果つる底なき の商品レビュー
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なんというか、銀行員という堅実な職種のイメージと違って、こんなに命懸け?という非現実的な印象を受けた。 池井戸さんのデビュー作だからか、盛り込み過ぎというか、息もつかせぬ展開というか、ずっと酸素不足な感じがしてしまった。 同僚がアレルギーショックで死んだ。 その不審な死を迎える前に「これは貸しだからな」という謎の言葉を残している。 同僚の生前の動きを調べるうちに、不穏な金の流れが見つかる。 死んだ同僚の奥さんが元恋人だったため、主人公にも疑いがかかるのだけど、そこまで追い詰められないし、取引先の娘との関係も唐突だし、自分の出世や欲望のためだけにそんな人を殺すのかというのも疑問だし、あれとあれが兄弟ってのも・・・と荒削りな部分ばかりが目についてしまった。 江戸川乱歩賞受賞作だけあって、ミステリー色は濃い感じがした。展開に突っ込みはあるものの、文章力はさすがです。
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【読了メモ】(141103 0:03) 池井戸潤『果つる底なき』/講談社文庫/2001 Jun 15th/この人の本、めっちゃハラハラする´д` ; 心臓に悪い、でも惹き込まれる。
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同僚の謎の死の真相を追う過程で色々な事実がわかってくる。内容は専門用語が難しくてちょっと読み返す分が多い。ちょっとハードボイルドな感じがあったな。
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絶対こいつが犯人だろ、と思ってた人が途中であっさり死んでそのまま誰が犯人かわからないまま最後まで読んだ。 面白かったけど、銀行用語について考え始めると全然先にすすめなくて・・・ でも読みやすかったです。 お金って怖いなぁ。 ところで古河は回復したんですかね。
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これも銀行?とおもったけど、わりとミステリミステリしてた。緻密につくられて書き込まれている日常に潜んでいそうな感じは本当に秀逸。ぐいぐい読めて面白かったです。
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面白かった。 内容的には、いつもの安定感で。 ただ、最後のクライマックスのシーンは?? と、なりましたが、面白かったですね。
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銀行員の殺人事件。 先が気になって読んだものの、刑事ではなく銀行員が事件解決のために推理していくのは、なんだかしっくりこなかった。
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てっきり三角関係になるかと思ったら、あっさりくっついちゃって…。 なんだよ〜。その設定必要かよ〜。 話の本筋ではないけど、ちょっと残念。
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2014.9.10読了。 ドラマの半沢直樹が面白くて、この人の別の小説を読んでみようと買った。でも、金融機関の話だよな、分かるかな、難しいのかな、読めるかなと本棚にしばらく温めてあった。 私が特別無知なのかもしれないけど、わからない言葉が出てきたら調べながら読んだ。文章でも説明し...
2014.9.10読了。 ドラマの半沢直樹が面白くて、この人の別の小説を読んでみようと買った。でも、金融機関の話だよな、分かるかな、難しいのかな、読めるかなと本棚にしばらく温めてあった。 私が特別無知なのかもしれないけど、わからない言葉が出てきたら調べながら読んだ。文章でも説明してくれてるし理解できた。 物語は同僚の死から始まります。その同僚に不正があったことが発覚し、主人公はおかしいと思いながら調べ始めます。そこから明るみになる裏切り、真実。ずっと金融関係の話ではなく、主人公のいままでなども折り込まれているので、読みやすかったし面白かった。これから池井戸作品がたくさん読めると思うと嬉しい!あと、文章がキレイです。
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池井戸潤の処女作。人めっちゃ死ぬしスリラー要素強い。池井戸さん得意の生き生きした人物描写、片鱗は見えてるけどのちの作品に比べたらやはり少し薄かった。特に犯人の描写はストーリーの大きなカギだから、ここがもう少し深ければ、さらに楽しめたかも。
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