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沈まぬ太陽(5) の商品レビュー

4.2

229件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2010/10/11

組織の改革を目指して腐敗構造を暴こうと苦闘する、新会長の国見と主人公の恩地。だが敵は社内だけではなく、OBや運輸官僚、御用マスコミや総会屋、そして与党政治家にも及ぶ、巨大な利権構造であった。改革案は次々に潰され、後ろ盾であった首相にまで裏切られて突如更迭される国見。恩地は再びナイ...

組織の改革を目指して腐敗構造を暴こうと苦闘する、新会長の国見と主人公の恩地。だが敵は社内だけではなく、OBや運輸官僚、御用マスコミや総会屋、そして与党政治家にも及ぶ、巨大な利権構造であった。改革案は次々に潰され、後ろ盾であった首相にまで裏切られて突如更迭される国見。恩地は再びナイロビに。最後まで正義が報われることなく巨悪に押しつぶされる様を冷徹に描く。最後に微かな希望の兆しが見えるのだが.... その結末は現在経営破綻に至ったJALの現状に現れている。 結局この会社は自力更生は出来なかった。 再び京セラの稲森会長を招聘して再建を図っているが 労働組合の問題や企業の体質は変わっていないように思う。 現場の人間には済まないけれど、 潰れた方がいい会社なのかもしれない。 人間の良心はこうも簡単に失われてしまうものなのかと思うとやるせない気分になった。

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2010/10/09

最終巻。 ここへきてまた、なんとなくたるんでしまう。 それは、そこまでの過程が激動過ぎたからなんだろうけれど、政治が絡んできてしまったからだろうが、どこか主旨がずれたような気がした。 だから5巻目を読み進めるのが遅かった。 んで、やっと読了。 読み終わった感想としては、「えっ...

最終巻。 ここへきてまた、なんとなくたるんでしまう。 それは、そこまでの過程が激動過ぎたからなんだろうけれど、政治が絡んできてしまったからだろうが、どこか主旨がずれたような気がした。 だから5巻目を読み進めるのが遅かった。 んで、やっと読了。 読み終わった感想としては、「えっ、ここで終わるの???」っていうもの。 実話をベースにしているから、勧善懲悪で終わることは出来ないのは分かっている。 実際の事故後、現在においても遺族を始めとするこの事故に関わった人達の苦しみは続いていることを考えると、「よかったよかった」では終われないことも分かる。 でも、ここまで読んできてそれで終わりなの? なんか、こう胸の奥でモヤモヤ感が残る。 恩地はそれでどうなったの? 国見会長は自分で自分に納得することができたんだろうか? 行天にはちゃんと制裁がくだったのか? 八馬や轟はどこ行った? 小川亜紀子は何のために出てきたの? …… ………… ……………… あぁ、なんだか消化不良が満載だ。 結局この作品は、フィクションなんだろうか、ノンフィクションなんだろうか。 そこがはっきりしないだけに、なんか中途半端な印象が残る。 この作品を読んで、本当に良かったと思う。 でも、なんだか読後感がすっきりとしないのは僕だけなんだろうか。

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2010/09/18

渡辺謙主演の映画のDVDを見て、ちょっと物足りなかったので原作を読んだのですが、なんというか一言でいうと盛り沢山過ぎ。 日航機の事故と主人公(実在の人物のようですね。)の話は分けて書いたほうがよかったのでは?もちろん主人公を語る上で日航機の事故ははずせないものかもしれませんが、日...

渡辺謙主演の映画のDVDを見て、ちょっと物足りなかったので原作を読んだのですが、なんというか一言でいうと盛り沢山過ぎ。 日航機の事故と主人公(実在の人物のようですね。)の話は分けて書いたほうがよかったのでは?もちろん主人公を語る上で日航機の事故ははずせないものかもしれませんが、日航事故の被害者のこととか詳しく書きすぎて物語の軸がぶれてしまっているような気がしました。 前からアフリカには興味があったのですが、読後はアフリカに行きたい気持ちが強くなりました。(・・・でも旅行会社アフリカって探すと高いんだよなぁ。)

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2010/09/13

主人公には決して共感できるわけではない。 会社のために、仲間のために筋を通す一方で 家族、そして自分自身の人生は、幸せは、どうなのか?自分と家族の幸せは、自分でつくりあげるしかないのだという前提に立てば、正義を盾にした彼の選択はかえって無責任とはいえまいか? ・・・私がこう...

