人格転移の殺人 の商品レビュー
閉鎖された空間で、1人、また1人と犠牲者が…というのを想像していたら事件自体はすぐ終わってしまうし、真犯人は予想通り、動機はあんまり腑に落ちない、と少し肩透かしを食わされたように感じました。 以前読んだ同筆者の『七回死んだ男』がおもしろかった記憶があるのでちょっと期待しすぎたかも...
閉鎖された空間で、1人、また1人と犠牲者が…というのを想像していたら事件自体はすぐ終わってしまうし、真犯人は予想通り、動機はあんまり腑に落ちない、と少し肩透かしを食わされたように感じました。 以前読んだ同筆者の『七回死んだ男』がおもしろかった記憶があるのでちょっと期待しすぎたかもしれません。 でも最後まで楽しませていただきました。 アクロイド博士とジンジャーの関係が素敵だな、と思います。
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タイトル通り、人格が転移していくお話。 どんどん、人格転移していくので、最初は慣れず、混乱しました。 でも、そのうちにスピードに乗って読めるようになりました。 「仕掛け」が大きいので、謎解き要素は少なめ。 犯人当ても比較的簡単だと思います。 でも、「仕掛け」が面白いので、十分楽...
タイトル通り、人格が転移していくお話。 どんどん、人格転移していくので、最初は慣れず、混乱しました。 でも、そのうちにスピードに乗って読めるようになりました。 「仕掛け」が大きいので、謎解き要素は少なめ。 犯人当ても比較的簡単だと思います。 でも、「仕掛け」が面白いので、十分楽しめました。 解説は、森博嗣さん。
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真犯人は予想通りでしたし、オチも思っていた通りで逆に驚きました(笑)。 事件は物語の半分までで、残りは推理タイムという構成だったのですが、もっと時間をかけてじわじわと一人ずつ死んでいって、皆がお互いに「本人はこう言っているけど、今こいつの中にいる人格は本当は違うやつなんじゃないか...
真犯人は予想通りでしたし、オチも思っていた通りで逆に驚きました(笑)。 事件は物語の半分までで、残りは推理タイムという構成だったのですが、もっと時間をかけてじわじわと一人ずつ死んでいって、皆がお互いに「本人はこう言っているけど、今こいつの中にいる人格は本当は違うやつなんじゃないか?」と疑心暗鬼になっていく展開にした方がよっぽど面白いのではないか…と思ってしまいました。興味深い設定でしたが、あまり活かされていない印象でした。
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特殊な装置で、本のタイトル通り人格と身体が入れ替わってしまった人たちの中で殺人が起こる話。クローズドサークルで疑心暗鬼になりながら、というストーリーかと思ったんだけど、それよりも人格転移とかこの本特有の仕組みの方で楽しませてくれる。
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初の西澤ミステリィ。重量感のある言葉の積み重ねは気持ちが良い。トリック、ネタとしてはありきたりな感もあるけれど、逆にいえばこれだけ使い古されたネタでここまで読ませる作者の力に脱帽。構成がしっかりしていて好印象。 自分の人格は反応論に従うと捉えるのに、他者の人格は実態論のして考えて...
初の西澤ミステリィ。重量感のある言葉の積み重ねは気持ちが良い。トリック、ネタとしてはありきたりな感もあるけれど、逆にいえばこれだけ使い古されたネタでここまで読ませる作者の力に脱帽。構成がしっかりしていて好印象。 自分の人格は反応論に従うと捉えるのに、他者の人格は実態論のして考えてしまうことっていう概念は初めて出会った。 自分が他人の端役だったエリオ。だがそれすら自分が仕組んだストーリーだったことに気づく。彼自身にとっても他人は全て端役だった。人格転移を繰り返す中で彼は成長する。これももう一つのストーリーだと感じた。
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まんまとミスリードに乗っかっちゃった…。くやしい。とはいえ自分の推理通りで終わってたら駄作だったけれども。設定上しょうがない気はするけど、山場が展開早すぎてちょっと残念。
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SF的設定に目を奪われがちだが、実際には見事な論理展開によるミステリであることがわかる。 それでいて、SFにもミステリにも留まらないところがこの作品のすごいところ。
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「何かひとつ重要なことを忘れている気がする」的展開好きです。 面白いです。 頭めっちゃ使うけど。 最終的によくわかってなくても大丈夫です。 面白いです。 「あなた、誰?」 ってなるのって、最高にぞくぞくする瞬間やなぁ。
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無茶な設定を元に、その設定だからこそ出来るミステリー(or謎解き)を書くという、なんとも不思議な作家 西澤保彦。 (ループしたり、テレポートしたり、分裂したり) 今回は、中身はくるくると入れ替わる設定のお話! そしてそこで巻き起こる殺人事件。 ミステリとしてもとても素晴...
無茶な設定を元に、その設定だからこそ出来るミステリー(or謎解き)を書くという、なんとも不思議な作家 西澤保彦。 (ループしたり、テレポートしたり、分裂したり) 今回は、中身はくるくると入れ替わる設定のお話! そしてそこで巻き起こる殺人事件。 ミステリとしてもとても素晴らしいが エンターテイメントとしても大変面白い。 (トリックだけじゃなく、話にも魅力がある) トリックの技巧にのみ走りすぎたミステリに飽きた方へおすすめの1冊。
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題名から連想して始めは、一人ずつ殺されていって複雑なパズルのようなものになるのかなと思っていたけれど、話は割とシンプルで読み易かった。やはり、この人の書くSFミスは楽しい、半分くらいはキャラ読みしてしまう、何より主人公が普通の人間なのがいい。ジャクリーンとトリックについて論じ合い...
題名から連想して始めは、一人ずつ殺されていって複雑なパズルのようなものになるのかなと思っていたけれど、話は割とシンプルで読み易かった。やはり、この人の書くSFミスは楽しい、半分くらいはキャラ読みしてしまう、何より主人公が普通の人間なのがいい。ジャクリーンとトリックについて論じ合い、簡単な前提で躓いたりするやり取りが見てて飽きない。次はどんな世界設定の元で、楽しませてくれるのだろう、と同氏の作品を読んだ後のいつも感想であった。
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