人格転移の殺人 の商品レビュー
謎が最初に起こりそれを解決しつつ謎が発生するのではなく、物語前半で全ての謎が出つくし、後半はその謎解きにあてられています。舞台装置や設定からか、登場する人物達の意外性からなのか、ストーリーの先がとにかく気になる、そして面白い。
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西澤保彦はやっぱり凄い、とにかく舞台装置が凄い。この話も滅茶苦茶面白かった。<寝不足覚悟の面白さ>というキャッチは伊達じゃないですね。 『七回死んだ男』とはまた違った雰囲気を持っていて、こういった超科学物も面白い。目眩く繰り返される人格転移が、まさに読者に襲い掛かるといった感じ。...
西澤保彦はやっぱり凄い、とにかく舞台装置が凄い。この話も滅茶苦茶面白かった。<寝不足覚悟の面白さ>というキャッチは伊達じゃないですね。 『七回死んだ男』とはまた違った雰囲気を持っていて、こういった超科学物も面白い。目眩く繰り返される人格転移が、まさに読者に襲い掛かるといった感じ。わー、こりゃあ凄い! と何度も感嘆してしまいました。 連続殺人といえば、もっと徐々に真綿で首を絞めるような感じでくると想像していたのですが、想定とは違ってスピーディでした。事件の背景よりは、『人間とは、人格とは何か?』という面に重きが当てられているように思えた。アイデンティティって何だろう? そう、読者にも考えされるような物語。そして、それだけに留まらず、パズラーとしての作者の手腕は健在。話のネタは、私が考えていたのと近かったのですが、上手い具合に外された感じで悔しい。 また西澤保彦の小説は読もう。今から楽しみだ。【408P】
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6人の人格が次々と入れ替わる中で行なわれた殺人。特殊な条件と事件が合わさって見事に解決する。おもしろい。ただ、誰の体に誰の人格が入ってなにをやってるのかわからなくなってちんぷんかんぷんになった(笑)こういうのをさくっと読めるようになりたい。
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肉体と精神が次々と入れ替わってしまう、というとんでもない状況の中でのミステリ。どうとんでもないかと言えば、たとえば殺されそうになって危ないってところで、犯人と自分の肉体と精神が入れ替わってしまったりするわけだから。拳銃を突きつけられた一瞬後には、自分が拳銃を突きつけていて、しか...
肉体と精神が次々と入れ替わってしまう、というとんでもない状況の中でのミステリ。どうとんでもないかと言えば、たとえば殺されそうになって危ないってところで、犯人と自分の肉体と精神が入れ替わってしまったりするわけだから。拳銃を突きつけられた一瞬後には、自分が拳銃を突きつけていて、しかも突きつけている相手は自分の肉体を持った別人。訳がわからなくなる。 そういう中で、ちゃんと本格ミステリになっていて、トリックそのものは実に大道であるあたりがすごい。文章も軽快で読みやすいし。例によって、ラストが(ちょっとムリヤリだけど)いい話に落ち着いているあたりも気持ちがいい。 ただ、設定そのものを説明するあたりにかなりスペースを取られていると思うし、その設定を理屈抜きに飲み込めないとちょっとつらいかもしれない。変化球と思ったら剛速球だった、ってあたりを楽しめるかどうか。僕はとても楽しめた。 2008/5/10
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偶然出会わした人達。 その人達の人格…というべきか、心というべきか。 それが時計回りにくるくると変わっていく。 そして起こった殺人事件。 その体に入っているのは、一体『誰』でどういうつもりで 殺害を繰り返していくのか…。 中身と外見が別物故に、誰が何の目的で殺害し続けているのか...
偶然出会わした人達。 その人達の人格…というべきか、心というべきか。 それが時計回りにくるくると変わっていく。 そして起こった殺人事件。 その体に入っているのは、一体『誰』でどういうつもりで 殺害を繰り返していくのか…。 中身と外見が別物故に、誰が何の目的で殺害し続けているのか。 いつものように延々とやり方を口論してみるものの まったく何が起こったのか。 と思っていれば、人格が交代して大乱闘になるわ。 どういう事が起こったかはともかくとして 人格について、は当てる事ができました。 ちょっと理解するのが大変ですが、とにかく中と外が交代していく。 これだけ理解していれば、読み進められていけます。 が、最初の説明がちょっと…。
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面白かったけど途中で真犯人がわかっちゃいました。 多分そうなんだろうなって思って読んでやっぱりなって感じ。 それでも相変わらずの西澤ワールド全開で良くこんなの思い付くなんて本当スゲーよ!西澤さん
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突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。 法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。 犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか? 人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。寝不足覚悟の面...
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。 法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。 犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか? 人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。寝不足覚悟の面白さ。 4月12日 読了
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人格が移動してしまう現代文明では解明できない装置により不慮の事故で人格がごちゃごちゃに入れ替わってしまった七人の間で起る殺人事件。相変わらずのSF設定のミステリーで事件のオチもスケールが小さくたいしたことが無い。キャラクターの個性が強くなかなか愛着が持て、それが最後の話のオチに繫...
人格が移動してしまう現代文明では解明できない装置により不慮の事故で人格がごちゃごちゃに入れ替わってしまった七人の間で起る殺人事件。相変わらずのSF設定のミステリーで事件のオチもスケールが小さくたいしたことが無い。キャラクターの個性が強くなかなか愛着が持て、それが最後の話のオチに繫がる部分はさすがこの作家だなと関心させられた。最後のオチのための作品とも言える。
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とあるグループ内で、次から次へと人格だけが入れ替わってしまうというカオス!結末がものすごく美しいです。
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気づけばスパっと気が付くトリック。 華麗にスルーしたもんで楽しめた。 飲食店に偶然居合わせた6人の男女の人格が入れ替わってしまう話。 人格転移には独自ルールがあって犯人は誰じゃーーー!ってなる。 最後のオチ、嫌いでないです。
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