プロフェッショナルの条件 の商品レビュー
20世紀経営学の巨人、ドラッガーさんの本。 『知識労働者は、事実上監督されえない存在である。その専門について自分よりも詳しく知るものが存在するようでは、価値のない存在である。』 価値のある存在を目指して、 その専門を広く深くすることを求めて、 奮闘中の毎日です。
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ドラッカーの本をはじめて読んだ。ビジネス書の中でもドラッカーとかコトラーとかポーターとか有名人の本はこれまで読んだことがなかった。これを読もう!と選んだ本ではなかった。オフィスの図書コーナーに置いてあった。この本はドラッカーのこれまでの著作を"個人"という観...
ドラッカーの本をはじめて読んだ。ビジネス書の中でもドラッカーとかコトラーとかポーターとか有名人の本はこれまで読んだことがなかった。これを読もう!と選んだ本ではなかった。オフィスの図書コーナーに置いてあった。この本はドラッカーのこれまでの著作を"個人"という観点でまとめたものだそうだ。著作のエッセンスをテーマ別にまとめる作業をはじめて、マネジメント編と社会編をまとめもう1つ独立したテーマが残っていると気づいて本書ができあがったという。 読んでみて感じたのは語り口のテンポのよさ。引用や逸話を多く盛り込みながら、時に断定的すぎるのでは?と感じるほど思い切りのいい語り口でどんどん読める。ただ内容がそれなりに濃いとうか論文的な展開なので30〜50ページほど読んでは休憩というように読んだ。 グーテンベルクの活版印刷から続くルネッサンス、ワットの蒸気機関に端を発する産業革命が、その後の世代からみてその前の世代 - されは即ち自分達の親の世代ということだが - が想像もできないほど変化した時期だと定義づけ、現代がまさにこの時期だと言っている。そしてこれはIT革命がもたらしたものではなく、肉体労働者と知識労働者の比率が大きく変わったことに由来するという主張だ。 これまで、トヨタ流のカイゼンやマネジメント方法では肉体労働が中心の社会では通用しても、知識労働中心の社会では通用しない。知識労働中心の社会で成果を挙げるには、権限ではなく貢献を重視し、タイムマネジメントを厳格にして自分が関与しなくてもいい仕事にはNoということで細切れではなく貢献のために必要なまとまった時間を確保し、自らが最も貢献できることに集中して時間を使うようしすべきだと説いている。 また、知識労働者に必要な専門性の追求ということに関して、ヴェルディとフェイディアスの逸話を例に挙げて説明している。18歳のころすでに音楽家として名を挙げていヴェルディが80歳を過ぎ非常に難解な「ファルスタッフ」というオペラを書き上げ、何故こんな大変な仕事に取り組んだのかと問われ「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」と答えたそうだ。そして、フェイディアスはアテネのパンテオンの屋根に背中側まで緻密に彫った彫刻を完成させ、背中は誰にも見えないからと背中の分の費用の支払を拒まれた時に「神々がみている」と答えたそうだ。 ドラッカーはこの2つの言葉が忘れられないという。自身の分野で常に完全性を求めていく気持ち、そして完全性とはたとえ自分以外の誰にも気付いてもらえなくても追求していくことによって初めて得られるという信念によって知識労働者としての専門性を高めることができると言っている。 マネジメント編と社会編も読んでみたくなった。
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ほんとに中身の濃い本です。 成功するためには、成果にだけ焦点を当て仕事をする習慣を積み上げること 自分を磨き続けること が書いてあります。 理解するに時間がかかってしまいましたが、ようやく理解できた気がしています。
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