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砂糖の世界史 の商品レビュー

4.3

177件のお客様レビュー

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生まれつき砂糖を嫌い…

生まれつき砂糖を嫌いな人はいない・・、確かにそうだなあ。と思いました。世界史の教科書にでてくる用語もいろいろ出てきて解りやすいし面白いのでオススメです。甘い物が食べたくなっちゃいました(笑

文庫OFF

砂糖に絞って世界を見…

砂糖に絞って世界を見ているところが面白い!!

文庫OFF

2024/11/06

砂糖は、主としてカリブ海のプランテーションで生産され、 そのための労働力となった黒人奴隷はアフリカから導入され、 生産された砂糖のほとんどはヨーロッパで消費された。 この一文で 砂糖の世界的な立ち位置(⁈)が良くわかる。この本を読むまでは 砂糖に隠されたこんな悲惨な歴史があるこ...

砂糖は、主としてカリブ海のプランテーションで生産され、 そのための労働力となった黒人奴隷はアフリカから導入され、 生産された砂糖のほとんどはヨーロッパで消費された。 この一文で 砂糖の世界的な立ち位置(⁈)が良くわかる。この本を読むまでは 砂糖に隠されたこんな悲惨な歴史があることを知らなかった。当たり前のようにして享受してきた。 「岩波ジュニア新書」として若い世代をターゲットにしているので とっても読みやすい。 若い世代だけでなく大人にもぜひ読んで頂きたい。カリブ海の国々が どうしてこんなに貧しく 苦しんでいるのか!!!

Posted byブクログ

2024/11/10

ジュニア新書ならではの平易な文章でわかりやすい内容だからこそ、そのエッセンスがしっかり残る一冊。 そう、世界のすべては繋がっていて、起因も結果も今に至るのだという歴史を学ぶ喜びが詰まっている。読んでいてとても楽しかった!

Posted byブクログ

2024/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

砂糖を軸に『世界の歴史』が書かれている。 プロローグでほぼ本の内容をざっと書いてある。これがあるので、『これから何を読むのか』がわかりやすくて、ワクワクした。 第1章 ヨーロッパの砂糖はどこから来たのか 砂糖の原料、サトウキビの原産地は不明だけれど、インドネシアのどこか……となっている。イスラム教徒がそれを広げ、同時に奴隷のような労働力も必要とされていたのではないか……という仮定の話が多め。文献がないとかそういう意味かな。 ヨーロッパ地方がサトウキビ栽培もするようになったのは11世紀末ごろ…17世紀にはヨーロッパの国々が植民地で奴隷を使って砂糖を作るようになった……という話がサクサクと書かれている。サクサクと書かれているけれど、同じことが何度か繰り返し書かれているので、頭に入りやすい。 第5章 茶・コーヒー・チョコレート チョコレートは固形ではなくて、飲み物。茶・コーヒー・チョコレートのどれもが砂糖を入れて飲んでいたという話。 コーヒーもチョコレートも砂糖と同じく、プランテーションが作られるようになって奴隷たちに作らせていたという事も書かれている。 そして、この『チョコレート』の原料のカカオは現代においても、児童労働が問題視されてるのよね。近年は児童労働を行っている農園からは買い取らない……というような大手企業もいるけれど、どこまでチェックができるかは問題視されてるというのを、他の記事で読んだ。子供を雇うというのも、賃金を安く済ませて少しでも利益を上げたい=正常な取引がされてなくて買い叩かれている。という事が今も続いているからなのだろうなとこの本を読んで思った。 第9章 砂糖きびの旅の終わり ―ビートの挑戦― 現代になると、サトウキビではなくてビートでも砂糖が作れるとわかって挑戦したけど、かなりコストがかかることが分かり結局サトウキビに戻りつつあるという事が書かれていた。 世界初の黒人独立の国ハイチは現代において再貧困の国になっていることも。 歪みはいまだに残っていると書いてあった。 こういうの日本のバナナも同じだった。フィリピンバナナ……も安く買い叩いてたけど、安すぎると苦情が来て値上げしたというのが2022年に話題になっていた。 奴隷を使ってなくても、中身は似たようなものというのが他にもある。 経済の話になると「あれ?」と思う点が出てきたけど、大まかな歴史を知るにはちょうどいい本。 ごちそうさまでした。

Posted byブクログ

2024/09/23

最初と最後と気になるところパラパラだけですが(世界史はあまり得意でなく…)、身近な商材ひとつにスポットを当てて歴史の変化を読み解くって面白いですね。砂糖については竹田和平さんが「戦前は高級品だったのに」「戦後、あらゆるものの値段が上がっていって、唯一価値が下がったのが砂糖」のよう...

最初と最後と気になるところパラパラだけですが(世界史はあまり得意でなく…)、身近な商材ひとつにスポットを当てて歴史の変化を読み解くって面白いですね。砂糖については竹田和平さんが「戦前は高級品だったのに」「戦後、あらゆるものの値段が上がっていって、唯一価値が下がったのが砂糖」のような話をされていて、そこから面白い素材だなと気になっていましたが。見事に、人のご都合(優越感、嗜好性、奴隷制への姿勢、働き方の変化…)に影響受けまくっているところが興味深かった。時間のある時にもう少し丁寧に読めれば。

Posted byブクログ

2024/09/17

あぁ。中学時代に読んでいたら人生変わってたな。と思ってしまう。 砂糖という切り口から世界史を描くことで中世からの歴史の理解がグッと進むし現代に繋がる奴隷制などにも興味が湧く。学ぶとはこういうことなんだよな。 歴史の教科書では味わえない歴史のダイナミズムと世界システムのつながり...

あぁ。中学時代に読んでいたら人生変わってたな。と思ってしまう。 砂糖という切り口から世界史を描くことで中世からの歴史の理解がグッと進むし現代に繋がる奴隷制などにも興味が湧く。学ぶとはこういうことなんだよな。 歴史の教科書では味わえない歴史のダイナミズムと世界システムのつながりを理解する入門書。

Posted byブクログ

2024/08/25

砂糖から世界史をグローバルな切り口で語るのと同時に、歴史の暗部にも触れている。 新帝国主義的な現代主要国をめぐる政治、経済の理解にも資する内容。

Posted byブクログ

2024/09/13

特装版はピンク地に真ん中に鳥、帯は赤地に銀色で「大人にも読んでほしいから」なんて書かれていて、装丁の可愛らしさに惹かれて読んでみたら内容のあまりのエグさに表紙詐欺じゃんなんて思ってしまった。 「砂糖のあるところに、奴隷あり」 大変勉強になりました。

Posted byブクログ

2024/08/15

兄に勧められて読んだ1冊。 日本史を勉強していて世界史の知識が雀の涙ほどしかない私でも興味深く読めた。本自体もさほど難しいことは書いていなかったからサクサク読めた!

Posted byブクログ