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エンデュアランス号漂流 の商品レビュー

4.4

60件のお客様レビュー

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感動します。生への一…

感動します。生への一体感を感じます!!!!

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星野道夫さんが撮影の…

星野道夫さんが撮影のときに読んでいた本だと知り、興味を持ちました。生への希望に満ちた本です。

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南極で氷に閉じ込めら…

南極で氷に閉じ込められ、船を捨てて、そこから過酷な生き残りの漂流がはじまります。しかし、最後には船員全員が生還するという感動ものです。リーダーの統率力や船員の様子が見物です。

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南極で漂流一年半、ア…

南極で漂流一年半、アザラシを食べ犬を食べペンギンを食べ、小型ボートで南極海を渡りきり助けを求め、ついに28名全員が生還するという、開いた口がふさがらないノンフィクション。すごい!

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限りなく深い生への一…

限りなく深い生への一体感!! 感動傑作!!!

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サバイバルです!! …

サバイバルです!! リーダーシップ、チームワーク!! そんな感じでしょうか

文庫OFF

2023/11/17

面白い本は徹夜してまで読んでしまうものだが、この本はその類いのもの。これが作り話であるなら説得力を持たない陳腐な小説で終わっていただろうが、実際に経験してきたものを描き出しているので現実的で臨場感あふれる。特にメンバーの精神状態などを見ると、極限状態の人間がリアルに描かれている。...

面白い本は徹夜してまで読んでしまうものだが、この本はその類いのもの。これが作り話であるなら説得力を持たない陳腐な小説で終わっていただろうが、実際に経験してきたものを描き出しているので現実的で臨場感あふれる。特にメンバーの精神状態などを見ると、極限状態の人間がリアルに描かれている。 南極横断に出かけた男たちの船は途中で沈没し、そしてその後には幾度の試練が待ち受けており、最後にはそれをすべて乗り越えて全員が生存する、という結論を知っていたとしても、この本の面白さは何も失われない。読めば必ず徹夜してしまいます。「そうか、ヒトは南極でおよそ2年もの間、野宿で生活できるのか」。 日本語訳もとても自然であり、著者だけでなく訳者も評価したい。

Posted byブクログ

2024/01/07

 シャクルトン本人の書いた『エンデュアランス号漂流記』の後に読んだ。  「あの出来事を、そしてそれを生き抜いた男たちの姿を、できる限り正確に再現したいと考え、私は手を尽くした」というだけあり、ランシング著の本書の方が、出来事がより詳細に書かれ、隊員たちの個性や人間関係にもスポット...

 シャクルトン本人の書いた『エンデュアランス号漂流記』の後に読んだ。  「あの出来事を、そしてそれを生き抜いた男たちの姿を、できる限り正確に再現したいと考え、私は手を尽くした」というだけあり、ランシング著の本書の方が、出来事がより詳細に書かれ、隊員たちの個性や人間関係にもスポットが当たっている。読みやすく面白いので、他人にすすめるなら断然本書である。  シャクルトン版ではあまり言及がなかったので気が付かなかったが、ランシング版では料理人のグリーンがいかなるときも皆の食事を用意しているのが分かる。自分もオールを握り、橇を引き、凍傷もあっただろうに、浮氷や島につくといつも真っ先火を点け、ミルク等を用意している。非常に地味だが、極限の状況にあって、このようなことを淡々とこなせる人はなかなかいないのではないだろうか。本書は隊員へのインタビューや彼らの日記等をもとに書かれているので、ほかの隊員の記憶にグリーンの働く姿が印象深く残っているということなのだろう。  また、皆が一致団結し、常に前向きだったわけではなく、トラブルメーカーもいれば、嫌われ者や不平屋もいたということが遠慮なく描かれている。探検隊に選ばれるくらい心身ともに頑健で勇敢な人々だから困難を乗り越えられたわけではなかった。探検隊に選ばれた長所も短所もあるふつうの人間たちが、追い込まれ、あらゆる工夫をし、それぞれに克己心を奮い立たせ、自然の猛威を前に何とか連帯し、闘志を捨てず屈服しまいと踏ん張った果てに生還したのだ。  「艱難汝を玉にす」というのはもとは英語圏のことわざだというのを最近知った。まさにエンデュアランス(不屈の精神)だと思った。 【追記】これが面白いと思った方は以下もとてもおすすめ!! ジュリアン・サンクトン『人類初の南極越冬船 ──ベルジカ号の記録』

