プロフェッショナルの条件 の商品レビュー
プロフェッショナルを目指す人必読
現代経営学の祖である著者の、一連の著作からエッセンスを取り出した本書。ドラッカー初心者のみならず、今までの著作のポイントをまとめた副読本としても読める。プロフェッショナルを目指す人、必読の書。
fyu
編訳者あとがきにあるように、この本はドラッガーの本から自身たちで「生き方・働き方」について抜粋したもので直接的にマネジメントノウハウを書いてある本ではない。 労働というものの捉え方を変える本。特に「自分が何によって覚えられたいか」という文章に集約される。近年は働いたら負けという...
編訳者あとがきにあるように、この本はドラッガーの本から自身たちで「生き方・働き方」について抜粋したもので直接的にマネジメントノウハウを書いてある本ではない。 労働というものの捉え方を変える本。特に「自分が何によって覚えられたいか」という文章に集約される。近年は働いたら負けというネットミームがあるように否定的な見方があるし、筆者自身もそう思っていた。 しかし実際は働かなければならずその中で懸命に働くということが大切であるというのがこの本全体の根底にある。投資家のように不労所得を得ることが金持ちの条件ではあるが、彼らは自身もかつて働いて種銭を稼いだり今となっては資産を不当に減らさぬよう常に気を配っている。彼らは自身の能力を適切に活用したにすぎない。 もし労働者がそのようになりたければ懸命に働かなければいけない。懸命に働くというのは、タスクをこなすのではなく、相手に貢献するにはどうすればいいか考えて職責に適切な行動をすること、そのために必要な能力があるかどうか判断でき、ないなら身に付けるか他のふさわしい職や立場に移るというのも選択肢に入れるということである。よって投資家のような金持ちになりたいならその勉強をしなければならない。 近年日本では働いたら本が読めないといわれるほどだが、そういった学習、能力の向上から距離を取っている人が多いが、それでは衰退も仕方ないのかと思わせられた。 いわゆるブラック企業といわれる不法集団によってそのような時間が取れないならそれらは駆逐されるべきだが、そうでないのに学習しないものたちは一度この本を読んで自身の社会人としての態度を見直してみるといいと思う。 part1 知識を得ること、そしてそれを業務に活用することで生産性が上がったという話。知識労働者たる条件は、そういう知識を活用して仕事を効率よく行うことであると。生産性向上のためにはまず仕事に対して「何が目的か、何を実現しようとしているのか、なぜそれを行うのか」を問わなければならない。 part2 知識労働は三種ある。質のみが成果となるか、質と量両方か、質は前提条件で量が成果となるか。ww2以降現場労働者も知識労働者の一部として、上記のように改善に取り組んだ企業らが伸びた。労働者が継続的に新しいことを学び、既存の成功をさらに改善する能力を持ち、活用できなければならない。 知識労働者はその知識ゆえに自分から判断しなければならないという点でエグゼクティブである。会社にいる以上一人で働いてる訳ではないのでどうしても自分がコントロールできないことがある。その中で上司や同僚との関係をうまく利用して成果に結びつけられるかが大事になる。そういう政治的なものも含めて一つの分野に熟達してうまく周囲と折り合いをつけて自分の為すべきを為すのが成果を出す人の特徴である。分野によって直接的に必要な能力はまちまちだが、共通するのはそれらの分野に必要な能力を身に付けるために習慣的に努力できた、点である。 そうやって自分の能力で物事にあたり、足りなけれ身に付けるとして組織に貢献すること、その責任感を持って行動してれば生産的な人間関係が持てる。 part3フェイディアスの彫刻のように人が見えないところでもやること。立場が人を作るというが職種が変わったらその責に合うやり方で仕事をしないといけない。前職のやり方とかは合わない。ピーターの法則にもにてる?カルヴァン派のようにメモをとるなりして思考のプロセスを残しておくとよい。 自分の強みを知り、仕事のやり方、同じ価値観のところで働こう。 細かい時間がたくさんあっても意味がない。可視化や役割の適切な委譲でやりくりしてまとまった時間を得よう。 そうしてまとまった時間で、優先順位(やるべきこと)と劣後順位(やらなくていいこと)を適切なタイミングで集中して行うこと。一番重要なことをやる。一つ仕事が終わったら順位をまた見直す。 part4 part5
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仕事とコミュニケーション論の名著。 ビジネスにおける基本思想を説いた書。 何かを成し遂げるには、強みを最大限伸ばすこと。弱みでは何もごと達成出来ない。また、強みと共に仕事の仕方も人それぞれ本来的なものであり、これを活かした仕事の仕方を考えていく必要がある。 「人がいない森の中で...
仕事とコミュニケーション論の名著。 ビジネスにおける基本思想を説いた書。 何かを成し遂げるには、強みを最大限伸ばすこと。弱みでは何もごと達成出来ない。また、強みと共に仕事の仕方も人それぞれ本来的なものであり、これを活かした仕事の仕方を考えていく必要がある。 「人がいない森の中で木が倒れたとき、音はするか?」の問いはコミュニケーション論の考えとして印象的。常に受け手側が主体であり、それ前提のコミュニケーションを図る必要がある。
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久しぶりに難しい本を読んだ なるほどと思うことが多く、マネージャーを志す人以外も学べることは多い。 組織の方向づけ、目標づけをする 自分の強みを活かす 自分の人生をマネジメントする 終身雇用は終わったので、自分自身で
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今まさに問われていることが、2000年の時点ではっきりと書かれている。 すごい。 社会のあり方、組織のあり方、ひとりの人間としての考え方など、名著です。 ✏︎ ・人は課された要求水準に適応する。 ・奇跡の困った点は、稀にしか起こらないことではなく、あてにできないこと。 ・意思決...
今まさに問われていることが、2000年の時点ではっきりと書かれている。 すごい。 社会のあり方、組織のあり方、ひとりの人間としての考え方など、名著です。 ✏︎ ・人は課された要求水準に適応する。 ・奇跡の困った点は、稀にしか起こらないことではなく、あてにできないこと。 ・意思決定も科学と同じように仮説が唯一の出発点である ・コミュニケーションを成立させるには、経験の共有が不可欠 ・人は、自らが持つものでしか仕事ができない。ゆえに自分の得意なことを引き出せ ・イノベーションは機会の分析と知覚的な認識
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結構意図的に何回にはしてる感は強いね。 そのために薦められて呼んでつらたんになった 被害者は結構いると思います。 結局のところ成果を上げるには 自分をきちんと見据えないといけないということ。 そして無知でいるということは そのチャンスを逃すということ。 結構新鮮なことは言っているけど いかんせん癖ありだな…
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ドラッカーの最初の1冊としてお勧めです。ドラッカーは禅画のコレクターで、あの名僧白隠についても他の著書で語っています。
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仕事をする上での、考え方、振る舞いを記述された本。マネージメント、リーダーシップ、成果、生産性など複数の視点が1冊にまとめられており、考えを整理するのに最初に読むのが良いと思いました。具体的方法、行動の記載は最小限なので、そこは自分で考えたり、実践的な他の本から吸収することになり...
仕事をする上での、考え方、振る舞いを記述された本。マネージメント、リーダーシップ、成果、生産性など複数の視点が1冊にまとめられており、考えを整理するのに最初に読むのが良いと思いました。具体的方法、行動の記載は最小限なので、そこは自分で考えたり、実践的な他の本から吸収することになります。
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わかりやすいビジネス本の元ネタのような本である。安易な実践方法ではなく、やり方は自分で考えなくてはならない。難しい文章ではないがビジネス哲学になるので仕事をしている人は呼んだほうが良い。
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