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ローマ人の物語(7) の商品レビュー

3.8

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2011/02/09

スッラ,ポンペイウス.ローマ人同士で戦うのはちょっと切ない感じ.物語上は,カエサル本格登場前の露払いといったところか.

Posted byブクログ

2010/10/11

マリウス、スッラ、ポンペイウスと主役が移り行くローマ共和制末期。スッラが建て直しを図った共和制であったが、スッラ派であったはずのポンペイウスらが共和制を破壊していくことになる。ローマの強みはその時代に合う、必要とする形に政治システムさえも変えていく柔軟性にあったのではないのだろう...

マリウス、スッラ、ポンペイウスと主役が移り行くローマ共和制末期。スッラが建て直しを図った共和制であったが、スッラ派であったはずのポンペイウスらが共和制を破壊していくことになる。ローマの強みはその時代に合う、必要とする形に政治システムさえも変えていく柔軟性にあったのではないのだろうか。

Posted byブクログ

2010/09/05

混迷の中では、強いリーダーが求められる。スッラもその典型的な人だったのかもしれない。それも何かにすがりたいという人間の本能がなせる技なのかもしれない。ただ恐怖政治の先に起こることは推して知るべし。今の小沢のようなものか ※9/5にまとめて入力

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2010/08/28

20100707 結局、スッラの存在意義とはなんだったのか。彼に比べてグラックス兄弟の方が本当の意味でのフェリックスであったというのは納得。しかし彼らは知ることはないんだろうな。それにしてもオリエントが絡むといきなり話がややこしくなる。

Posted byブクログ

2010/01/31

6巻に引き続き。 規模の意味で「帝国」になってしまった共和制ローマが、 実質(政治体制)として「帝国(帝政)」になる前の時期のお話。 マリウス等、平民派により一時、国賊とされながらも、アジア(トルコ~ユーフラテスあたりの話ね。)制圧という戦果を引っさげて凱旋し、 スッラはロー...

6巻に引き続き。 規模の意味で「帝国」になってしまった共和制ローマが、 実質(政治体制)として「帝国(帝政)」になる前の時期のお話。 マリウス等、平民派により一時、国賊とされながらも、アジア(トルコ~ユーフラテスあたりの話ね。)制圧という戦果を引っさげて凱旋し、 スッラはローマの国政を掌握する。 一時は自ら独裁権を掌握しながら、しかし共和制の徹底した補修に勤めたスッラは、 自ら再建した共和政体=少数指導制を確かなことにする為、最終的には自ら独裁官の地位を下り、市井に隠居する。 「少数指導制とは、その少数には当分に指導する機会が与えられてこそ、機能可能なシステム」(63項)である。 それゆえ、突出した個人は認めてはならない。 それはスッラ自身を含めても、であった。 自他共に「フェリックス(幸運な男)」と認めるスッラが大往生と呼べる生涯を閉じた後、しかし、ただちにスッラ体制は崩壊に向かう。 突出した個人は認めてはならないとは、実力主義を配すること。 すなわち、年功序列型を整備することである。(少なくとも、実力主義に抗し得る説得力を持った「序列」とは、やはりローマにおいては「年功序列」が第一であったということ。やはり、多くの文化圏においてと同じく。) スッラ体制の崩壊には様々な要因が与えられるが、 本巻で強調されていることの幾つかを下記に挙げれば、 ・スッラ・マリウス間での抗争の間に、多くの優秀な人材の多くが失われてしまったこと (スッラ・マリウスの周辺、下20歳くらい?の年齢層において)  ⇒ここから、制度上は、その権限を持ちうる年齢に達していなかったポンペイウスに大幅な軍事権を与えざるを得なくなる ・大国と化し、かなり遠方の属州・属国・同盟国の警護までをも担わなくてはならなくなったローマでは、1度の遠征にかかる期間も半年や1年では済まなくなった。  ⇒1人の大将と長年にわたり生死を共にした兵士達は、当然のことながら私兵化する ・周辺国(の「周辺」が広がったことは先に述べたが)から脅かされることが多い時代にあった。  ⇒「システムのもつプラス面は、誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるというところにある。反対にマイナス面は、ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、共同体が蒙らざるをえない実害が大きすぎる点にある。  ゆえに、システムに忠実でありうるのは平時ということになり、非常時には、忠実でありたいと願っても現実がそれを許さない、という事態になりやすい」(120項) 等々の事情から、この時代の軍事的天才であったポンペイウスが活躍、40前半にはローマの全権を掌握しつつある、というところまで達するわけです。 (が、ここでまたすんなり行かない!次巻は、間違いなく塩野さんも一番に惚れこんでいるwカエサルが登場するわけですな。)(「様」をつけかけた自分て。。。) ****** 「軍勢が正面から激突する会戦方式の戦闘では、良くも悪くも結果はただちに明らかになる。 反対に、それをしないゲリラ戦では、勝敗が不明なままにつづくので、 戦場にされた地方全体が焦土と化しやすい。 焦土と化せば、食べていけなくなった人々が生じ、そのうちの男子は、どちらかの軍に参加することで、せめては飢えをしのごうとする」(100項) 2000年の時を経て、人間のやってることなんて変わらないのよ。 とか言わせる本です。 *** 「はじめに断っておかねばならないが、イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。 それゆえ、従来の歴史観では、古代よりは進歩しているはずの中世からはじまるキリスト教文明も、奴隷制度の全廃はしていない。 キリスト教を信ずる者の奴隷化を、禁止したにすぎない。 だから、ユダヤ教信者を強制収容所に閉じ込めるのは、人道的には非でも、キリスト教的には、完全に非である、と言い切ることはできない。 アウシュヴィッツの門の上にかかげられてあったように、キリスト教を信じないために自由でない精神を、労働できたえることで自由にするという理屈も成り立たないではないからである。」(103項) 「犯罪者の更生」という理念が生まれたのは近代なのでは?とか知ったかぶってみる。(フーコーは読んでないぜ。) (もちろん、ユダヤ人は犯罪者ではないし、アウシュヴィッツでも犯罪者としてユダヤ人を捕らえたわけではありません。大義名分としても、実際としても。)

