果つる底なき の商品レビュー

池井戸潤(著者)

2012/09/13

特定の職種を扱った小説は自分の知らない裏側を覗けるようで好きなんだけど。これは銀行ギョーカイのドロドロした話。金融や経営についてはとんと無知なもので、専門用語もちんぷんかんぷん。もっと私も勉強しなきゃなぁと思わされた。それにしても、舞台を銀行にするなら こんなに人が死ぬ展開にしなくても良かったんじゃないだろうか。
手形とか倒産とか、経営者の切迫した状況だとかがピンと来なかった。銀行マンらしからぬ主人公のワイルドっぷりも、作品に入り込めない要因の一つだったのかもしれない。
池井戸さんの作品にしては、う〜ん…の部類。

2012/09/11

伊木は大手都市銀行の企画部門で筋を通し結果支店の営業に左遷させられる。そこには同期入社の坂本がおり、伊木の融資顧客の倒産の回収業務を担当していた。坂本は回収作業の途中で不正があることを見抜くが殺されてしまう。伊木はその後を引き継ぎ問題を追い込んで行く。都市銀行の首脳から中間管理職までのまず顧客の事より自分の出世、身を守る体質が上手く纏められており、問題点に近つくほどに殺されていく内容も興味を最後まで持たせてくれる。

2012/08/27

バブル入行組の雰囲気に、ミステリーの要素を盛り込んだ感じ。ミステリーとしてみると、蜂を使うあたりにちょっと現実感がなくて今いち。。

2012/08/16

池井戸潤のデビュー作。私が過去に読んだのは2010年前後の作品が多くそれらとは少し作風が違う。よりミステリー色が強い。充分にうまいし読ませるが個人的には最近の作品のスタイルの方が好み。

2012/08/03

銀行業務と関連した話の展開が面白かった！！
結末は良くある話だけれども、融資や手形等の要素を取り入れているので、普通のミステリーより謎解きに頭を使い、面白かった。

2012/08/03

債権回収担当の銀行員が謎の言葉を残し不可解な死を遂げる。
死んだ仲間と元恋人のために、１人で銀行の暗闇に挑む物語。

銀行内部を詳細に描いた作品で、会社員の自分は非常に共感。
ビジネス要素の強いサスペンス作品で、緊張感を感じます。
サクサクとストレスなく読み終わりました。

私が読む池井戸作品は主人公が会社員が多くて結構好きです。
本作品も面白かったです。

企業間取引とサスペンスに興味ある方にオススメの作品です。

2012/07/30

読後感がスッキリするような話だった。
恋愛の部分を重視するのは苦手かなって思ったんだけど、その部分はアッサリしていたのが自分には合っていたのかも。

銀行のことが全然分からないけど、分からなくても読んでいけるし、雰囲気は分かるし、面白かったです。

2012/07/24

池井戸潤の作品一作目。銀行内部の詳細に描いた作品でサラリーマンの僕としては非常に共感し、そして小説としては新鮮だった。ハードボイルド的な要素や犯人の動機など微妙な箇所はあるが…それでも純粋に楽しめた作品。池井戸潤の作品にハマるキッカケの作品。

2012/07/10

帯の「これは貸しだからな」の謎の言葉に惹かれて購入。
案外早くその意味がわかってｼｭﾝとした。

銀行のお話、リアルで難しかったけどなかなか面白かったです。

うん、坂本さんとても良い人。

2012/07/10

ところどころで内容把握につまづきました。ビジネス的な話はもうちょい勉強して知識を増やしておきたいなと感じました。。。ストーリーとしては割とスムーズな流れでした。一連の流れを切らさないで文章を仕上げることが出来るというのはスキルだなあと改めて感じています。