人格転移の殺人 の商品レビュー
なぜ森博嗣氏がこんな本を推したかが内容よりもミステリ。 そもそも帯嫌いのくせに。 ミステリィ以前にまず下手くそな関西弁が癪にさわる。 なんでアメリカの南部訛りを関西弁に置き換えたのか全くわからない。 関西人バカにしてんだろ絶対。
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恥ずかしながら、西澤保彦という作家さんはまったく知らず、文庫版についている某作家さんの解説が目当てという非常に不純な動機で読み始めたのですが、面白かったです。「連続」殺人なはずなのに、気付いたら一気に過半数以上の登場人物がいなくなり、尚かつ犯人とがっちり戦ったりしていて、そこだけ...
恥ずかしながら、西澤保彦という作家さんはまったく知らず、文庫版についている某作家さんの解説が目当てという非常に不純な動機で読み始めたのですが、面白かったです。「連続」殺人なはずなのに、気付いたら一気に過半数以上の登場人物がいなくなり、尚かつ犯人とがっちり戦ったりしていて、そこだけはちょっと驚きましたが。 昔はもっと、図がついていなくて、ただただ会話劇だけとか分かりやすいお話が好きだったはずなのに、いつのころから、図やら解説図やら見取り図が出てくるとわくわくするようになったのか。これも、年を取るということなのかもしれません。 著者がアメリカで大学生をしていたからなのか、出てくる登場人物がバラエティに富んでいて(人種や国籍という意味で)、またいちいち「いるいる、こういうひと!」というひとたちなので、にやにやしてしまうこと間違いなし。 お話の内容と直接関係はありませんが、海外(特に英語圏)に留学した日本人分析?が、少しでも留学した経験があるひとは、大きく頷けるものなんじゃないかと思います。違う文化の中で、自分を守りつつ、他人を攻撃するのではないやり方で闘いつつ、まっすぐに成長することは、想像している以上に難しいものだと思います。 オチは、ちょっと想像していませんでした。ただ、ミステリらしく「あーそうきたか」感は与えてくれるので、悔しい思いをしたいひと向け。
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『七回死んだ男』もそうだったけどこの人の作品にはロマンがあるんだよなあ。 摩訶不思議な装置や能力を上手く料理した種明かしにも感嘆だけど、それよりもこの作品の主人公になりたい!と思わせるようなロマンがある。 あらゆる方向から驚きがありつつも安心できる過程とオチを提供してくれるからだ...
『七回死んだ男』もそうだったけどこの人の作品にはロマンがあるんだよなあ。 摩訶不思議な装置や能力を上手く料理した種明かしにも感嘆だけど、それよりもこの作品の主人公になりたい!と思わせるようなロマンがある。 あらゆる方向から驚きがありつつも安心できる過程とオチを提供してくれるからだろうか。
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パズルの要素が強いかも。 物語としては面白いのですが、 ロジックの構成上、図式などにしておかないと 途中で頭がこんがらがるのは間違いないと思います。
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アクション映画以上の衝撃を受けました。多少の予定調和はあれど、最終的にはものすごいまとまった解決に。
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この作家さんのこの手の特殊設定モノ、好きなんですよね。 設定自体はトンデモ系なんですが、ちゃんとルールの説明があってフェアなミステリです。 個人的にラストに出てくる装置の意味、いらなかったんじゃないかとも思ったりします。なんだか話をきれいに終わらせようとしているように感じてしまっ...
この作家さんのこの手の特殊設定モノ、好きなんですよね。 設定自体はトンデモ系なんですが、ちゃんとルールの説明があってフェアなミステリです。 個人的にラストに出てくる装置の意味、いらなかったんじゃないかとも思ったりします。なんだか話をきれいに終わらせようとしているように感じてしまったので。
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一気読みしました(笑) 面白かったです。 もしかしてこれって~って思ってたのが当たって・・・ うおぉ~って思わずガッツポーズしちゃいました(笑) ラストはなるほど~って感じですかね。 ただ結局、あれはなんだったんだ?って誰が作って、なんで あそこにあって~っていうのがないんだけど まぁいっか~って思ってしまった私です(苦笑)
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設定が面白い! 題名から分かるように、人格が移転してしまうお話。 超文明の遺産的な装置により、偶発的に人格は自分の意思とは無関係に、ある一定の法則で交換されてしまうことに陥った主人公達。 その交換のタイミングはランダムかつ、止めることは出来ない。 どうやら『その体にいる時に殺されれば、殺された体本体と、その時体に宿っていた人格の精神が死ぬらしい』という中でありえない順番で人格交代が起こり・・・・ 正直図を見ながらじゃないと把握出来ない。 誰がその時誰の体にいたのか?犯人は誰か?なぜその体を殺したのか? ちゃんと最後の最後で、出てきてない人が犯人とかそういう肩透かしもなく最後まで楽しめた。 追記:内容には大きく関わらないけど心理学の内容でちょっと思った事 個人的には実体論と反応論というカテゴライズが出てきて、両者が対立的に描かれているけど、必ずしも両立不可な考え方ではない気がした。 あえて言うなら私は実体論者になるんだろうけど。 実態論は「精神は物質として存在する」し、反応論は「精神は他者との関係性の中でしか生まれない」としているけど、いくら反応論をとろうが、やっぱりアウトプットするにあたり人間の内部処理の影響を無視するのもナンセンスでしょうし。 本書の中で自我を実体論的にとらえられないから科学的体系化が難しいとあるけど、内的な処理がやっぱり分からなければ仮説は仮説のままで体系化は科学的にされていると言えるのかが気になる。今はパソコンの発達でそういう内的処理のモデリングがたくさん研究されているわけで、実体論がそこまでこき下ろされる必要があるのかなぁと思いました。
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法則にのっとって人格が入れ替わる。そんな施設をCIAは研究していた。しかし解明できないままに、封印された施設にある日6人が入ってしまう。それは20年ぶりのこと。入れ替わりをとめるには、自分以外の全員が死ぬしかない。突然殺人が始まるが、誰の人格が犯人なのかわからなくて…結局犯人は綾子。施設に入らなかったと思われていた人物。実は6人ではなく7人の間で人格転移が起こっていた。
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