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沈まぬ太陽(5) の商品レビュー

4.2

230件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2010/03/02

この本に限った話じゃないんですが、山崎豊子さんの本ってとてもいい娯楽。何より素晴らしいのがすぐには完結しないので、次に何を読むか悩まなくていいトコロ。こちらも美味しくいただきました。5巻。

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2010/03/01

10/03/01読了 ドキュメンタリーでも見ているかのような。話の流れで勧善懲悪ものかと思って読んでしまったのを後悔。

Posted byブクログ

2010/02/17

全体を通してその取材力には圧倒される。そしてそれを小説としてまとめあげ、ストーリーとしてブレがないこと。 ただただ尊敬してしまう。 この小説の舞台となった会社は、今も経営のことで話題になっているので、また事故を起こさないかと心配になってくる。経営者は訴訟なんて考えずに、この小説を...

全体を通してその取材力には圧倒される。そしてそれを小説としてまとめあげ、ストーリーとしてブレがないこと。 ただただ尊敬してしまう。 この小説の舞台となった会社は、今も経営のことで話題になっているので、また事故を起こさないかと心配になってくる。経営者は訴訟なんて考えずに、この小説を読んでほしいと思う。いっそ、この機会に社史にしてはどうか。 最後の3行は、立ち直ろうとする人間に対する作者からのエールだろうから。 ちょっと残念なのは、後半、恩地さんの影が薄かったこと。

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2010/01/28

実は会長室篇は読むつもりもなく…。 でもやっぱり、と読み始めてすぐやめて、と2度間があいた。 そこには一蹴のあほらしさと、編み込まれた物語の不条理な迫力が。別にカタルシスに酔ってマスターベーションしたいわけじゃないから…と思いつつ引き込まれていく。 なんだろ、やっぱりヒトは理...

実は会長室篇は読むつもりもなく…。 でもやっぱり、と読み始めてすぐやめて、と2度間があいた。 そこには一蹴のあほらしさと、編み込まれた物語の不条理な迫力が。別にカタルシスに酔ってマスターベーションしたいわけじゃないから…と思いつつ引き込まれていく。 なんだろ、やっぱりヒトは理不尽な悲劇を必要としてるのかな。…しかし題材が題材なだけにかなり複雑な気分。

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2010/01/17

次々と明るみに出る国民航空の不正行為と乱脈経営。政・官・財、様々な立場の人間が政府から庇護される特殊法人という立場の国民航空を散々食い物にしてきた現実が会長室の手によって暴かれていく。国民航空を本来あるべき姿に立て直そうと奮闘する新会長と主人公であったが、巧妙に張り巡らされたワナ...

次々と明るみに出る国民航空の不正行為と乱脈経営。政・官・財、様々な立場の人間が政府から庇護される特殊法人という立場の国民航空を散々食い物にしてきた現実が会長室の手によって暴かれていく。国民航空を本来あるべき姿に立て直そうと奮闘する新会長と主人公であったが、巧妙に張り巡らされたワナによって追い落とされ、白日の下に晒される直前であった様々なスキャンダルは政府の手によって闇から闇へと葬り去られることになった。経営体制は再度刷新され、主人公は前会長の置き土産として、再び事故の遺族係に復帰することになっていたが・・・ネタバレするのでこの後はぜひご自身で読んでみて下さい。

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2009/12/29

冬休みとはいえ一週間足らずで読みきってしまった。 五巻では政官と癒着する巨大特殊法人の恐ろしさを感じた。利権に群がり腐敗しきった人間たち。「the most dangerous animals in the world」。終わり方は細井ノートが東京地検特捜部に渡って一応少しすっき...

冬休みとはいえ一週間足らずで読みきってしまった。 五巻では政官と癒着する巨大特殊法人の恐ろしさを感じた。利権に群がり腐敗しきった人間たち。「the most dangerous animals in the world」。終わり方は細井ノートが東京地検特捜部に渡って一応少しすっきりするようにできていたけど、これは巨大な組織や人間の宿痾かも。それでも国見や恩地などクリーンな人間がいることに希望を持つ。 あとがきや参考資料を見てやっぱり物凄い量の取材をしたんだなと改めて著者に敬畏を抱いた。

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2009/12/18

いやぁもう本当に酷い。こんな終わり方ありかよー!って終わり方でした。 利権…と言うかお金って凄いんだね。会社内も悪いけど、政治家もすげぇな。そりゃ独立行政法人とか怪しんじゃうのもわかる気がする(これはちょっと違うのか?) どうせなら利権に蝕まれた奴らの哀れな最後まで書いて欲しかっ...

