沈まぬ太陽(5) の商品レビュー
本当にひどい会社もあるものだ。 一部の政治家や官僚と癒着し全員が私腹を肥やしている。 まったく、人は愚かだ〜
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さすがに面白くて、次の展開が気になる作品。 小説としてというよりは、日本航空という会社の(いまどうか知らないけど)すさまじく汚いところが前面に押し出されており、しかもそれがなかなかリアリティがあるという意味で、ノンフィクションもののような感じ。まぁこれ読んでJALに入りたいかどう...
さすがに面白くて、次の展開が気になる作品。 小説としてというよりは、日本航空という会社の(いまどうか知らないけど)すさまじく汚いところが前面に押し出されており、しかもそれがなかなかリアリティがあるという意味で、ノンフィクションもののような感じ。まぁこれ読んでJALに入りたいかどうかと言われればYESとは言えないですよね。 ただやっぱりこの人の作品は文章というか描写とかそういうものがいまいち好きになれず、どうしてもどの登場人物もどれもこれも同じような人たちに見えてしまうのが残念。
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ホリエモンが涙したという名作。 おそらくはJALをモデルに、ある航空会社の体質とそれに運命を左右される社員や乗客の物語。全編を通して、官僚や政治家の癒着による経営体質が描かれている。 裏金や情報操作など、まあひどいもんだ。 主人公は労働組合のトップで活動していたが、その後の懲罰人事により世界の僻地をたらい回しにされてしまう。また、経営再建を受けた新会長は結局裏の力で退任に追い込まれなど、既得権益に逆らうものは幹部、官僚、政治家が一体となって潰しにかかる。読みながらもどかしかった。 おそらくは今でもこのような習慣が残っていると思うから、JALのチケットを買うのを躊躇してしまいそう。 御巣鷹山篇では東日本大震災が思い浮かんだ。特に東電と福島第一原発のこと。本書では、航空会社が500人以上が死亡する大事故を起こしながら、幹部たちは自らの保身の為に責任を小さくすることを優先する。東電でも同じだろう。東電はつぶすべきではないとか言っている政治家がいるみたいだけど、空いた口が塞がらない。 現実問題と照らし合わせることができる本書。オススメ。
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ようやく終わった!!!マジお疲れ、自分。 こんだけ引っ張っといて最後の最後でバッドエンドでした。ノンフィクションなのでしょうがないのかもしれませんが、それにしても延々と辛い話を聞かされた上にバッドエンド・・・もう少し読者の同情を呼び起こすような表現方法はなかったんでしょうか。 ...
ようやく終わった!!!マジお疲れ、自分。 こんだけ引っ張っといて最後の最後でバッドエンドでした。ノンフィクションなのでしょうがないのかもしれませんが、それにしても延々と辛い話を聞かされた上にバッドエンド・・・もう少し読者の同情を呼び起こすような表現方法はなかったんでしょうか。 どうでもいいけど、悪の親玉、岩合がペロッっとくびを切られたのはあっけなかった。 延々とどうでもいい恩地さんの心情を書くよりも、岩合更迭の裏話を書いたほうが何倍も面白いと思いました。マル。
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御巣鷹山編を読んでいる最中に、大震災がおこり、なんというタイミングなんだと思った。山での惨状と現実がダブってしまい、辛かった。 本当にこんな会社だったんだろうか。こんな会社が現実にあるんだろうか。 主人公の強さとか、そういうのに感動する前に、あまりに理不尽すぎて、読書が楽しめな...