主人公には決して共感できるわけではない。 会社のために、仲間のために筋を通す一方で 家族、そして自分自身の人生は、幸せは、どうなのか?自分と家族の幸せは、自分でつくりあげるしかないのだという前提に立てば、正義を盾にした彼の選択はかえって無責任とはいえまいか? ・・・私がこう感じるのは私自身の価値観であり、時代の価値観でもあるのだろう。 とはいえ、事実をベースにした全5巻に渡る物語は壮絶の一言であり、主人公・恩地元の、迷いながらも目の前の事実を真正面から受け止め行動しようとする姿に心を打たれる。 こんな環境に身を置くことがあったら そして主人公と同じく、その世界で生きていくと決めたとしたら 果たして自分はどう考え、どう行動するのか? 物事の本質を見抜き、筋の通った組織運営を実現しようとしたところで、個人の力ではどうしようもない巨大な現実を前に、一体? しんどい、怖い、重たい、辛い、そしてそんな現実が存在する世界に、私たちも生きているということ。 現実とは唯一存在する真実とイコールではなく、その人その人によって作り上げられるものだということ。 きっと今後も折りにつけ思い出すであろう物語。 (なかなか言葉で言い尽くせない。)

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2010/08/15

魑魅魍魎。 理想過ぎる主人公と国見氏。 他人のためにそこまで自己(家族含め)を犠牲にすることが出来るのだろうか。 それが正しいのかどうかですら、賛否両論かもしれない。 そして人ってここまで自己犠牲に徹する決断をし続けられるのだろうか? 彼らは、ほんの少し悩んだだけで...

魑魅魍魎。 理想過ぎる主人公と国見氏。 他人のためにそこまで自己(家族含め)を犠牲にすることが出来るのだろうか。 それが正しいのかどうかですら、賛否両論かもしれない。 そして人ってここまで自己犠牲に徹する決断をし続けられるのだろうか? 彼らは、ほんの少し悩んだだけで自己犠牲の決断をするけれど、 普通だったら、決断に時間を掛けて悩むのが一般的な人の姿ではないだろうか。 もし仮に、それで自分と家族を守る決断をしても決して責められないし、 自己犠牲をして自分以外の責任を負うことが正しいことだとは言い切れない。 こういった純度100%の理想像を持つことは悪いことではないけれど、 これは現実からかけ離れた像であることを認識した上で物語を理解するのがよい気がする。

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2010/07/10

すごいやりたい放題だー。 日の丸親方体質とはこういうことですな。 でもこの小説はほぼほぼ事実に基づいて書かれているんだから 実際にこれに近いことがあったってことだよね。 恐ろしい・・・ やっぱ行天くらいのキャラでないと上へのぼれないのねー。

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2010/07/06

5巻までで、何度か本気で泣いた。 今の若い人が読んだら、なんで?って思う事がいっぱいあるだろうな。 決して若くはない自分には、何か打たれるものがあった。 途中で挫折しちゃった人は、5年先10年先に、もう一度読んでみて欲しい。

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2010/07/04

これで完結。最後の4、5巻は先物とか金融の話もありスイスイ読めない。まぁトータル5巻全てで考えるといい作品だったなと思う。

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2010/07/16

読み終わった後に爽快感がなくて、 やれやれ終わった、5冊もお疲れ様な気分。 アフリカ編だけでよかったかも。 残りはなんかダラダラ。

Posted byブクログ

2010/06/08

1日で一気に読み終えてしまった。結局またアフリカ飛ばしで、悪いやつらが痛い目をみるとこまでは描かれなかったのが残念。。 モデルとなった小暮さんの著者なども読んでみたい。

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