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戦略的思考の技術 の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

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2012/05/29

最近読んだ経済学の本に、ゲーム理論の良い入門書として挙げられていた本です。新書で手頃な分量なのと、親しみやすい語り口に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。内容を咀嚼しきれたかというと、もう一度くらい読み込んだ方がよいかも知れない。豊富な例とともに、ゲーム理論に現...

最近読んだ経済学の本に、ゲーム理論の良い入門書として挙げられていた本です。新書で手頃な分量なのと、親しみやすい語り口に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。内容を咀嚼しきれたかというと、もう一度くらい読み込んだ方がよいかも知れない。豊富な例とともに、ゲーム理論に現れるキー・トピックスをテンポよく解説していきます。 目次:戦略/先読みと均衡/リスクと不確実性/インセンティブ/コミットメント/ロック・イン/シグナリング/スクリーニングと逆選択/モラル・ハザード/値引き競争/オークション。 私的には、「インセンティブ」が、社会経済活動を理解するキーになる概念のように思いました。動機付けとか、誘因、と訳されることが多いらしい。この本が述べていることは、日常生活でも役にたつ局面がふんだんにありそうです。 ゲーム理論は、かの数学者フォン-ノイマンが1920年代に基礎付けたそうです。映画「ビューティフル・マインド」で有名なナッシュなどがそれを更に発展させ、現在では経済を理解するのに不可欠なものになっているらしい。この本は気軽に読めて楽しいのですが、どうも数式が出てこない違和感というか、理論としての枠組みが分かった気がしません。もう暫く、経済学関連でいろいろ読み漁ってみよう。

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2012/05/20

題材が身近で楽しめる。ただ統一性のある本ではないため読了後章ごとにちりぢりな印象。 気軽に読めるコラム集みたいな感じ。

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2012/02/19

『201202 経済強化月刊』 ユーモラスな語り口調で非常に読みやすい。 が、ゲーム理論の学問的な理論やテクニックを期待していた自分にはやや肩透かし。ナッシュ均衡のナの字もなかった。いや、そういう趣旨のものではないと「はじめに」や「おわりに」ではっきり宣言(シグナリング)してい...

『201202 経済強化月刊』 ユーモラスな語り口調で非常に読みやすい。 が、ゲーム理論の学問的な理論やテクニックを期待していた自分にはやや肩透かし。ナッシュ均衡のナの字もなかった。いや、そういう趣旨のものではないと「はじめに」や「おわりに」ではっきり宣言(シグナリング)しているのだから私の確認不足が悪い訳だが。 とは言え読んで損はなかった。"コミットメント(確約)"や"インセンティブ(動機付け)"などの用語を一章ごとに解説、例示が豊富で、これらの用語に自然と慣れることができた。 また、『変則ジャンケン』の下りは興味深かった。 「グー」で勝った時だけ報酬を10倍にする。具体的には、「チョキ」「パー」で勝てば10円、「グー」で勝てば100円もらえるというルールでジャンケンをする。これを二人で20回程試行する。 戦略的方法としては、「グー」で勝った時の利益の大きさに応じて比率を調整する。つまり、相手が「グー」を出しにくくするために、自分は「グー」「チョキ」「パー」を1:1:10の確率で出すようにする。 この時注意しなければならないのは、「チョキ」を出さないとか「パー」ばかり出すとかは絶対にしてはいけないということ。こちらの選択肢を狭めるのは相手に必勝法を与えることになる。 この変則ジャンケン、ぜひ誰かと試してみたい。

Posted byブクログ

2011/12/24

社会経済現象を理解するには個人が直面するインセンティブの構造を考える必要がある 経済問題で重要になるインセンティブは、大きく分けて価格・金銭によるインセンティブ、法律や制度によるインセンティブ、あるいは習慣や宗教によるインセンティブに分類できる。 コミットメント(自分が将来にと...

社会経済現象を理解するには個人が直面するインセンティブの構造を考える必要がある 経済問題で重要になるインセンティブは、大きく分けて価格・金銭によるインセンティブ、法律や制度によるインセンティブ、あるいは習慣や宗教によるインセンティブに分類できる。 コミットメント(自分が将来にとる行動を表明し、それを確実に実行する)は利益が高くなるよううまくするべきだ。予約することは将来の確実性を増すことができる反面、行動の自由をなくしてしまう。 スクリーニングで対人関係で相手が自分をどう考えているのか探る。例えば、会話で誕生日が近づいていることをほのめかし、プレゼントがもらえるか試したり、大学の講義を朝に行い、眠気に打ち勝てる強靭な精神を試したりすることが挙げられる。 逆選択。保険に入るのは、リスクをたくさん背負っている人である。 相手の行動が観察できないと、成果に対する飴と鞭を上手く与えることができずに、暴走を生みやすい。 成果主義を導入するには、測定基準、給与体系をガラス張りに公開しなければならない。

