果つる底なき の商品レビュー
難しい話だろうと思ってよみはじめたが、案外読みやすく非常に面白かった。 よくできたストーリーだった。
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2011/08/15-08/21 ページをめくるのがまどろっこしい。優れた銀行の内幕小説である。銀行独自の職制や人間関係、取引関係など著者の実体験も加味されているのではないか。新しい銀行ミステリーの開幕である。
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池井戸さんの得意分野である 銀行を舞台にしたミステリー。 主人公の同僚が「これは貸しだからな」と 謎の言葉を残して、死亡。 同僚の死をきっかけに、 主人公がシャーロック・ホームズ並みに 事件の謎解きをしていくというお話。 組織に埋もれず自分の信念に基づいて行動す...
池井戸さんの得意分野である 銀行を舞台にしたミステリー。 主人公の同僚が「これは貸しだからな」と 謎の言葉を残して、死亡。 同僚の死をきっかけに、 主人公がシャーロック・ホームズ並みに 事件の謎解きをしていくというお話。 組織に埋もれず自分の信念に基づいて行動する 主人公の姿勢がめちゃくちゃカッコいい! 池井戸さんの小説はどれもアツくてオススメです。
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池井戸さんが第44回乱歩賞受賞者と言うことを知りませんでした。この作品で1998年の受賞をしたようです。銀行の腐敗を内部から描くというのは、作者ご本人が三菱銀行の社員だったということからさすがと思うようなどろどろさです(笑) しかし、1人目の殺人は結構手が込んだ不確定要素も多い...
池井戸さんが第44回乱歩賞受賞者と言うことを知りませんでした。この作品で1998年の受賞をしたようです。銀行の腐敗を内部から描くというのは、作者ご本人が三菱銀行の社員だったということからさすがと思うようなどろどろさです(笑) しかし、1人目の殺人は結構手が込んだ不確定要素も多いような手法なのに、そのあとは結構荒っぽい殺人が続きます。これはどうなんでしょうね。個人的には期待したほどではなかった内容でした。 殺人まで起きなくてもいいから銀行ミステリーとしていくつか読んでみたいけど、むしろ他のジャンル作品も期待したいところです。
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銀行を舞台にしたミステリー。銀行内部を詳細に描いた、今までにない小説だった。 銀行員としてではなく、一人の人間として、銀行の暗闇に立ち向かう主人公の姿に感銘を受けた。
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裏金やら愛人やら、ドロドロしてる。 金こわい。学閥こわい。ベンチャーこわい。 頭がキレる人こわい。
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池井戸潤『果つる底なき』を読む。 著者は三菱銀行(当時)に7年間務めた経験を活かし、 銀行を舞台にしたミステリーを物にした。 金が集まる場所には人間の欲望、野心、希望が集まり、 それぞれが金をレンズにして未来を投影する。 僕たちが普段見る銀行窓口の整然とした様子とはまったく異な...
池井戸潤『果つる底なき』を読む。 著者は三菱銀行(当時)に7年間務めた経験を活かし、 銀行を舞台にしたミステリーを物にした。 金が集まる場所には人間の欲望、野心、希望が集まり、 それぞれが金をレンズにして未来を投影する。 僕たちが普段見る銀行窓口の整然とした様子とはまったく異なる、 ときに陰惨な場面が隠されているのは アメリカや日本の金融機関破綻を見るだけで容易に想像できる。 そこに斬り込む池井戸の着眼点、筆力が素晴らしい。 別れ際にあいさつを交わした同僚・坂本が そのわずか後に帰らぬ人となり 銀行のお金3,000万円を不正に着手した疑いをかけられる。 しかし、なにかがおかしい……。 本書と言い『空飛ぶタイヤ』と言い、 部外者の僕たちから見てこれだけ銀行の裏面を活写されたら たまらない、と思う元上司・同僚がいるのではと苦笑する。 代表作『空飛ぶタイヤ』と比べるとまだ筆が硬い感じがするが、 それはデビュー作ならではの著者の原型でもある。 第44回江戸川乱歩賞受賞作。 (文中敬称略)
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銀行の暗部に迫った小説。元銀行マンだけあって専門知識を織り込んだ話はリアリティ抜群。江戸川乱歩賞らしいけれどミステリーを読んでいるというより経済小説を読んでいるような印象が強い。
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主人公の銀行員が連続殺人殺傷事件の犯人と真相を追う話。 手形の仕組みとかイマイチ理解できず、ふわふわ読んでしまった。 背景のせいだけど、銀行員であるが故に殺される恐怖があるというストーリーが、現実離れしてる気がしてあまり入り込めなかったなあ。
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主人公・伊木は、友人・坂本の突然の死を不可解に思い、 彼の担当していた債権回収を探ります。 そして、その裏にある、銀行内の不正、横領、派閥争いなど腐敗した銀行を目の当たりにします。 池井戸さん自身が、元銀行員だったので、ノンフィクションじゃないかと思ってしまいます。 専門用語...
主人公・伊木は、友人・坂本の突然の死を不可解に思い、 彼の担当していた債権回収を探ります。 そして、その裏にある、銀行内の不正、横領、派閥争いなど腐敗した銀行を目の当たりにします。 池井戸さん自身が、元銀行員だったので、ノンフィクションじゃないかと思ってしまいます。 専門用語も多いので、理解しずらい部分もありますが、ミステリー性が高いのでぐいぐい引き込まれました。
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