果つる底なき の商品レビュー

池井戸潤(著者)

2015/07/03

池井戸潤氏の初期の作品とのことですが
今更ながら読みました。
ビジネス要素をふんだんに盛り込んだ
半沢直樹シリーズに繋がる雰囲気を持ちなが
ミステリー書籍の要素が強く、ハラハラドキドキする
ジェットコースター的要素もあり一気読みしてしまいました。

銀行が資金面から企業を支援するという状況が
バブル崩壊以降崩れてしまいましたが、実際に
ここまで裏を知り尽くして、貪欲に自己実現を目指すという
隙を作ってしまえるものなのか。

2015/06/26

昇進が絡んで、お金が絡んで、でも、人の命までからんでは嫌だ。
派閥だなんだくらいでとどまっていてほしい。

2015/05/14

この人の作品は読みたいと思いながらなかなか読めていなかった。銀行が舞台ということで早く読んでおけばよかった。知らない内部の話も分かったりしてそれだけでも面白かった。金融の謎についてはさすがだがアクション的な部分はもう少し迫力やリアリティがあるとよいかな。

2015/05/10

銀行の同僚であり同期の友人が、意味深な言葉を残して死んでしまう。死因はアレルギーのショック死。
その友人が担当していた業務を引き継ぐ中で、死因に疑問を感じ、真相究明に乗り出していく。
仕事の問題解決と自分自身の問題解決を図りながら、周りの人間を助け、真相に迫っていく。
すべてが繋がったときに、自分自身も救済されるという綺麗なストーリーだが、一気読みしてしまう。
登場人物の多くが重要な役割を担っているため、世界が生生しい。
他の作品同様、銀行業務の知識が皆無でも面白い。

2015/04/25

銀行員の話。お金のの難しい話分かるかな〜？とか思いながら読んだけど、大丈夫、面白かった。
すんなり入れた。

2015/04/20

「なあ、伊木、これは貸しだからな」と、謎の言葉を残して坂本は死んだ。死因はアシナガバチによるアナフィラキシーショックだった。

翌日、坂本が顧客の口座から金を引き出し、自分の口座に送金していたことが発覚する。伊木は、坂本の無実を信じ、坂本が生前何をしようとしていたのか調べ始める。その過程で、自分が融資を担当した「東京シリコン」倒産の真の原因を突き止め、坂本が言っていた「貸し」の意味を理解し、痛恨の思いに駆られる。しかし、坂本の死には更に深い闇が隠されていた。真相を探る伊木の行動を邪魔する者が現れ、更なる死人・怪我人が出始める。

2015/03/21

池井戸潤氏衝撃のデビュー作。江戸川乱歩賞を受賞し、この世に池井戸潤の名前を知らしめた逸品である。

舞台はやはり銀行。その銀行内部の腐食を殺人事件と絡んで進行していく。もう15年以上前の作品であるが陳腐さを全く感じさせず、銀行や金融の知識がない私でも軽やかに読み進めることが出来たのは池井戸潤氏の筆力の為せる技だろう。

本作品は「私」である伊木遥の視点で描かれる一人称作品。それほど心情を吐露しない割は、葛藤や苦渋が読書に伝わるという心理描写も心地よい。

また、ミステリーの基幹とも言える伏線の回収は実にお見事。柳葉奈緒の飼い猫が煙草嫌いというアングルをさりげなく撒いておき、クライマックスの戦闘シーンでぼんやりとした記述で登場させ、最後に種明かし…。上手すぎてやることが憎い（笑）。

2015/03/13

池井戸初期の作品で、江戸川乱歩賞受賞作。
かなり期待して読んだが、イマイチか。。。
殺害方法も微妙だし、同期も微妙。
途中中だるみでした。

池井戸の流れるような小説を読んでしまっているので
そう感じたのかも。。。

2015/02/21

銀行系ミステリーとでもいうんでしょうか。初めてのタイプでした。あたしは銀行の仕組み、特に融資に関しては恥ずかしながらわからないので、難しいことはWikiで調べたりしながら読み進めました。それ以外はどちらかというと読みやすく短期間で読み終わりました。最後のゴルトベルクが印象的。次も池井戸さんの本を読むつもりですが楽しみです。

2015/02/18

お仕事小説。

銀行、金融業界での複雑なやりとりは
難しい所もあったが、
それに翻弄されてく人達の
苦悩や葛藤、心の揺れは痛いほど良く伝わってきた。

そして読書中、
ぐるぐる頭を駆け巡っていたのは
木皿食堂で聞いたあの言葉。

「お金なんかに苦労させられている、
　と思うとホント腹立たしい！
　時々、思いっきりつまらない使い方をして
　お金に『ざまぁみやがれっ！』
　と、毒づく事もある。」
って、
うんうん。
ホント、そうだよなぁ～
と、そこに共感しながら本を閉じた。