月魚 の商品レビュー
小説、2編。古本屋家業を営む青年二人の過去とのしがらみを描いた友情物。2編目も同じ登場人物で、若い頃の物語。本を見る目に長けていなければ生きていけない世界があることに素朴に感嘆。サラブレッド系の真志喜と新星系の瀬名垣の不安定な力関係も面白い。真志喜の父親が出て行ったエピソードが深...
小説、2編。古本屋家業を営む青年二人の過去とのしがらみを描いた友情物。2編目も同じ登場人物で、若い頃の物語。本を見る目に長けていなければ生きていけない世界があることに素朴に感嘆。サラブレッド系の真志喜と新星系の瀬名垣の不安定な力関係も面白い。真志喜の父親が出て行ったエピソードが深く、才能が諸刃の剣であることにこの少年たちがどれだけ傷ついたかと思うと切なくなる。漫画の原作になりそうなキャラクター設定。
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『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。 透明な物語です。 どこか不思議な、だけど確かにそこにあるような。 三浦しをんさん...
『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。 透明な物語です。 どこか不思議な、だけど確かにそこにあるような。 三浦しをんさんらしく、どこか薔薇の雰囲気があってそこがまたいいです。 二人の関係がもどかしくて、なんなんだよ、どっちなんだよ、相思相愛!?と最後まで二人の関係性が不鮮明なところがまた、 読者の想像をかきたてます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんていうんでしょうか。男同士の友情?友達以上恋人未満的な・・・。話自体は雰囲気も好みで面白かったのだけど、瀬名垣と真志喜の微妙な関係に拒絶反応。 三浦しをん、初めて読んだのですが、どの話もこんな感じなのでしょうか。ためしにもう一冊読んでみよう。
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最後の短編がすごく好き。あざやかで。プールにとびこみたい。装丁も素敵。古書にとらわれ過去にとらわれた、ふたりの男の話。ほもいのはあんまり得意じゃなかったんだけど、静かでやさしくていい。
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古本屋の世界が若いふたりの男性の因縁を描き出す背景になっている。「せどり」という言葉を始めて知った。
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いやあしをんさん、今回好きな小道具揃えましたねえvv(にやり) 何冊か売れて好きに書いていいよって言われたからって、こりゃちょっと私の方が読んでてこっ恥かしくなるような、ラブっぷりじゃありませんか。しかもパンピー相手だからって、妙に感情の説明調子が目立って、ちょっとバランス悪いで...
いやあしをんさん、今回好きな小道具揃えましたねえvv(にやり) 何冊か売れて好きに書いていいよって言われたからって、こりゃちょっと私の方が読んでてこっ恥かしくなるような、ラブっぷりじゃありませんか。しかもパンピー相手だからって、妙に感情の説明調子が目立って、ちょっとバランス悪いですわ…しかしさすがに、お好きなジャンルだけあって萌えの注入具合はすごいです。同人ものとして読んだら、若干キャラがステロタイプなんですよ。セリフも思わず赤面しちゃうようなのもありますよね。書き下ろしなのに、ラストの過去バナが唐突で深読みせずにはいられないのも、消化不良気味です。もうちょっと先まで読みたかった&ここでは書かれなかった裏シーン(あるはずだ)も読みたいよー;;
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キレイな文章だなぁと。 ずるすぎる。 最後の小さい頃の話がまた素敵だった。 映像がありありと思い浮かぶようでした。 古本屋の子供ならよかったのに。
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少女マンガのよう。 タイプの違う男同士の親友、秘密、罪、古書業界を絡めながらのお話。 残念ながら、読後、疲労感を覚えました。
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目を疑いましたが、認めざるを得ないほどホモでしたが、そこは物語の主要部分ではないのであえてつっこまないようにしてますが、ホモでした。おお…。後半の短編で、今まで見てた人たちが生き生きし始める気がしました。
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こっちの表紙の方が落ち着くかも。 「ちょwおまww」 って感じの本です。 三浦しをんの凄さを実感出来る。
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