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果つる底なき の商品レビュー

3.5

396件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    155

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    2

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2011/09/26

銀行が舞台のミステリー。専門用語でてくるが、なんとなくわかるようになっているのがいいです☆読みやすい。 でも、ちょっと犯人がしっくりこなかった・・・。 企業間の関係性がいまいちわかってないのかな・・・。

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2011/09/22

池井戸潤2作目。銀行が舞台のいかにもなミステリーって感じ。 次はもうちょっとミステリー色の薄いやつを読んでみようと思う(下町ロケット的な)。

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2011/09/22

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

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2011/09/19

銀行・融資課の債権回収担当者が死んだ・・・。 それを皮切りに次々に起こる事件。それを解明しようと仕事をしながら銀行の闇に迫っていく主人公。 作者が元銀行員ということもあり、銀行の内面が鋭く描かれている。食堂でご飯を食べることから内部の人間関係まで。それにリアリティーがあって...

銀行・融資課の債権回収担当者が死んだ・・・。 それを皮切りに次々に起こる事件。それを解明しようと仕事をしながら銀行の闇に迫っていく主人公。 作者が元銀行員ということもあり、銀行の内面が鋭く描かれている。食堂でご飯を食べることから内部の人間関係まで。それにリアリティーがあって非常に面白い。 それに加えて、融資のウラのウラのウラにまで張られている伏線、二転三転するストーリー。久し振りにハラハラドキドキのミステリーに出会ったと実感。これから池井戸さん読みまくろう!

Posted byブクログ

2012/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池井戸潤の本3作品目。銀行がどんな仕事をしているか事件をとおして具体的にわかる。自身の中では少々食傷気味の消化不良の状態で読み飛ばしてしまう。ハードボイルド?主人公が結構、腕っ節が強いのが意外。初作品。ちょっと一休み。

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2011/09/24

ある組織の中で、限定的にいえば、自身の勤める会社の中で、平穏且つ良好な地位を保ちながら生き抜くために必要なものは、ずば抜けた才能などではなく、自己主張をせず従順に仕事をこなすことかもしれない。本質を見抜くことは、その組織を見極める上で大切なことだが、本質を突きすぎることは、均衡を...

ある組織の中で、限定的にいえば、自身の勤める会社の中で、平穏且つ良好な地位を保ちながら生き抜くために必要なものは、ずば抜けた才能などではなく、自己主張をせず従順に仕事をこなすことかもしれない。本質を見抜くことは、その組織を見極める上で大切なことだが、本質を突きすぎることは、均衡を保ってそびえるピラミッドを崩すことになりかねないからだ。リーダーは、自身の地位を脅かさない従順な部下を好むものだ。 しかし、そのピラミッドの上を目指すことよりも、もっと大切なことがあるのではないか。 この『果つる底なき』は、現代社会の中で失いかけているものに気付かされる小説だ。 この作品は、ひとりの銀行マンが、謎の死をとげた友人のために、ひとりで巨大な組織に立ち向かう物語だ。 まず、元銀行マンである作者が描くこの世界が実にリアル。 表からでは見ることの出来ないその業界の実情が生々しく描かれている。 その中で、地位や名誉という縛りに屈することなく立ち向かっていく主人公が痛々しくもかっこいい。 そして、お金などではない大切なものを手に入れたとき、読者自身も慌しい日々の中で忘れてしまっている何かに気付くだろう。

Posted byブクログ

2011/09/10

「果つる底なき」を読了しました。アメリカのハードボイルド小説のようでした。伊木は私の知っている銀行屋さんのキャラとは随分違うなと思いました。文庫版304ページ「守るものが欲しい。何か。」の一節が心に残りました。映画『ワーキング・ガール』がまた観たくなりました。

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2011/09/04

事件の構造や話のテンポはとても面白かった。 銀行のことや融資のことを知らなくても分かるようにしっかり、しかしくどくどしくない程度に説明をしてくれたので、理解はしなかったが(これは私の理解力とやる気の問題。)、事件の構造そのものに納得がいかないことはなかった。 しかし気になる点が2...

事件の構造や話のテンポはとても面白かった。 銀行のことや融資のことを知らなくても分かるようにしっかり、しかしくどくどしくない程度に説明をしてくれたので、理解はしなかったが(これは私の理解力とやる気の問題。)、事件の構造そのものに納得がいかないことはなかった。 しかし気になる点が2つあり、それが全体として評価を落とした。 1点目は警察の存在。銀行の融資関係のこととはいえ、殺人やら殺人未遂やら起こっているのだから当然警察の職務範囲内なのに、警察は保護も捜査も規制もせず、被疑者の一人としていたっぽい主人公に情報提供をし、事故の当事者を取り調べもせず自由に帰らせたり、まったくもって役立たず。 私立探偵ものならそんな展開でも納得したが、一銀行員の推理ものではそれは無理。 あまりに都合のいい展開に眉をひそめた。 最後の方で警察が主人公に向かって、「この事件はあなたが解決すべき事件だった」と言ったのも、何を言っているやら、だ。 2点目は主人公像。 正義の使者を自称するような自省心のなさにうんざりした。 これは私の嗜好の問題なのだが、そもそも私は迷いのない主人公を好まないため、自分が正しい、自分こそが問題を解決するべき、と思いこむ類はあまりに単純で好きではない。 自分に酔っているというか、自身の理想を投影した作者の自画自賛に過ぎぬ気がして生理的に好まない。 だいたい台詞の一つ一つがいちいちわざとらしいというか臭いというか。 振り返れば直木賞受賞作の『下町ロケット』も恰好つけなところはあった。 しかしあちらはさほど気にならなかった。 『果つる底なき』は処女作、『下町ロケット』は何作も執筆した後であることを考えるに、だんだん気負いと言うか、悪い意味での自己主張が消えてきたのかなとも思う。 テンポのよさは今も昔も素晴らしい。

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2011/09/04

経済小説とハードボイルドが合体した小説。少ない点から真実を見つけ出す様は大変面白い。後銀行支店業務の仕事が参考になった。

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2011/08/31

初めての池井戸潤作品。直木賞をもらっていてので、著者の作品を探した。江戸川乱歩賞をとっていたので読んだ。銀行を舞台にしながらも、難しすぎず、簡単すぎず、常に考えさせられるような作品だった。小説だけでなく、映画でも、ドラマでも十分に楽しめると思う。元銀行員ならではの部分と、次の展開...

初めての池井戸潤作品。直木賞をもらっていてので、著者の作品を探した。江戸川乱歩賞をとっていたので読んだ。銀行を舞台にしながらも、難しすぎず、簡単すぎず、常に考えさせられるような作品だった。小説だけでなく、映画でも、ドラマでも十分に楽しめると思う。元銀行員ならではの部分と、次の展開にハラハラさせるミステリー作家の部分が見事に表現されている作品だった。

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