奇跡の人 の商品レビュー
これを推理小説のカテゴリーに入れて良いのか?と思うが・・・。 主人公が自分は誰なのかを、少しづつ解き明かし、自分自身の正体と直面した結果、葛藤を生ずるという点、もっと盛り上げても良いような気がするが、とてもおもしろい。 話の途中で、「もうやめようよ」と声を掛けたくなるくらい、話に...
これを推理小説のカテゴリーに入れて良いのか?と思うが・・・。 主人公が自分は誰なのかを、少しづつ解き明かし、自分自身の正体と直面した結果、葛藤を生ずるという点、もっと盛り上げても良いような気がするが、とてもおもしろい。 話の途中で、「もうやめようよ」と声を掛けたくなるくらい、話に引き込まれてしまうあたり、作者の仕掛けに乗ってしまった証拠だろう。
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テーマが地味に感じていたが、想像以上にドラマチック。読んでいて苦しくなるくらい、本当の自分に目覚めていく中盤以降のドロドロとした盛り上がりは圧巻でした。
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主人公は自分の忘れてしまった過去が知りたい。「僕は誰なんだ」と。過去にどんな人であったかという意味で自身に投げかける「僕は誰なんだ」という言葉が、小説全体では違う意味合いも持つ。 ストーリーにちょっと無理があることと、登場人物の心の動きが不自然な気がしてのめりこめなかったのとで、...
主人公は自分の忘れてしまった過去が知りたい。「僕は誰なんだ」と。過去にどんな人であったかという意味で自身に投げかける「僕は誰なんだ」という言葉が、小説全体では違う意味合いも持つ。 ストーリーにちょっと無理があることと、登場人物の心の動きが不自然な気がしてのめりこめなかったのとで、★3つ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
交通事故により一度は脳死判定寸前で命をとりとめた主人公。 入院先の病院では奇跡の人と呼ばれています。 しかし彼は事故以前の記憶を全く失くしていました。 8年にわたるリハビリ生活を終え、退院時には31歳になっており、 その間に唯一の家族である母は他界。 退院後、亡き母が遺してくれた家に戻った主人公は、 失くしてしまった過去を取り戻そうとします。 物語の設定は面白いと感じました。 そしてストーリーの半ばくらいまでは どんな過去が隠されているのだろうかと、大変興味深く読んでいたのですが、 後半部分は主人公に感情移入できないどころか、不快で不快で仕方なく、 読むのが苦痛になるくらいでした。 ラストも私には合わず、なんだか残念な気持ちになりました。
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たまには人が死ななかったりしなさそうなのもいいかと思って。 なんかやかんやいい話とか感動的でしまるのかと思いきや、主人公の行動のクソっぷり。 中味が中学生レベルまで退行してるみたいなのもあるだろうが自分勝手すぎ。 そして実は元DQNだったという始末。 母の日記もなんか違和感が。...
たまには人が死ななかったりしなさそうなのもいいかと思って。 なんかやかんやいい話とか感動的でしまるのかと思いきや、主人公の行動のクソっぷり。 中味が中学生レベルまで退行してるみたいなのもあるだろうが自分勝手すぎ。 そして実は元DQNだったという始末。 母の日記もなんか違和感が。 あまり感情移入のできない主人公でした。 求めてたのとは違ったかなという。
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う~ん。。。最初は良い。うん。最初は。というか、前半。 後半。。う~ん。。 事故で生死の境をさまよった相馬克己。 植物人間になってもおかしくなかった状態から奇跡の回復を見せた。 しかし、31歳となった今、事故に合う、22歳以前の記憶が無い。 昔の自分を取り戻したいと思った克己...
う~ん。。。最初は良い。うん。最初は。というか、前半。 後半。。う~ん。。 事故で生死の境をさまよった相馬克己。 植物人間になってもおかしくなかった状態から奇跡の回復を見せた。 しかし、31歳となった今、事故に合う、22歳以前の記憶が無い。 昔の自分を取り戻したいと思った克己は、東京へと向かう。。 前半は克己の君子な部分が書かれてる。思わず騙されそうになる。 でも過去が明らかになるにつれ、奇妙な言動、行動が現れる。 人間と言うものは、『本質』が変えられない物なのだろうか。。 ストーカーまがいの行動、親切にしてくれた人たちを簡単に裏切る行為。 読んでてだんだんと腹が立ってくる。 正義感ゆえの暴力 そう言ってしまえば、許されるものでも無いのに。 克己の母親と元彼女はそっくりのように思える。 克己をかばい、正当化し、そして悲劇は繰り返される。 ストーカーの回路はこうなってるんでは?と思ってしまう箇所が多々。 なんでも自分の良いように考えてしまう、 どんなに冷たい態度をとられても肯定的に受け止めてしまう。 そして、一目会えれば良いと力説するが、会えればさらに先を求める。 克己はストーカーではないと言う位置づけだがそれ以外の何者でもない。 最初、昔の悪い仲間達と偶然再会した克己が、また悪の道へ戻っていくのかと思ったが、 彼は彼の意思で悪い方向へと向かった。 それに巻き込まれる昔の仲間たちが気の毒でならなかった。 なぜ彼は8年もの間、病院にいなければならなかったのか、 なぜ彼の母親は必死に彼の過去を隠そうとしたのか、 自然と想像出来る真実。 そしてまた奇跡は起こるのか。。。 個人的にはもう起こらないでほしい。 彼は奇跡の人でもなんでもないのだから。 あ、あくまで個人の感想です。 本当、やりきれない読後だった。。
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書評には静かな感動を生むと書いてあったのですが、感動どころか嫌悪感を覚えました。 自己中心的で粘着質な主人公には因果応報という言葉がピッタリで全く同情出来ませんでした。 殺人犯が記憶喪失で自分が犯した罪を覚えていないなんて、遺族の無念さを想像するといたたまれなくなりました。 ...
書評には静かな感動を生むと書いてあったのですが、感動どころか嫌悪感を覚えました。 自己中心的で粘着質な主人公には因果応報という言葉がピッタリで全く同情出来ませんでした。 殺人犯が記憶喪失で自分が犯した罪を覚えていないなんて、遺族の無念さを想像するといたたまれなくなりました。 もし自分が遺族の側であればやり場のない怒りを何処にぶつけるのだろう?と考え込んでしまいました。 小説としては面白かったのですが後味は最悪でした。
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事故で瀕死の重傷を負った主人公が奇跡的に生き延び、失われた記憶を取り戻そうとする……。 淡々と物語が進んでいく印象でしたが、ラストはいまいち救われなくて納得できませんでした。 昔放送されていたテレビドラマの印象が強いのですが、作者は放送開始までドラマ化を知らされていなかったそう...
事故で瀕死の重傷を負った主人公が奇跡的に生き延び、失われた記憶を取り戻そうとする……。 淡々と物語が進んでいく印象でしたが、ラストはいまいち救われなくて納得できませんでした。 昔放送されていたテレビドラマの印象が強いのですが、作者は放送開始までドラマ化を知らされていなかったそうで……。
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まさに奇跡の人。 何故か最近この本の事が頭から離れない。 後味が悪いだけあって、胸くそ悪い。 本はラスト一気に走り出す感じ。 そして、衝撃の結末・・・。
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ストーリー自体は面白いけど、だんだん読むのが辛くなってくる。正しさって怖い。そしてそれを取り巻く度を越した愛情も更に怖い。
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