し好き」の志向が源だったとも書いている。  いやはや、最早料理を肴にした「私小説」だね、さすがですね。  いつも本を肴にして自分の事ばかりレビューに書いている私なんかとはダン違いだね(オヤジ炸裂!)  この本で人生狂わされたと言ったのは、件のコラムの筆者である森枝卓士氏その人。おそらく30年ほどまえに本書を読んでしまった彼は、いまでは『カレーライスと日本人』、『旅、ときどき厨房』などの著者として知られている。フォトジャーナリストとしての本当の顔はあまり知られていない。ユーモアでなら「狂っちゃった」人生と言えなくもない。    その森枝氏が、たまたまで軽井沢で檀ふみさん親子にご馳走したり、ビンテージワインを振舞われたりという話であった。  「この本で人生狂わされた」と、ジョークを飛ばした人がご馳走してあげた相手は、「あの人」に一番人生狂わされた二人、だったのではないかな。冗談じゃなくて。

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2010/11/18

私が料理を始めた20年前は まだ男子厨房に入らずという風潮で 素人で料理をするひとはいるものの素人が料理の本をだすということはめずらしかった。 そのころ 参考にした素人料理の本の一つだ。そのころ読んでいた本をリストアップしてみた。 荻昌弘 映画評論家「男のだいどこ」 1972 壇...

私が料理を始めた20年前は まだ男子厨房に入らずという風潮で 素人で料理をするひとはいるものの素人が料理の本をだすということはめずらしかった。 そのころ 参考にした素人料理の本の一つだ。そのころ読んでいた本をリストアップしてみた。 荻昌弘 映画評論家「男のだいどこ」 1972 壇一雄 作家 「檀流クッキング」1975 三善晃  作曲家「オトコ、料理につきる」 「男の料理学校」1979の改題 水上勉 作家「土を喰う日々」1982 丸元 淑生作家のちに料理研究家 「丸元淑生のシステム料理学」1982 玉村豊男エッセイストあるいは画家「料理の四面体」1983 もちろんプロの 料理人の本や栄養学者の本も読んだが、実家で料理を学んだ経験もなく、素人の料理から入ったことがよくわかる。 自分が家庭料理をやっていいのか そういうジェンダーを乗り越えるためにこのような本があったわけだ。 いずれも組織人でなく 自由な職業であることも 興味深い。 さて檀流クッキングであるが 実に実用的な本である。なにしろ檀一雄が楽しそうである。昭和のにおいのする本だ。

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2010/10/27

図書館で借りてきた「切り裂きジャック」が余りに怖いので通勤中は平和なものを読もう、と本棚から引っ張り出してきました。 怖くなくなったのは良いのですが色々と食べたいものが増えて反対に困りました…。 冬瓜と干たらのスープって言うのがとてもおいしそうなのですが!うちはあまり冬瓜食...

図書館で借りてきた「切り裂きジャック」が余りに怖いので通勤中は平和なものを読もう、と本棚から引っ張り出してきました。 怖くなくなったのは良いのですが色々と食べたいものが増えて反対に困りました…。 冬瓜と干たらのスープって言うのがとてもおいしそうなのですが!うちはあまり冬瓜食べないなあ・・・。今度買ってこよう。うん。

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2010/07/14

久々に読み返す。 砂糖大匙何杯・・・なんて分量に関しては一切書いてありません! でも筆者の楽しげな様子が伝わって大変好感がもてます。 またどれもこれも美味しそうなんだよな~。

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2011/02/17

所謂食味エッセイを集中して読んでいたのは中高の頃なので、上げ膳据え膳のまったくの読み物としてたのしんだ。とにかく豪快さんなので、檀流の料理は読んでるだけでスカっとする。自分で作るようになると、檀流のよいところは、手間惜しみをしないこと、毎日とはまず料理をして食べることだという明快...

所謂食味エッセイを集中して読んでいたのは中高の頃なので、上げ膳据え膳のまったくの読み物としてたのしんだ。とにかく豪快さんなので、檀流の料理は読んでるだけでスカっとする。自分で作るようになると、檀流のよいところは、手間惜しみをしないこと、毎日とはまず料理をして食べることだという明快な倫理に貫かれていることだ。一日の料理に一日を費やすのは、本来至極あたりまえのことなのだ。 夏がくるたびに読み直して、檀流ヒヤッ汁をつくる。いまの目標はつくる時間と同じくらい時間をかけて食べること。

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2010/01/22

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2009/10/04

料理の本なのに、壇先生が書くとサディスティックだ。「そしてそれを熱いうちに手づかみで食べるがよい」・・・はい、わかりました。

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2009/10/04

火宅の人、で有名な檀一雄ですが、この料理本が彼の作品でナンバーワンだと思います!独特の「男らしい」文体と、読んでいるだけでヨダレが出そうな、豪快かつ美味しそうな料理の数々。食べ物好きは絶対読むべし!!

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2009/10/04

「火宅の人」檀一雄による名レシピ。簡潔な文章のみで,あれだけ明確に料理の作り方をイメージさせてくれるのは,すごい。宮崎の「冷や汁」をこれで初めて知った。

Posted byブクログ

2009/10/04

シンプル・イズ・ベストな檀一雄の料理。季節感と五感、そして、「食べたい度」が大切です。「量より質」な食事をしよう。。。

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