奇跡の人 の商品レビュー
切実な読後感。 カッとなって暴力を振るうタイプの人間が、交通事故後の植物人間を経て生まれ変わっても、結局またカッと なって暴力を振るう。結局そのポテンシャルは変わらないの?っつー内容。 誰かが言っていた、「性格は変えられないけど、考え方ならば変えられる。」の話を思い出した。 中...
切実な読後感。 カッとなって暴力を振るうタイプの人間が、交通事故後の植物人間を経て生まれ変わっても、結局またカッと なって暴力を振るう。結局そのポテンシャルは変わらないの?っつー内容。 誰かが言っていた、「性格は変えられないけど、考え方ならば変えられる。」の話を思い出した。 中盤のストーカー行為はただただ悲しくて切ない。。 実はこの本、呼んでいる途中で以前読んだことがあることに気づいた、、。 40ページぐらいで気づけたのは、これはこれで奇跡か。
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読んで後悔。 主人公が自己中すぎてむかつく。 記憶を失った人間が如何に変人になって壊れていくか、ってことを言いたかったの? 周りの人間に迷惑かけすぎだし、 感動ポイントがまったくわからない。 この本で感動する人とは一生友達になれない気がする。 本当、最低。
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ホワイトアウトではまった真保裕一。何個か作品を読んで、その作品のパターンがわかってきて、だんだんおもんなくなって。 で、この一風変わった「奇跡の人」でやっぱりすごいな。ってなった。 東野圭吾でいう、「トキオ」的ポジション。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
8年前に自ら起こした交通事故で脳死の一歩手前までいった克己が母親の献身的な介護を経て直った。周囲からは「奇跡の人」と呼ばれる。しかし事故以前の記憶がまったくなくなってしまった。周囲の反対を押し切り、過去を探しに彼は出かける。 最初は母親の愛情の話かと思って涙したりしたのに、途中から主人公がドンドン偏執的になっていって感情移入が出来なくなった。余りにも彼は自己中心的すぎ。精神的には中学生くらいだから仕方がないのかしら・・・
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大安売りされてる「自分探し」ではなく、本当の意味での「自分探し」。 ラストシーンでは、「そう来たか」という気持ちに。
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毎度この人の本を読むたび驚かされるのは、この手法だ。 今回は、プロローグと、ノートによる経過、エピローグという方式で書かれているのだが、母のノートの記述のみで終わるような退屈な話ではもちろんない。 ノートの記述と、現状の克己の状況が微妙にリンクしているところがまた凄い。 ノートに...
毎度この人の本を読むたび驚かされるのは、この手法だ。 今回は、プロローグと、ノートによる経過、エピローグという方式で書かれているのだが、母のノートの記述のみで終わるような退屈な話ではもちろんない。 ノートの記述と、現状の克己の状況が微妙にリンクしているところがまた凄い。 ノートに引き込まれ、その後の文ではっと克巳の今の状態を思い出して引き戻されるような繰り返しだ。 プロローグとエピローグの組み合わせは、結構驚いた。正直、そうくるかーと思った。 個人的な好みで言えば、他の筆者の本の読後感に比べると少し爽快感が薄れて残念だった。そうあってほしくなかった。 でも、これが最上の終わりだったようにも思う。悲壮でいて、確かに爽やかな終わり方でもあるのだ。 ネタばれ→ ストリー自体は、ふと『ギフト』を思い出した。 あれも、主人公が記憶を無くし、人に“ギフト”を届けていく過程の中で 過去の自分を思い出していく。 今の自分とは似ても似つかない、落ちた人生を送っていた自分に出会う。 その頃の自分を知っている人に出会い、当時買った恨みを今の自分に向けられたりもする。 あれに似ているなと思った。克己も素行不良の過去を持っていて、周りがそれを隠そうとするけれど知りたくて探そうとしてしまう。 今の“奇跡の人”と呼ばれる自分からは似ても似つかない自分。 そして、今の自分から見ればぎょっとするような友達たち。 やはり自分が記憶を無くしていたら、探したいと思うものだろうか。 今の自分ではない自分、そして今の自分が知らない自分に会ったとき、 私は自分を認められるだろうか。自分に恥じない自分でいられるだろうか。 絶対に無理だ、と思う。 奇跡の人の主人公である克巳は、記憶がなくても昔の克己だ。過去の自分に負けて、取り返しのつかないことをしてしまう。 言ってみれば、ホワイトアウトの映画版の織田裕二、むしろ松島奈々子のように。 もうそんなことをしてしまって、普通の生活には戻れない。 だから、このラストでよかったのかもれない。 こうしてまた、克己は自分に打ち勝つのだろう。 そして総子も、過去をやり直すことができるのかもしれない。 でもそれは、切ない未来だ。 私は聡子の現在の旦那が、克己が昔半殺しにした相手なのかな、と思っていた。 だからこそ配子は裏切ったような申し訳ない気分になって、 あれほど克巳を拒絶しているのかと。 が、それは深読みだったようだ。 そしてあれほど克巳が心配し、何もなかったと調べがついたはずの 克己が起こした事故での死者の話が、 聡子の話にすらっと語られてしまうとは思わなかった。 事故の被害者の有無をずっと気にしていて、それがいなかったと思ったら 実は総子の浮気相手を半殺しにしていました。 それで充分今の生まれ変わった克巳には重い業なのに、更に事故で人を殺していたとは。 個人的には、それはなくても良かったような…。 でもそれだとあまり入院措置という設定が生きてこないわけだし。 やはりこれはこれで、良かったのかなと。
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あースッキリしない。奇跡だろうがなんだろうが、主人公もういいから○んでしまえと思った小説は初めてでした。この作者好きなんだけどなぁ。
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重度の交通事故で過去の記憶が一切消え、子供のようから病院で コツコツ新しい人生を積み重ねていた主人公。 でも退院した時、自分の過去の物が一切なくなっていた事を 不振に思い消えた過去を探す度に出る。 人間誰でも戻りたくない過去がある。 でも忘れてしまった物はとても知りたくなる。 ...
重度の交通事故で過去の記憶が一切消え、子供のようから病院で コツコツ新しい人生を積み重ねていた主人公。 でも退院した時、自分の過去の物が一切なくなっていた事を 不振に思い消えた過去を探す度に出る。 人間誰でも戻りたくない過去がある。 でも忘れてしまった物はとても知りたくなる。 そんな主人公にはこれでもかと残酷な過去が降り掛かって もう今だけ生きれば楽じゃない?と物語の登場人物が言うように 私にしかり訴えたくなるのだが..... 主人公のまっすぐに信じる心に探究心に感動します。
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交通事故からの奇跡的な回復と引き換えに記憶喪失になり、第二の人生をスタートさせながらも、ひた隠しにされる自分の過去に疑問を抱き始める。 自分ではない自分が徐々にあらわになって行く過程はサスペンス要素たっぷり。 終わらせ方はさておき、中盤の話の運び方は面白かった。 ただ、母親の日記...
交通事故からの奇跡的な回復と引き換えに記憶喪失になり、第二の人生をスタートさせながらも、ひた隠しにされる自分の過去に疑問を抱き始める。 自分ではない自分が徐々にあらわになって行く過程はサスペンス要素たっぷり。 終わらせ方はさておき、中盤の話の運び方は面白かった。 ただ、母親の日記が伏線として少し弱かったような。
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途中までは引き込まれて、どんどん読み進めたが、終わりに近付くに連れて様相が変わってくる。読後の後味が悪い。
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