果つる底なき の商品レビュー
■最近とっても気になっていた作家さんである池井戸潤さんの本。初読み。98年江戸川乱歩賞受賞作。 ■企業作家といわれるだけあって、本作は、銀行が舞台です。金融機関に携わったことがあるからか、与信とか債権回収とかそういうのにどきどきした。きちんと書いてるなと思ったら、作家さん元銀行員...
■最近とっても気になっていた作家さんである池井戸潤さんの本。初読み。98年江戸川乱歩賞受賞作。 ■企業作家といわれるだけあって、本作は、銀行が舞台です。金融機関に携わったことがあるからか、与信とか債権回収とかそういうのにどきどきした。きちんと書いてるなと思ったら、作家さん元銀行員らしい。なるほど。 ■怪しいと思った人が、やっぱり怪しかった。でも、それでも面白かった。「金融」はあまりとっつき易いものではないし難しい題材だけど、丁寧だし主役の伊木の心の動きが素直だから惹きつけられた。 ■お金は、人の心を豊かにも醜悪にもするもの。忘れちゃいけませんね。
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父親に商社マンも出てくるし読んでみろと言われて読みました。 銀行員が主人公のミステリーであり、著者が元三菱銀行員っていうことで色々とリアリティがありました。また、元銀行員の方が書いているからか、様々な業界の特徴的な人物がでてきて、少しサラリーマンになったときの想像ができました。 ...
父親に商社マンも出てくるし読んでみろと言われて読みました。 銀行員が主人公のミステリーであり、著者が元三菱銀行員っていうことで色々とリアリティがありました。また、元銀行員の方が書いているからか、様々な業界の特徴的な人物がでてきて、少しサラリーマンになったときの想像ができました。 金融業界の言葉も出てきますが、そんなに難しい内容ではなく、読みやすいと思います。著者の池井戸さんの本はサラリーマンが主人公のものが多いらしく、他の本も読んでみたくなりました。
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人間、金が絡むとこうも賢く狡くなるものかと思う。 結構固いワードが出てくるため理解に難しいけど ある意味あっぱれでした。 銀行員の判断ひとつで会社が潰れたり、 手腕によって債権が回収できたりできなかったり、 大したもんです。 銀行員=堅実みたいなイメージとんでもない。 海外...
人間、金が絡むとこうも賢く狡くなるものかと思う。 結構固いワードが出てくるため理解に難しいけど ある意味あっぱれでした。 銀行員の判断ひとつで会社が潰れたり、 手腕によって債権が回収できたりできなかったり、 大したもんです。 銀行員=堅実みたいなイメージとんでもない。 海外だと金融=エリートみたいなイメージあったりするけど その所以が少しわかる気がした。 あくまで、イメージ。 ですが。
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銀行を物語のメインとしたミステリー。ストーリー自体は面白いと思うけど、文体が若干暗い。なんかどんよりさせられる文章で若干先を読むのにためらう感じ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
銀行の行員が事件を解決していくという話を読むのは初めてだったが、とても新鮮でした。気になった点が銀行を舞台にした横領事件にしては死者が多すぎてややリアリティに欠ける気がした。
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江戸川乱歩賞受賞作。あらすじが明快で、登場人物一人ひとりの印象が強い。しかし、「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」ほどの面白さはない。まだ作品が若い感じがする。
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なんか、私は面白くなかった。 文体の相性かと思うけど、入り込めなかった。 銀行系に興味が無いだけかな?
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金融機関の内幕ものですね。 金融機関で働く友人でもいればどんな職場か見当はつくのですが、どんな業界なのか、職場なのか知りたいと思いますよね。 どんな業界や職場でもそれぞれにユニークな特徴はあるものです。 ですが、金融機関に勤める人はそう身近にはいません。 「金」は人の心を...
金融機関の内幕ものですね。 金融機関で働く友人でもいればどんな職場か見当はつくのですが、どんな業界なのか、職場なのか知りたいと思いますよね。 どんな業界や職場でもそれぞれにユニークな特徴はあるものです。 ですが、金融機関に勤める人はそう身近にはいません。 「金」は人の心を狂わせますね。 人類はとんでもないものを発明したものです。
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ビジネス、貸付などの最前線を実際に経験した者にしか、こういう設定での登場人物の心理描写はできないだろう。例えば、主人公が「山崎」と最初に会う場面。年季を経たビジネスパーソンならではの心理かけひきだ。アニメ、ラノベ育ちのストーリーテラーと池井戸は違うとはっきりわかる。 江戸川乱歩...
ビジネス、貸付などの最前線を実際に経験した者にしか、こういう設定での登場人物の心理描写はできないだろう。例えば、主人公が「山崎」と最初に会う場面。年季を経たビジネスパーソンならではの心理かけひきだ。アニメ、ラノベ育ちのストーリーテラーと池井戸は違うとはっきりわかる。 江戸川乱歩賞(平成10年)同期の福井晴敏が最近は変なほうに行ってしまった感があるのに対し、池井戸はますます快調であるのも、そういうところに差があるのだと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
デビュー作? これは 推理的内容があり 銀行の支店担当や 本社勤務の人の対応など 経理に携わるひとが 楽しめる内容になっていた 池井戸さんは・・・絶対タイトルで損をしている もっと タイトルが違えばきっともっとみんなが読んでいるのにな~
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