奇跡の人 の商品レビュー
昔高校の先生に勧められて、今更ながら読んでみた作品。 話の大筋としては、22歳の時?に事故で死にかけた主人公が、奇跡的に回復し、8年後に退院。しかし以前の記憶は全くなく、先立った母や周りのひともなぜか自分の過去を教えてくれず、自力で過去の自分を探す旅に出るというお話。 感...
昔高校の先生に勧められて、今更ながら読んでみた作品。 話の大筋としては、22歳の時?に事故で死にかけた主人公が、奇跡的に回復し、8年後に退院。しかし以前の記憶は全くなく、先立った母や周りのひともなぜか自分の過去を教えてくれず、自力で過去の自分を探す旅に出るというお話。 感想… 後半のページを読んでいるときのイライラ感はヤバいです。現代でいうところのストーカーみたいな。 で、読み終わってからも「なんだかな~」という感じだったんだけれども、今考えてみれば、後半ページであそこまでイライラさせられるのも作者のテクニックなのかな… とも思うし。 あとは過去はそんなに振り返らない方がいいよ… っていう戒めの意味のお話なのかな? って勝手にある程度理解したから、とりあえず星三つ。 しかし、最後の北上次郎さんの解説はなかなか秀逸。よくミステリーを読んで「トリックが途中でわかった」なんて言って評価を下げてる人がいるけど、私には信じられない。ミステリーは必ずしも推理小説と一致するわけではないんだから、そのストーリーの流れとかつながりを見て評価しないといけないのでは… と思います。
Posted by
『僕は誰なんだ。』 交通事故で記憶を失った男性が消えた過去を探す話。よく「自分探しの旅」といった言葉が安売りされているけど、本当に自分を探すことがどれほどつらいことなのかわからせてくれる。話としては、よくできたミステリーの一つだけど、それ以外にも色々と考えさせられると思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
真保さんは本当に丁寧な書き方をする人だなあと思う。 だからこの手の話にしては少しスピード感のなさは気になったが、それまで根気よく我慢して組み立ててきた壮大な仕掛けが花火のようにドンドンと上がって散っていくラストの描写には正直心全部持ってかれた。 真保さんの本を読むのは『ホワイトアウト』に続きまだ2冊目で、しかもその2冊目にあえてのコレを手に取ったわけなんだが、『ホワイト〜』でも感じたように、積み上げてー積み上げてーこれでもかというほど積み上げてーの過程は同じで、読み始めたらその我慢がもう苦しくて、真保マジックに簡単に掛かってしまいました。 早く先が知りたいというこちらの欲求レベルも許せる範囲内に設定されていると思います。中には苛々しちゃう人もいるだろうけど。 でもおいらは、何でそんなに諦めきれねーんだよっ、とかそれ以上先延ばしされたらキレる(おれは短気)という直前で全てがダダダダダーッと終結していく様に圧巻しやした。 そうした構成力が真保小説の特色という気がします。 しかしそうはいっても、やはり今回は先の展開が容易に読める、予測できるという部分が多かったので、わがままを言えばもう少しミステリーの部分を凝って欲しかったな。 それと、ラストでの事故前の自分との対峙シーンはもっと濃くてもいいかな、と。 これまで引き付け引き付けて、最後はトトトーンで終わってしまうので。 でも、これだけ動きのない話で最後まで持っていかれちゃうのだから、真保さんはうまっすごっ(吉野家風に)なのだと思います。 ひゃー、次は何を読もうかな。
Posted by
とても感動しました。 途中までは、なかなか主人公にのめり込めなかったけど、 最後ゎかっこいぃ!でも、泣けました。
Posted by
題材のせいか、いつものスピード感や緊迫感がなく、だらだらしたかんじ。 先もすぐ読めて、あとは惰性で流して読みました。 真保らしくないといえばそうなんだけど、もう少し練りようがあったのではないかなって感じしました。
Posted by
あらすじを見て気になって購入したものの、出会った過去の自分がただのヤンキーだったというお話。 なんだそりゃ?ってな感じです。
Posted by
【31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受け...
【31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが…】 最初は強い精神力を持った克己と強い意志を思った母親に感動し、「いい話だな〜」と読んでいましたが、 後半は読んでいていい気持ちがしませんでした。 自分には昔の記憶があるからよく分からないけど、 人に迷惑をかけてまで知りたいと思う克己の気持ちと行動にあまり同意できず、 行き過ぎた行動に嫌な気分にさえなりました。 しかし母の愛情は理解できるような気がします。 そしてラストは・・・ 予想外でした。
Posted by
うーん.奪取に比べると評価は低め. 交通事故から奇跡の生還を果たした主人公が,忘れてしまった自分の過去を探していく. 途中どんなことがラストで待っているのかとわくわくさせる伏線が多い.さすが. が.いかんせんラストが私には納得できません.奇跡というのがこのような形で 終わ...
うーん.奪取に比べると評価は低め. 交通事故から奇跡の生還を果たした主人公が,忘れてしまった自分の過去を探していく. 途中どんなことがラストで待っているのかとわくわくさせる伏線が多い.さすが. が.いかんせんラストが私には納得できません.奇跡というのがこのような形で 終わるっていうのは,あくまで”私”にとっては納得いかないというわけで. なんだかもやもやしたものが読み終わったあとに残る一冊でした. でもドラマにしたらかなり良いとおもうなぁ.
Posted by
うーーーーん。 なんとなく予想していたけどやっぱりそうだったか。 でもラストは意外だった。 昔の彼女にしつこくしすぎた場面は途中ちょっと嫌気が(笑) そして昔の「人格」が出てくるのはやっぱり本質は変えられないということなのか。
Posted by
昔読むの途中でやめたやつをもっかい最初から読んでみた。 後半の展開がいまいち。 パリのYHに置いといたらいつのまにかなくなっていた。 きっと今頃パリのブックオフにでも並んでいることでしょう。
Posted by