果つる底なき の商品レビュー
池井戸潤作品、4冊目。”銀行裏事情シリーズ”?解説にある「都市銀行の内幕を描き切った作品」というのは、いいすぎやねえ、多分。ことさら、銀行が舞台なのを強調する必要はなく、ミステリーとして単純に面白いです。江戸川乱歩賞受賞作。
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第44回江戸川乱歩賞受賞作品。 元銀行員が描く、企業ミステリーものだけど、そこらへんのミステリーより、ず〜〜〜〜っと面白い。 池井戸潤自体は、この作品で3作目。 もうすっかり虜。 銀行の裏事情なんて、手を出すのも戸惑うような世界なのに、それを素人にも分かりやすく、ミステリータッチ...
第44回江戸川乱歩賞受賞作品。 元銀行員が描く、企業ミステリーものだけど、そこらへんのミステリーより、ず〜〜〜〜っと面白い。 池井戸潤自体は、この作品で3作目。 もうすっかり虜。 銀行の裏事情なんて、手を出すのも戸惑うような世界なのに、それを素人にも分かりやすく、ミステリータッチで描ける、この人の能力はすごいっ!!
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池井戸潤の初期作品。 設定に穴があったり、描写が若干わかりにくいところがある。 この人も何冊か読むとパターンが見えてくる。
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池井戸潤先生のデビュー作であり、第四十四回江戸川乱歩賞受賞作品。 やっと書店にあって読むことが出来ました。 銀行が舞台の小説だけに、謎の展開はは銀行員ならではでした。 高杉良先生が銀行の外から見た銀行像を描くのに対して、池井戸先生はそのキャリアを生かして銀行の内部から見...
池井戸潤先生のデビュー作であり、第四十四回江戸川乱歩賞受賞作品。 やっと書店にあって読むことが出来ました。 銀行が舞台の小説だけに、謎の展開はは銀行員ならではでした。 高杉良先生が銀行の外から見た銀行像を描くのに対して、池井戸先生はそのキャリアを生かして銀行の内部から見た組織の問題点などを描かれている。
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『金融探偵』から遡る形でこの本を読んだが、組み立てが上手いなと感じた。贅肉を削ぎ落とした展開はスラスラ読ませる説得力を持っているし、行員のイメージなど所詮処世術に長けそこそこ頭がキレる人間の集まりだと強引に平板化すれば、魅力が無い無いと言われる主人公だって(この小説の中では)有る...
『金融探偵』から遡る形でこの本を読んだが、組み立てが上手いなと感じた。贅肉を削ぎ落とした展開はスラスラ読ませる説得力を持っているし、行員のイメージなど所詮処世術に長けそこそこ頭がキレる人間の集まりだと強引に平板化すれば、魅力が無い無いと言われる主人公だって(この小説の中では)有る程度奇異に見えてくる。エンタメだからキャラ立ては著者に委ねられる部分が有るにせよ、現実に一匹狼気取ってる行員などリストラの対象でしかなかろう。この小説の主人公・伊木程度の肉付けの方が現実味があって良いと思う。「融手」など、手形・債権など金融の基礎がないと読み難いかもしれないが、普通の社会人なら最低限知ってる範囲だろうから問題無いかと。処女作としての評価は満点に近いんじゃないかと思う。そのくらい面白い。
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デビュー作でこの完成度の高さはすごい。物語と人物の両方にぐいぐい引っ張られていく感じです。読み出したら途中でやめられない。
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