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2009/10/07

ポンペイウスきたー。 あとカエサルもちょっぴりきたー。 ローマ荒れまくりです。 こんだけ荒れても国自体はしっかり健在なのがすごいです。 内乱があっても、外との戦争には負けないぜー、みたいな。一部負けても、勝つべきところでちゃんと勝つ。 共和制ローマのほころびがちょくちょく見えて...

ポンペイウスきたー。 あとカエサルもちょっぴりきたー。 ローマ荒れまくりです。 こんだけ荒れても国自体はしっかり健在なのがすごいです。 内乱があっても、外との戦争には負けないぜー、みたいな。一部負けても、勝つべきところでちゃんと勝つ。 共和制ローマのほころびがちょくちょく見えてますが、あと数十年でカエサルがそれに終止符を打っちゃうんですよね。 やっぱりこれだけの大きさの国を、ローマ式の共和制で治めるのには限界があったのでしょうか。 とにかくいよいよ次はカエサル、期待して待ちます。

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2009/10/07

本は薄いが中身は濃い内容だった。スッラ、ルクルス、ポンペイウスと魅力的で実力のある政治家/将が登場し、スキピオ以降を彩る。メッセージとしては「自分ができること(考えること)が他人ができること(考えること)ではない」ということと「戦闘には補給路が第一だ」という事かな。 勉強になるな...

本は薄いが中身は濃い内容だった。スッラ、ルクルス、ポンペイウスと魅力的で実力のある政治家/将が登場し、スキピオ以降を彩る。メッセージとしては「自分ができること(考えること)が他人ができること(考えること)ではない」ということと「戦闘には補給路が第一だ」という事かな。 勉強になるなぁ。カエサルがちょくちょく出てくるが、8巻以降では主人公となるのであろう。楽しみだ。

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2009/10/04

6巻〜7巻通じての感想。 スッラってこんな面白い人だったのかー。マリウスもいいけどスッラ好きだー(笑) 当たり前だけど歴史は積み重ねるほど深みが増してくるね。 ローマ建国から約800年。共和制が終焉を迎えようとしているわけだが・・・。 次巻はいよいよカエサル!wktkwktk

Posted byブクログ

2009/10/04

スッラが共和制を立て直そうと奮闘した混迷期の後半。しかし帝政への流れは止められなかった。悪く言えばなんとなく停滞感のある本巻ですが、別の言い方をすれば、次巻への期待が膨らみました。

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2009/10/04

グラックス兄弟の後に登場したマリウス。マリウスのもとで成長していったスッラの独裁による元老院体制を守るための改革。 しかし時代は元老院体制を崩壊させていく。次いよいよカエサルか。

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