果つる底なき の商品レビュー

池井戸潤(著者)

2014/05/01

いまHOTな池井戸さんの、銀行モノで、江戸川乱歩賞もとった作品ということでね。うーん。期待しすぎちゃったかな。さすがはもと銀行員ならではの、法スレスレの抜け道感とかは、いいとおもうけど。黒幕の意外性がイマイチ。ぜったいコイツ匂うとおもったしな。以前ドラマ化もされてるようだ、けど、、伊木→渡辺謙、菜緒→菅野美穂　あたりはおお、、と思うけど、キャストみてると。。。え？伊木の妻？そして、肝心の黒幕キャストがないんだが。。。佐伯あたりを主悪役にして書き換えたのかなー。ちょっと見てみたいかもな。池井戸ブームだしどっかで再放送されるかもな。まあ、銀行×ハードボイルドというかんじで、よくできてはいるけど、どんでん返し感も正義は勝つ爽快感もいまひとつで、坂本の嫁とは結局どうやねんというモヤモヤも残って、伊木に惚れ込めなかった、の一言に尽きる。あんまし満足感は、ありませんでした。

2014/03/31

他の作品から入った読者なので、この作品の一人称の文体に違和感がありました。クライマックスの迫力はなかなかのものがありました。

2014/03/30

池井戸潤の果つる底なきを読みました。

主人公の銀行員伊木は同僚の坂本が事故死したことから彼の担当していた会社を受け持つことになります。
倒産してしまった東京シリコンは信越マテリアルに多額の融通手形を切っていたのですが、そのお金がどのように使われたのかが明らかになっていません。
伊木は坂本の事故死が仕組まれたものだと考え、使途不明金の回収をするために関係する会社の情報を集めていきます。

半沢直樹シリーズのような爽快感はありませんが、銀行を舞台としたミステリーをおもしろく読みました。

2014/03/15

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった・・・。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため。伊木はただ一人、銀行の暗闇に向かう！
第四四回江戸川乱歩賞受賞作

2014/03/07

最初、引き込まれるように
面白かったけど
ハードボイルドすぎて、疲れた
銀行関係の小説と思ったら
やたら殺人があって、参りました

2014/02/09

半沢直樹シリーズ作者のデビュー作品。こちらも銀行を舞台にドロドロした人間関係や利害関係を通じてその闇を紐解いていく。真犯人はこれか、というの掘り下げが少し短絡的というかハリウッド的ではあるものの映画にしたらけっこう面白い内容だし、男女の恋愛もうまく絡まっていてよいかも。全体にじとーっと暗い感じが漂うんですけどね。

2014/02/09

その作家さんの面白い作品に出会ってしまうと
どうしてもデビュー作が気になってしまうのは
私だけでしょうか。

だけどコレはちょっと外れだったなぁ…。
作者の銀行知識をこれでもか！と詰め込んでる感じが
ものすごく強くて全然内容が頭に入ってこなかったし、
ミステリーとしてもイマイチ。
登場人物にももうちょっと特徴が欲しいとこです。

と、珍しく辛辣なコメントを残してみましたが
いずれ半沢は絶対読むことになるので
それを超絶楽しみにしておきたいと思います。

2014/02/02

元銀行員の作者ならではの知識に基づく深いストーリー。序盤、平凡なバンカーと思われた主人公、伊木の執念と信念が凄い。池井戸潤の描く主人公は序盤は大人しいが後半はとても大胆で行動的になりますね。友人、坂本さんの元妻が主人公の元恋人という設定は必要だったのかな？
殺人の実行犯は雑な殺し方ばかりなのになぜか坂本さんだけはアレルギーを利用した、足の付きそうな手法…。ご都合主義ですね。

2014/01/30

謎の死を遂げた友人は本当に事故死だったのかーーー
銀行という組織に馴染まない男が、友人の死を通して巨額の金の行方を突き詰める物語。
専門用語が多く、自分に金融知識があればもっと楽しめたのかな、と思った。
池井戸さんの初期の頃の作品ということで、粗削りな印象も否めない。

2014/01/26

池井戸氏の作品で、ミステリーだというので興味を持った。
半沢直樹同様　銀行と企業の裏側にあるかけひきとか思惑に、殺人が絡んでくる。友人の死を調べていくうちに危機に陥っていく主人公はミステリーの王道とも言える面白さがあったが、銀行色が強くてよくわからない面もあり、また彼がうなされる悪夢もいまいちわからなかったので、星3.5個かな・・・