果つる底なき の商品レビュー
ハードボイルドミステリー。追いつめては逃げられ、かわされ尻尾の先さえ掴めない。真相は靄がかかったように先が見えず常に死の影がつきまとう。不穏に心は騒ぎ最後の最後まで凪ぐことはなかった。池井戸デビュー作。最近のものとは異なりミステリーの要素が濃い仕上がりとなっている。組織にへばりつ...
ハードボイルドミステリー。追いつめては逃げられ、かわされ尻尾の先さえ掴めない。真相は靄がかかったように先が見えず常に死の影がつきまとう。不穏に心は騒ぎ最後の最後まで凪ぐことはなかった。池井戸デビュー作。最近のものとは異なりミステリーの要素が濃い仕上がりとなっている。組織にへばりつくことなく自らの信念と考えに則り行動する主人公。真っ直ぐすぎる正義感は危うさもあるが崇高な精神性は何度読んでも爽快で清々しい。少しなりとも肖りたい。心からそう思う。
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池井戸作品らしく、人物描写がとても魅力的。銀行員の死にもの狂いになって旧友の無実を晴らそうとしているのが迫力こめてあるのが素晴らしい。読んでると「え!?」と声に出してしまう。
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年末に遂に手を出してしまった池井戸潤作品。 せっかくなので前回の不祥事と同様の独特ジャンル、銀行系ミステリーを チョイス。タイトルは「果つる底なき」。なんか純文っぽいタイトルでは あるのだけど・・・。 簡単に言うと銀行を舞台にした殺人事件を銀行員が解決に導くという内容 なんだけど、物語の持って行き方に無理が無く、状況が瞬時にアタマに入 って来る。このテクニックはさすが。 設定は1990年代後半だと思う。ということは、バブルが弾けて景気が 下向きになった頃。多少の古さを感じてもしょうがないのだが、驚いた ことにそういう感想はほぼ無い。銀行という特異な舞台にもかかわらず、 全般から漂うのはミステリー&ハードボイルド。ジワジワ来る迫力は 圧倒的で、読むのが全く苦にならないのが凄い。 ちょっとハマったなぁ、池井戸潤。 次は銀行系から離れた作品を読んでみよう、近いうちに。
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最近続いている池井戸潤さん作品ですが、この作品はこれまでの作品と少し違っいます。 銀行員が登場して、銀行の融資業務があらすじの根底にあるのですが、それに殺人事件がからんできます。ちょっとした推理小説になっていました。 この作品が刊行された2000年前後は、長銀(日本長期信用銀行...
最近続いている池井戸潤さん作品ですが、この作品はこれまでの作品と少し違っいます。 銀行員が登場して、銀行の融資業務があらすじの根底にあるのですが、それに殺人事件がからんできます。ちょっとした推理小説になっていました。 この作品が刊行された2000年前後は、長銀(日本長期信用銀行)の破綻・不良債権の焦げ付きなど金融不祥事が相次いだ年で、作品への注目度が高かったようです。第44回江戸川乱歩賞受賞を取っています。 内容紹介からちょっとあらすじをご紹介します。 「これは貸しだからな」という謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死にました。死因はアレルギー性ショック死。ハチに刺されて死んだというのです。主人公であり、坂本の同僚の伊木は、坂本の妻・曜子がかつての恋人だったこともあり、坂本の死の謎に挑みます。そして自分が昔融資を担当した「東京シリコン」の倒産の真の原因を突き止めて、坂本が言っていた「貸し」の意味を理解します。しかし、坂本の死には更に深い闇が隠されていたのです・・・。 やはり融資問題が鍵か・・・と思われるストーリー展開でした。池井戸さんの作品で、銀行員を主人公にした銀行内部業務の小説が多いのですが、本格的な小説は、この作品が最初だったといいます。 推理小説でもビジネスマン小説でも、銀行内部のあれこれ諸事情がうまく取り入れられているので、やはり、この方の小説は、面白く読めると思いました。
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銀行とりわけ債権回収という専門職の色が強い作品。その立場や仕組みを理解していくのに大変だった(もはや途中で理解を諦めた笑) 推理の部分はもう人押しまたもう一ひねりが欲しかった気もする
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銀行と融資先企業を巡るミステリー。 友人の銀行員の不審な死に潜む真実を、主人公の伊木が解明していく。
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今をときめく直木賞作家、池井戸さんのデビュー作です。 銀行員の主人公が同僚の突然の死から、不可解な事件の謎を 解明していく金融ミステリー。銀行勤めの経験のある池井戸さんならではの銀行業界の描写がなかなか良いです。金融業界はあまり詳しくありませんが、きっと業界の方もうなる内容だと...
今をときめく直木賞作家、池井戸さんのデビュー作です。 銀行員の主人公が同僚の突然の死から、不可解な事件の謎を 解明していく金融ミステリー。銀行勤めの経験のある池井戸さんならではの銀行業界の描写がなかなか良いです。金融業界はあまり詳しくありませんが、きっと業界の方もうなる内容だと思います。文章も読みやすく、ストーリー展開もスピーディです。デビュー作だということもあり少し荒い描写もありますが、天才作家の若かりし頃をお楽しみください!
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江戸川乱歩賞受賞作。ゆえに、ミステリー。 他の小説と比べると当然ミステリー色が濃く。 池井戸作品らしさはその分減っているかも。
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銀行と企業との駆け引きが現実的。ミステリーに仕立てられ、スピード感があり楽しめました。池井戸さんの人間描写は好きです。
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池井戸潤のデビュー作。 先が読めないスリリングな展開でおもしろい。 その後の作品で用いられる、取引履歴などからの推理、証拠確認は少ない。 副支店長が最低。
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