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2011/08/12

身近なたとえがおおく読んでいて楽しかった。戦略的ゲーム理論は何となくしかわからないが著者のいい人柄のよなものが出ていた。タクシー相乗りの値段設定の下りは役に立つ

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2011/07/29

ゲーム理論、戦略的思考についての一冊。 自分はこういった分野については全くの門外漢だったが、割と優しめに解説がしてあったので読みやすく、助かった。

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2011/06/11

人間はソーシャルな生き物であり、何らかの形で他の人と関係しながら生活を送っています。このような自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によって左右されます。この状態が戦略的環境です。戦略的環境下で自分に利益をもたらすため、人は、他人の行動を織り込みながら戦略を立て実行してい...

人間はソーシャルな生き物であり、何らかの形で他の人と関係しながら生活を送っています。このような自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によって左右されます。この状態が戦略的環境です。戦略的環境下で自分に利益をもたらすため、人は、他人の行動を織り込みながら戦略を立て実行しています。この書籍は、人がよく遭遇する戦略的環境を例に挙げて、どのようなケースがあって、どのように考えていけば良いのかを教えてくれます。 たとえば、戦略の説明として以下のような例が書かれています。 子供を育てたことがある人ならば一度は遭遇するシーンではないでしょうか?このようなシーンをかつて経験した人も、今後起こしたくない人も、是非ともこの本を読んだ方が良いと思います。 「 デパートのおもちゃ売り場で、子供に何でも買ってあげるから、勝手におもちゃを選ばせるのは、戦略的な立場からすると好ましくない。子供は、何が自分に選択可能なのかがわかっていないから、「何でも」といわれてもかえって混乱し、結果、見るからにつまらないモノを選んでしまう。子供が選んだ後になって、親がそれはだめだというのは契約の不履行の一種であるから、意地になった子供が泣き出してしまうのも無理もない。 」 この本で、一番興味深かったのは、第4章「インセンティブ」。人の行動は、インセンティブによって決まるという仮説の元、様々な分析を行っています。実際、企業における部署間をまたぐ交渉で失敗するケースは交渉相手のインセンティブを考慮していないケースが多いのではないでしょうか? インセンティブ以外には、多くの事例が含まれています。参考までに目次をあげておきます。 リスクと不確実性 インセンティブ  人の行動を自分好みに変える  いろいろなインセンティブ  人の行動を変えるためのインセンティブ  インセンティブ契約  インセンティブを考え、真の理由を探る  インセンティブを与える工夫  長期的関係と条件付き罰則戦略  適切なインセンティブ強度 コミットメント ロックイン シグナリング スクリーニングと逆選択 モラルハザード 値引き競争 オークション

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2011/06/10

サブタイトルのゲーム理論というよりも、メインタイトルにあるように、戦略的思考の仕方を学ぶ方法の本です。因みにこれは某優秀な配信者に勧められていたので、読みました。

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2011/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によってどう左右されるか、という状態が戦略的環境であり、その分析ツールがゲーム理論である。 ビジネス交渉はもちろん、バーゲンでの買い物や合コンの席順といったことまで私たちは他人の行動を織りこみつつ戦略を立て実行しているのだ。 本書は身近な話題をふんだんに使い、コミットメント、シグナリングなどゲーム理論のキーワードを解説しながら読者の戦略的思考を磨く。 [ 目次 ] 1 戦略的思考のススメ-戦略的思考の基礎(戦略 先読みと均衡 リスクと不確実性) 2 考えるヒント-戦略的経済分析のキーワード(インセンティブ コミットメント ロック・イン シグナリング スクリーニングと逆選択 モラル・ハザード 値引き競争 オークション) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/03/19

ゲーム理論以前の基本についてまとめている。非常に読みやすくわかりやすい。 戦略・ゲーム理論に至る前の、人はどのような考えを持つか? ということから解説されています。そこから「戦略」というものをどのように考えていくべきかがわかります。 本格的なゲーム理論の本や戦略についての具体...

ゲーム理論以前の基本についてまとめている。非常に読みやすくわかりやすい。 戦略・ゲーム理論に至る前の、人はどのような考えを持つか? ということから解説されています。そこから「戦略」というものをどのように考えていくべきかがわかります。 本格的なゲーム理論の本や戦略についての具体的な例が述べられている本を読む前に一読しておくと、非常にすっきりと次の本に入れると思います。 個人的に凄く例も分かりやすく、すっと読んでいけました。オススメです

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