いやぁもう本当に酷い。こんな終わり方ありかよー!って終わり方でした。 利権…と言うかお金って凄いんだね。会社内も悪いけど、政治家もすげぇな。そりゃ独立行政法人とか怪しんじゃうのもわかる気がする(これはちょっと違うのか?) どうせなら利権に蝕まれた奴らの哀れな最後まで書いて欲しかったですね。 もし自分が恩地さんの立場にあったら、どうするだろう…

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2009/11/29

遂に完結した沈まぬ太陽。 5巻を通じて思ったことは、 「正義を貫くことの大切さと自分を信じることの大切さ」 上手く取りなすために、やましいことや間違ったことをすることは、短期的に見れば成功をもたらすかも知れませんが、長期的また人間的な目線で見た時に必ず失敗、破滅、その他負の要...

遂に完結した沈まぬ太陽。 5巻を通じて思ったことは、 「正義を貫くことの大切さと自分を信じることの大切さ」 上手く取りなすために、やましいことや間違ったことをすることは、短期的に見れば成功をもたらすかも知れませんが、長期的また人間的な目線で見た時に必ず失敗、破滅、その他負の要素をもたらす。 この本を読んで強く感じた部分です。 恩地の生き方は全てが現代に通用するとは思わないですし、全てまねしようとは思いません。 しかし、それでも現代だからこそ、企業の圧力に耐え、誠実に自分の信念を信じて、自分を信じて生きる恩地から学ぶことは非常に多かったです。 家族とは、仕事とは、人生とは。 全てに衝撃を与えてくれた沈まぬ太陽に心から感謝します。

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2009/12/01

3部5巻からなるこの大作。 5巻は引き続き会長室篇。再暗部に迫る完結編。 某ナショナル・フラッグ・キャリアの「国民航空」の腐敗を 「事実に基き、小説的に再構築」したこの作品。 なんだかんだ言ったって、最近結構飛行機にも乗るし、 裏側を垣間見ると、ちょっと不安になります。 今...

3部5巻からなるこの大作。 5巻は引き続き会長室篇。再暗部に迫る完結編。 某ナショナル・フラッグ・キャリアの「国民航空」の腐敗を 「事実に基き、小説的に再構築」したこの作品。 なんだかんだ言ったって、最近結構飛行機にも乗るし、 裏側を垣間見ると、ちょっと不安になります。 今回はANAで往復しましたが、前回の11月の出張の時はJAL。 JAL乗りながら、3巻の御巣鷹編を読んで号泣していた俺って。 ブックカバーしてあるから、何読んでるか分からないだろうけど、 ちょっとヤバイ人でしたね。 そう言えば、事故も多いし、不祥事多かったから JALが嫌いで、スターアライアンス派だったんだってことも 思い出したりしながらも。 最近は、時間帯がいいと気にせず乗っちゃっている自分も いたりして。そもそも、トラブルは収まっているわけではないんですが。 中国にいると、日系よりも、やっぱり中国系のキャリアの 整備のほうがもっと不安。 最近、中国国際航空と上海航空がスターアライアンスに加盟したり、 中国南方航空がスカイチームに加盟したりと、世界基準に近づいてきた 中国の航空会社。でも、上海ベースの中国東方航空はまだワンワールドに 認められないんだよね・・・。 MUの整備はヤバイっていう話も聞くし・・・。 御巣鷹編で涙したのは、墜落後、遺体を捜す家族の執念だとか、 その想いに対して。 俺がこんな場面に遭遇したらどうするんだろうとか思いながら。 子供の頃、将来の夢は?って聞かれて、大人になって 何をするっていうことを飛ばして、「実家の畳の上で死にたい」って 言っていた俺。 この本を読んで、その思いをまた新たに胸に抱いた。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2007-12-16

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2011/09/25

シリーズ5冊目、で完結。なんというか、読めば読むほどイヤ〜な気分になる作品です。作品が悪いわけじゃなく、むしろ良いために、登場する魑魅魍魎悪徳の「悪モン」の皆さんの腹黒具合に不快感が溜まっていくのです。しかし、会社上層部のワルに加え、利権でつながる政治家やらなんやらのズルいこと!...

シリーズ5冊目、で完結。なんというか、読めば読むほどイヤ〜な気分になる作品です。作品が悪いわけじゃなく、むしろ良いために、登場する魑魅魍魎悪徳の「悪モン」の皆さんの腹黒具合に不快感が溜まっていくのです。しかし、会社上層部のワルに加え、利権でつながる政治家やらなんやらのズルいこと!使命感に燃える会長は、さぞ無念だったことでしょう。あと、あとがきでもちょっと触れられてますが、某巨大フラッグシップキャリアー社を相手に、勇猛果敢に戦いを挑まれた山崎御大。いやはやスゴい。並みのバイタリティーじゃ出来ることじゃないと思います。この本の内容に思い当たるフシのある航空会社の皆さん、早急に襟を正し、可及的速やかに諸問題を解決すること!

Posted byブクログ