果つる底なき の商品レビュー
【「世の中っていうのはこんなものなのかしら」 「現実は厳しい」 「厳しいとは思わない。浅ましいとは思う」】 舞台は銀行。主人公の同僚が謎の死を遂げたところから始まり、自身の過去の融資案件が関連し。。。。 初、池井戸作品。とても読みやすい。文章に矛盾がなくて、表現もくどくなく要...
【「世の中っていうのはこんなものなのかしら」 「現実は厳しい」 「厳しいとは思わない。浅ましいとは思う」】 舞台は銀行。主人公の同僚が謎の死を遂げたところから始まり、自身の過去の融資案件が関連し。。。。 初、池井戸作品。とても読みやすい。文章に矛盾がなくて、表現もくどくなく要所を押さえている。そしてテンポが良い。 ただ、話の内容が特異的ではないので同じ調子だったら飽きそうだなぁ。 ほかの作品も読んでみよう。
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現実としてはなかなかない設定ですが、引き込まれました。 誰が黒幕なのか分からず、最期にようやくわかるような展開で、ハラハラドキドキでした。 一気に読みました。 銀行の派閥闘争と真っ直ぐな主人公。池井戸作品の真骨頂と言ったところでしょうか…。
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第44回江戸川乱歩賞受賞作。この作者の作品は初。 物語は特になんでもない朝から始まる。何気なく読んでいたが、気づいたら抜け出れなくなっていて、1日で読破。完成度のとても高いミステリー。
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銀行の巨大な闇って感じを勝手に想像してたので、イメージとは違ったけど、まあテンポも良くサスペンスとして楽しめたかな。 でもタイトルと違って底の浅かった印象。やたら人は死んでいくけど。。
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「下町ロケット」がおもしろかったので、2冊目としてこちらを読んでみました。金、出世のためには人を殺すこともやむなし...という出世欲が恐ろしい。ミステリーというよりはサスペンス?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
二時間サスペンスドラマの様なスピード感。伊木を狙う者は誰なのか?!同僚の坂本の死をきっかけに起こる様々な事件、組織に立ち向かう。早いストーリー展開で、気付いたら止められなくなって一気に読んでしまえる。半導体がよくわからなくても、物語はよくわかります。陰謀、裏切り、たくさん人が亡くなるのがちょっと苦しいところだが…最後はすっきりする結末。
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空飛ぶタイヤのあとに読んだからか、銀行ものということでなんとなく印象が似ているように思った。しかしこちらはミステリー。 銀行の内情などはとても現実的だけど、ミステリー要素それにあっていないような気がして、空飛ぶタイヤほど楽しめなかった。
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ダンナ本棚より 今まで読んだ池井戸作品と違ってかなりミステリー。ミステリー畑出身でしたっけね。 ちょっと内容詰め込み過ぎかなという印象。描写も甘い? 新しい作品の方が好きです。
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2012/09/13読了。池井戸氏の最初の作品で、銀行を舞台にしたミステリ。 アナフィラキシーショックで亡くなった同僚の仕事を引き継いでみると、倒産した融資先にまつわる謎のメモを発見。同僚はなぜ死んだのか探っていくと自分も命を狙われる。ウラで糸をひいているのは一体誰? 銀行の...
2012/09/13読了。池井戸氏の最初の作品で、銀行を舞台にしたミステリ。 アナフィラキシーショックで亡くなった同僚の仕事を引き継いでみると、倒産した融資先にまつわる謎のメモを発見。同僚はなぜ死んだのか探っていくと自分も命を狙われる。ウラで糸をひいているのは一体誰? 銀行の仕事や企業間の取引を絡めた謎解きは、なかなか他に書ける人がいないのではと思います。10年以上前の作品ですが、ミステリの題材として新鮮な感じがしました。 最近の作品と比べるとグイグイ読ませる感がちょっと弱い気ががしたけど、次々に関係者が襲われてゆき、正体のわからない相手に追われる気味悪さがいい味を出していて、ドキドキしながら一気に読めました。 ねこが活躍するのも◎! 1998年の作品ということで、銀行の中で使われてるシステムとか記憶媒体とかが古くて、それもちょっと面白かった。ディスプレイの黄緑色の文字とか、あぁ汎用機の時代なんだなーって。(未だに現役のところもあるけど) もし今の時代だったらこのセキュリティの甘さとか、過去のデータが消されてるとか、誰がオペレーションしたか特定できないとかが銀行のシステムとしてはありえないので、話が成り立たなくなっちゃいますね。
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