溺レる の商品レビュー
女の人の いじめられること、痛いこと、かなしいこと へ対するきもちよさ、のような。 どきどきした。ちょっとうらやましくってつらかった。 (たしか再読のはず。きっと初めて読んだときの私にはこんな感覚なかった)
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文句言いながらも 仕事ばっかの日々に甘んじてんのも、 現実見んのに逃げてんかも。 これも言ってみりゃ、 溺レてんのかも。 2010.06.30.読了
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男と女の不思議な距離感。男の名前はカタカナ。だから具体性に乏しい気がする。女の名前は何だろう。混沌とした世界に引き込まれそうです。
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逃げる、溺れるの中で、食べる。暗さの中で自然さを感じさせる生き方。現実ではないのに、自分と重なる奇妙な感覚。10.5.23
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「この小説の空気に、たゆたう」という経験は、唯一無二のもの。 主人公たちは、いわゆる、「社会のなかで生きてく!」って感じじゃなくて、 よくわかんないとこに、あっけらかんと、住んでいる。暗いとこに住む湿った動物みたいに。 そこは、ユーモラスで、エロティックで、童話みたいに怖くて、キ...
「この小説の空気に、たゆたう」という経験は、唯一無二のもの。 主人公たちは、いわゆる、「社会のなかで生きてく!」って感じじゃなくて、 よくわかんないとこに、あっけらかんと、住んでいる。暗いとこに住む湿った動物みたいに。 そこは、ユーモラスで、エロティックで、童話みたいに怖くて、キラキラしてて、ダサくて、哀しくて、いろんなものが未分化で、生とか死とかも、境界もなくて、暗くて明るくて、ドライでウェットで、ぐちゃぐちゃで、混沌としてて、真実なんだとおもう。 そして、静かなので、すき。からだの深いところが、ぞっとしたり、よろこんだりするのを体験できる、いい小説だと思います。
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なんと味わい深い小品。どの人物も逃げる。とりあえず、立ち向かう事を選ばず、逃げ腰である。 スケールは矮小化されていく故に、どのストーリーテリングも淡々と終焉に向かい一人歩きしている感じ。 そんな日常の断片で、希薄な人物をハッキリと輪郭を浮かび上がらせるのは、人々が皆、「食...
なんと味わい深い小品。どの人物も逃げる。とりあえず、立ち向かう事を選ばず、逃げ腰である。 スケールは矮小化されていく故に、どのストーリーテリングも淡々と終焉に向かい一人歩きしている感じ。 そんな日常の断片で、希薄な人物をハッキリと輪郭を浮かび上がらせるのは、人々が皆、「食べる」からである。 とにかく食べる。さもうまそうに蝦蛄だの、遊園地のフランクフルトだの焼きそばだのシンコだの、出てくる。 どれも彼もありきたりなメニューだから、森瑶子の「デザートはあなた」よろしく、トレンディ(失礼!)に、豪奢なラブとディナーで、恍惚と人をよろめかせるものではなく、もっと腹の奥の方に、ジンワリ発酵するような欲求を感じさせる。 しかしながら、このテの人物描写は私の趣味ではなーい。とても勉強になる日本語の教科書みたい。 残念ながら、川上弘美の本を手に取ることは、積極的に控えたい。
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川上弘美さんの文章を読んでいると いつの間にやら折り目や書き込みをいっぱいしてしまう 「亀が鳴く」の私は自分かと思った。こわい。 『体が、あり金にあわせて伸びたり縮んだりするような感じだった。』
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川上弘美の描く男性が好みすぎる。 危うくて儚くて 切なくて苦しいのだけど さらさらと流れてく。 ゆらゆらとして、見えるのに見えないような不安な感じ。 舞台全部にライトが行き渡ってないというか。 エロスと大きな虚無感。
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文章はうまいし、引き込まれるんだけど、 やっぱり泥臭い。 日本の女の恋愛小説~!ってかんじがあまり好きではない
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2010/02.08G はじめをすっ飛ばして"溺レる"から読みはじめた なんとなく 説明書のような本を読んだその後に読んだせいか、ずいぶんと新鮮に感じるている◎
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