Posted byブクログ

2023/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全員が生還するには信じがたい環境と期間。 これが実話であるということに驚嘆しかない。 1914年12月5日。南極大陸横断の挑戦のため隊長シャクルトン率いる28名の男たちはエンデュアランス号で航海にでる。 ちょうどオーストリア皇太子が殺害され、第一次世界大戦がはじまる時である。 しかし出航から1か月半ほどたった1月18日。南極域の流氷帯で氷に閉じ込められ、高校不能に。それから10月まで彼らは船の中で過ごすことになる。積んできた食料もあったが、ペンギンやアザラシを狩り、脂肪を得ることで燃料にもし耐えるが、百夜の冬を超え、ようやく氷が解ける季節を迎えると希望をもった10月、動き出した氷の圧迫によりエンデュアランス号はついに壊れる。 彼らは船を捨て、犬ぞりや人力でボート3隻や食料など必要なものをもち、移動を開始する。キャンプにしていた氷床の縮小などさまざなな困難のあと、4月にボートに乗り込み、陸地をめざす。そして4月に無人島に到着。 その後、シャクルトン含めた少人数が助けを求めに友人等をボートで目指す。彼らは数週間かけて捕鯨基地のある有人島の浜にたどり着き、島の反対側の港まで決死の登山。そしてついに到着。 その後、何度か仲間の待つ無人島への航海に挑戦し、失敗したのち、ついに8月にようやくたどり着き、出航から17か月。全員帰還を果たす。 寒さと飢えの恐怖は想像するに余りあるが、本書の中ではそのような描写はほとんどない。どんなリーダーシップがとれたら、この冒険で全員帰還できるのか、もっと知りたいと思った。 まさに事実は小説より奇なり

Posted byブクログ

2022/08/27

「アルフレッド・ランシング」がエンデュアランス号に乗って南極大陸横断を目指した「シャクルトン」と探検隊員たちの遭難と生還の1年半にも及ぶ物語を描いたノンフィクション作品『エンデュアランス号漂流(原題:ENDURANCE - Shackleton's Incredible...

「アルフレッド・ランシング」がエンデュアランス号に乗って南極大陸横断を目指した「シャクルトン」と探検隊員たちの遭難と生還の1年半にも及ぶ物語を描いたノンフィクション作品『エンデュアランス号漂流(原題:ENDURANCE - Shackleton's Incredible Voyage)』を読みました。 「椎名誠」のエッセイ集『ワニのあくびだなめんなよ』に収録されている『幻のイッカク鯨が来た!』という北極圏へ旅した際のエッセイで、イッカク鯨を探すボートが氷塊と氷塊の間を進むシーンがあるのですが、、、 その際「椎名誠」が「エンデュアランス号」のことを例に出していて、本書を買っていたことを思い出したんですよね。 -----story------------- 1914年12月、英国人探検家「シャクルトン」は、「アムンゼン」らによる南極点到達に続いて、南極大陸横断に挑戦した。 しかし、船は途中で沈没。 彼らは氷の海に取り残されてしまう。 寒さ、食料不足、疲労そして病気…絶え間なく押し寄せる、さまざまな危機。 救援も期待できない状況で、史上最悪の漂流は17ヶ月に及んだ。 そして遂に、乗組員28名は奇跡的な生還を果たす―。 その旅の全貌。 ----------------------- フィクション、ノンフィクションを問わず、漂流モノは何作品か読んでいますが、、、 ここ数年で読んだ『無人島に生きる十六人』や『十五少年漂流記』、『ロビンソン漂流記』等は、比較的温暖な地域を舞台にした作品が多くて、極寒地域での漂流は初めて… より一層、自然の厳しさを感じましたね。 流氷が浮かぶ冷え切った海域で、全身ずぶ濡れとなり、放っておけば衣類が凍りついてしまうような状況… 寝袋は常に濡れていて、衣類を乾かすこともできず、常に凍傷や食料不足の恐怖に怯える、、、 寒さがムッチャ苦手なので… 自分なら、とても耐えることができなかっただろうなぁ。 そんな極限状態の中で、次から次へと困難が襲いかかる… 「エンデュアランス号」の乗組員たちは救助を待つのではなく、助かるために自ら氷塊の中をボートで漕ぎ出し、橇をひき、冬山を歩いて越えて行きます、、、 南極と北極の違いはありますが… 氷上での過酷な体験は「植村直己」作品の『北極圏一万二千キロ』や『北極点グリーンランド単独行』を思い出しました。 タイトルにつけられた≪漂流≫という言葉からは受動的な印象を受けますが、実際は自発的な≪冒険≫ですよねぇ、、、 ノンフィクションとは思えないほどの冒険… そんな過酷な冒険を強靭な意思や精神力、体力で乗り越え、運に助けられ、全員が無事に帰還した感動的な物語でした。 エレファント島で待っていた22名の男たちを「シャクルトン」が迎えにきたシーンには感動しましたね。 本書を読んだときは毎日がうだるような猛烈な暑さ… 極寒地域での極限状態の生活を想像するには、逞しい想像力が必要でしたが、、、 生きている隊員全員へのインタビューや日記の閲覧(過酷な生活の中で日記をつけていたこと自体が驚きですが… )等の丹念に取材された内容が臨場感たっぷりにドキュメント化されていて、読んでいるうちに現場に身を置いているような気分になりました。 読み終えたあと、何気なく読んでいた本書の冒頭の言葉、、、 「人間に不可能なことを成し遂げさせる何ものかに感謝を捧げて」 が胸にぐっときましたね。 そして、困難な状況でもポジティブな考え方を持ち続けることの大切さを感じさせられた作品でした。

Posted byブクログ