沈まぬ太陽(5) の商品レビュー
山崎豊子の作品には、だいたいいつも、不器用だけど自分の志を曲げようとしない筋の通った男が主人公になります。 出世コースのエリートが、最初は義務でしていた組合活動に巻き込まれてしまうことから始まり、報復人事で海外の僻地に飛ばされていく。 JALの体質は多くの国家機関と同じで国民に向...
山崎豊子の作品には、だいたいいつも、不器用だけど自分の志を曲げようとしない筋の通った男が主人公になります。 出世コースのエリートが、最初は義務でしていた組合活動に巻き込まれてしまうことから始まり、報復人事で海外の僻地に飛ばされていく。 JALの体質は多くの国家機関と同じで国民に向かったサービスではなく国にしか目がむいていない体質を鋭く抉り出して生きます。 その先に起こるべくして起こった?JALの御巣鷹山墜落事件。 その後も良識ある人間と権力を何とか手中に収めるために権謀術策を尽くす人間たちの対立は続きます。 これが現実なんだな、と思うと悲しくなります。 映画も渡辺謙が好演していました。
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やっと昨日、「沈まぬ太陽」を全巻読み終わった。 全5巻、2500ページにもなるこんな大作はこれまで読んだことなかったかもしれない。 結局2ヶ月弱かかったのかな。ちょっと充実感。 でも、この本を読んだ感想は、惨憺たるものだった。 なんなんだこの人たち。 会社、政界、財界、取引...
やっと昨日、「沈まぬ太陽」を全巻読み終わった。 全5巻、2500ページにもなるこんな大作はこれまで読んだことなかったかもしれない。 結局2ヶ月弱かかったのかな。ちょっと充実感。 でも、この本を読んだ感想は、惨憺たるものだった。 なんなんだこの人たち。 会社、政界、財界、取引先、グループ会社を巻き込んだ、組織に巣食う魑魅魍魎。 人が亡くなってるのに、臭いものに蓋をしようとするその腐りきった根性。 保身やさらなる儲け話にしか興味を示さなくなった組織に飼われる豚。 都合の悪い約束は守らず、明るみに出そうになると権力にすがるコバンザメ。 言う通り、思い通りに行かないとすぐキレたり、脅したり、権力を振りかざす長いモノ。 中には、主人公や会長みたいに組織の膿と真っ向から勝負する良心もいる。 でも、これだけの蛆虫がはびこってたらとてもじゃないけどやってらんない。 この本に書かれている話が全てホントかって言われると多分そうじゃないんだろうけど、ホントのとこもあると思うし、まだまだ汚職みたいなのはたくさんあると思う。 そして、今も続いてて甘い汁吸ってる連中はいんだろなって思います。 ただ、この話は航空業界特有の話ではない気がした。 それなりに大きい企業なら、どこにでもありそうな話かな、と。 天下り、ペーパーカンパニー、既得権、中小企業からの搾取、生協の選定、キックバック、クビ=他ポストへのすげ替え、、、いろんなとこで、汚いことが平然と行われてて、日本もどこの国も同じようなもんなんだろーなと思います。 アメリカなんてもっといろいろやってそうだし。 でも、そういう社会で俺は生きていかなきゃいけないと思うと、気が滅入ります。 偉くなれればいいや、とは思わないけど、自分が偉くなれば守れる人が増えるのも事実。 「踊る」じゃないけど自分の信念を貫きたかったら、思い通りにできることを増やしたかったら偉くなるしかない。だから、偉くなる必要があるなら、偉くなってもいいとか思ってたけど、これじゃちょっとな、、、「偉くなんかならなくていい」「お礼とかお願いとか調整とかめんどくさいから絶対やだ」って言ってた人の気持ちがわかります。 そりゃ腐るほどこういうの生で見てきたら、そう思うよな。。。仕事が人にこびへつらうことになって、好きな仕事してる気なんか絶対しなそうだし。 それでも、そういうバカな連中が接待受けちゃったり、お酒飲んじゃったり、女抱いちゃったりするもんだから、自分達もそういう括りで見られる、、、よくもまぁ我慢してられるもんだと思います。 既得権てのは、甘い汁だと思うけど、それだけの奪い合いなんて全然意味がない。 大事なのはお客さんにどう見えるか、誠実に接しているか、満足してもらえているか、もっとできることはないかを常に考えておくことだし、その為に働くからお金をもらえるってことを忘れないでいたいと思いました。 正直、読んでておもしろくはないし、へこむけど、いい勉強にはなりました。 最後に、読んでくれた人にお願いがあります。 俺が腐ってきたと思ったら、すぐ言って。腐んねぇけど。
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会長室付きとして奮闘する恩地。 しかし、新会長・新社長共に社内の抵抗や政治に敗れ、退任することに。 結果、恩地もまた、アフリカの地に飛ばされることに。。。
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愚弟の本 内容(「BOOK」データベースより) 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。...
愚弟の本 内容(「BOOK」データベースより) 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!。
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国民航空とは、今のJALである。 どこまでが真実に近いのか分からないが、それに近い事実があるのであれば、今回のJALの結果も歴史の必然の帰結だと思う。 良心が排除され、恩地は再びアフリカへ。 ハッピーエンドとは行かないまでも、続きは読者の想像に。
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どんなに誠実に生きても、前を向いて胸をはって生きても どうしても抗えない、流され・巻き込まれるしかできない「体制」というものが人生にはあって。 それをまざまざと見せ付けられるから、これを読むといつも、ちょっと苦しくなる。 自分の正義と社会に、どう折り合いをつけていくんだろう・・...
どんなに誠実に生きても、前を向いて胸をはって生きても どうしても抗えない、流され・巻き込まれるしかできない「体制」というものが人生にはあって。 それをまざまざと見せ付けられるから、これを読むといつも、ちょっと苦しくなる。 自分の正義と社会に、どう折り合いをつけていくんだろう・・・ それって、正面から考えなければならないコトだと思う。
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読み終えた後、ふーーーっと深い息がでました 「大地の子」の時は中国の雄大さに、 歴史に言葉をなくしたのですがまた違った感じです 人間、金や権力を持つとここまで醜くなるか、と そして、誰かのblogでみかけた 主人公を尊敬し、経緯を払えどその一部が モデル企業の高賃金体質を作...
読み終えた後、ふーーーっと深い息がでました 「大地の子」の時は中国の雄大さに、 歴史に言葉をなくしたのですがまた違った感じです 人間、金や権力を持つとここまで醜くなるか、と そして、誰かのblogでみかけた 主人公を尊敬し、経緯を払えどその一部が モデル企業の高賃金体質を作ったと思うと複雑、 という言葉 いまだにお家騒動やってるのは周知だしな 経営状態も立て直されなかったしな いろんな思いが渦巻きました でも、読んでよかったと思います!今度は映画も!
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~内容(「BOOK」データベースより)~ 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑...
~内容(「BOOK」データベースより)~ 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
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(「BOOK」データベースより) 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決...
(「BOOK」データベースより) 会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。
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この本に限った話じゃないんですが、山崎豊子さんの本ってとてもいい娯楽。何より素晴らしいのがすぐには完結しないので、次に何を読むか悩まなくていいトコロ。こちらも美味しくいただきました。5巻。
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