御巣鷹山編を読んでいる最中に、大震災がおこり、なんというタイミングなんだと思った。山での惨状と現実がダブってしまい、辛かった。 本当にこんな会社だったんだろうか。こんな会社が現実にあるんだろうか。 主人公の強さとか、そういうのに感動する前に、あまりに理不尽すぎて、読書が楽しめなかったかな。
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映画もなにも知らない状態で読み始めた『沈まぬ太陽』 事故が起こって、やっとJALの事故のことかと知ったくらい。 主人公の盥回しは最後まで続き、正義を貫くことはこんなにも難しいことなのかと、胸が締め付けられるような思いがした。 結末は私にとっては非常に意外だった。 というのも、恩地と行天の仲は回復し、国見会長によって会社は軌道修正されるのでは?と期待していた。しかし、そうはならなかった。 「え?じゃあ今はどうなっているの?」という思いと、会社の裏で手を引く政治家達の姿が、現在のころころと変わる内閣や大臣達と重なり、恐ろしくも思った。
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飛行機に乗るのが少し怖くなる本(笑)。 正義とは何なのか。 政治とは何なのか。 社会的責任とは何なのか。 そんなことがテーマになった本。 あとページが少ししかないけど終わるのかな、終わるのかな?? と心配しながら読んでいたら、少し中途半端な、未来を想像させる形で終わったのでした(笑)。でも、まぁ、特捜がちゃんと動いてくれたので少し安心しましたが。そこまでもが、政治と結託して消されてしまうのではないかと少し危惧したので。 今の世の中は、もう少し良い世の中になっていることを祈ります。願います。 今の時代は、悪いことをしていると、(やっている本人は、もしかしたら悪いことだという意識すらない場合もあるのかもしれないけれど)必ずどこかで付けが回ってくる気がします。 上に登りたいなら、きれいであり続けるべし。 上に登るのは、きれいでは難しいのかもしれないけれど、それでも敢えてきれいであり続けるべし。それができないなら、諦めたがマシ。 そう思う私は甘いんですかね。 でも、そう思います。 全てがきっと不幸になるさ。 あ、ちなみに、同作者の本、「不毛地帯」を読んでみた結構すぐ後にこれを読んだので、ちょっと似た印象を受けて、時々混乱しそうになりました(笑)。 これが、山崎さんの色なんだろうなぁ、というのが良く理解できたので良かったかと思います。
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やっと読み終わった~。 この5だけで3か月? この時代のウミが、今いろいよボロボロと出てきている気がする。 この会社に限らず。 お金は大事だけど、上をみるとキリがない。 人との付き合いも大事だけど、自分を見失ったらおしまい。 それを見極めるのが難しくもあり、楽しくもある。 ...
やっと読み終わった~。 この5だけで3か月? この時代のウミが、今いろいよボロボロと出てきている気がする。 この会社に限らず。 お金は大事だけど、上をみるとキリがない。 人との付き合いも大事だけど、自分を見失ったらおしまい。 それを見極めるのが難しくもあり、楽しくもある。 永遠の課題です。
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ああ、やっと読み終わった…。なんかもう、最後の方はムカムカしてしまった。権力にしがみつく、自己保身に走る、カネに目がくらむ、本当に人間は愚かで弱い存在だ。がっくりきた。
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いやー、やっと読み終わった!! って言っても、足掛け1か月くらいか。 まあ、結果的には、「グダグダやないかーいっ!」って感じ。 何一つ、問題解決してないように感じてないのはオレだけ? これ、もうちょい続き書いてもいい気がする・・・・ ストーリー終盤にどんどん新しい人...
いやー、やっと読み終わった!! って言っても、足掛け1か月くらいか。 まあ、結果的には、「グダグダやないかーいっ!」って感じ。 何一つ、問題解決してないように感じてないのはオレだけ? これ、もうちょい続き書いてもいい気がする・・・・ ストーリー終盤にどんどん新しい人物が登場したり、今までの伏線ほったらかしで新しい話題に移ったりと、正直混乱しました。 結末も、なんかいまいち個人的にはすっきりせんなー、って感じです。 とりあえず、日本航空・・・・じゃなくて国民航空の企業としての体質は、腐敗の一言に尽きる。 責任の所在は明らかにしない「ことなかれ主義」で、政治家と癒着して、金を動かすことで全てを解決しようとする「拝金主義」。 こんな企業でも、一生懸命働いてる人たちがいるのかと思うと、悲しさを通り越して、悔しくなってくるよね。 会長室篇は、恩地元というより、国見正之が主人公やったかな。 オレは国見は嫌いちゃうし、理想的な経営者の姿のような気がする。正しいかどうかは別にしてね。 ちなみに、国見は、伊藤淳二っていう実在の人をモデルにしているらしいので、興味のある方は是非調べてみてください。 この「沈まぬ太陽」の見せ場は、やっぱ御巣鷹山編やったのかな。 山崎豊子はちと一休みして、次は浅田次郎に手を出していこうと思います。
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