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砂糖の世界史 の商品レビュー

4.3

174件のお客様レビュー

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    60

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2023/08/15

確かに世界史でやった用語が意味を持って理解できる。イギリスでなぜ紅茶か、アフタヌーンティーなどと言って喜んでていいのかと。今の世界が多くの犠牲の上にあるものだと理解した。

Posted byブクログ

2023/08/13

世界の歴史を砂糖と奴隷制度を通じて読み解いていて面白かった。 イギリス人が砂糖入りの紅茶を贅沢品として嗜むようになり、奴隷制度を使ったサトウキビのプランテーションが盛んになった。 イギリスは植民地でサトウキビのプランテーションで得た莫大な利益を全て自国に持ち帰り、そこに住む人々の...

世界の歴史を砂糖と奴隷制度を通じて読み解いていて面白かった。 イギリス人が砂糖入りの紅茶を贅沢品として嗜むようになり、奴隷制度を使ったサトウキビのプランテーションが盛んになった。 イギリスは植民地でサトウキビのプランテーションで得た莫大な利益を全て自国に持ち帰り、そこに住む人々の生活基盤を発展させるためには使わなかった。ゆえに独立後も貧困状態のままで、格差社会の根源となったというのはとても興味深かった。

Posted byブクログ

2023/07/24

砂糖と世界のつながりが、こんなにも興味深く、わかり安く説明されているなんて。世界史への興味のさわりにもおすすめ

Posted byブクログ

2023/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書)は、砂糖の歴史を通じて、その重要性や影響を詳細に描いた興味深い本でした。この本では、砂糖が茶や綿織物と並んで「世界商品」となった経緯がダイナミックに語られています。 著者は、大航海時代から植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命など、世界史の重要な出来事と砂糖の関連性を詳細に解説しています。砂糖の生産には適度な雨量と温度が必要であり、そのために新しい耕地を求めて移動する必要があったこと、また、砂糖きびの栽培と製糖には大規模な労働力と、農場ではなく工場のような施設が必要であったことなど、砂糖産業がどのように発展してきたのかが明らかにされています。 特に興味深いのは、砂糖プランテーションにおける奴隷制度の重要性です。砂糖プランテーションの成長には、奴隷労働力が不可欠であり、カリブ海の島々では先住民に代わってアフリカから連れてこられた黒人奴隷が主要な労働力となってしまったことが強調されています。 また、本書ではコーヒー・ハウスでの集会や情報交換が科学革命に与えた影響にも触れられています。王立協会の創設者たちが集まり、物理学をはじめとする近代科学の基礎が築かれた背景が詳細に描かれています。 この本は、砂糖の歴史を通じて世界史の様々な側面を理解することができ、読んでいて非常に興味深いものでした。砂糖がどのようにして「世界商品」となり、近代世界の発展に与えた影響が詳細に解説されており、歴史の学び手にとって必読の一冊と言えるでしょう。

Posted byブクログ

2023/07/18

予備校の世界史の先生が読み物として勧めてくれていた本。砂糖をきっかけに近代の世界のあり方が見えてくる。当時の上流から下流、世界の東から西が見えてくる。

Posted byブクログ

2023/07/03

この本は、「砂糖」という世界商品を通じて、歴史を調べるという本です。 砂糖という商品から世界をみることで、各国の繋がりがよくわかり、また商品を通じてのリアルな生活まで知ることが出来るので、とても熱のある世界史が勉強出来ました! ぜひぜひ読んでみてください。

Posted byブクログ

2023/07/01

解説が時代を行ったり来たりして読み返すのに時間が少しかかったが、砂糖という「世界商品」を通して世界史をダイナミックに表すのはとても面白かった。

Posted byブクログ

2023/06/24

名著。大学時代にウォーラステインの世界システム論を読んでいたが、まさかこんなところで同じアプローチに出会うとは。具体例が豊富でわかりやすい。大学時代にこの本に出会えていたら、もっと授業が楽しかった、かつ成績もよかったに違いない。 それはそうと、奴隷の歴史は自由貿易の負の面として...

名著。大学時代にウォーラステインの世界システム論を読んでいたが、まさかこんなところで同じアプローチに出会うとは。具体例が豊富でわかりやすい。大学時代にこの本に出会えていたら、もっと授業が楽しかった、かつ成績もよかったに違いない。 それはそうと、奴隷の歴史は自由貿易の負の面として直視できるのはよかった。奴隷がなくなっても単一産品でなかなか富まない国も多い。西欧がつくりあげた宿痾から、いまだに抜け出せない国の国民はどう感じるのだろう?ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」の世界観と比べながら考えてみると知的な刺激にもなる。 また、イギリスの食文化、喫茶店がない(正確には消えた)理由なども興味深い。彼の国の料理が美味しくないと言われる理由にもつながるのだろうか。

Posted byブクログ

2023/06/11

我々の食生活に深く根ざし、無くてはならない砂糖がどのように作られ、急速に世界へ広まったか紐解いてくれる本。世界的な人気商品(本書では「世界商品」と呼ぶ)をどの国が握るかで常に競争が繰り返され、大量生産のため奴隷制度と深く結びついていく……。一つの調味料の歴史を追うことが世界の歴史...

我々の食生活に深く根ざし、無くてはならない砂糖がどのように作られ、急速に世界へ広まったか紐解いてくれる本。世界的な人気商品(本書では「世界商品」と呼ぶ)をどの国が握るかで常に競争が繰り返され、大量生産のため奴隷制度と深く結びついていく……。一つの調味料の歴史を追うことが世界の歴史を追うことに繋がり、そこから派生した様々なモノや文化を知ることができてすごく面白かった。本書では繰り返し現代まで爪痕を残す過去の奴隷制度について語られ、それは私達の世界におけるアジアやアフリカへと地続きであるのだと実感ができる。

Posted byブクログ

2023/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった。 ジュニア新書とあるので中高生向けのようだが社会人になってたまたま見かけて読んだ。自分に子どもが生まれたら読ませたい。 モノカルチャー、プランテーション、ボストン茶会事件など、言葉は何となく学んで覚えていたけれどその裏の事情がわかりより興味深い。

Posted byブクログ