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竜馬がゆく 新装版(七) の商品レビュー

4.4

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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2019/04/13
  • ネタバレ

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ついに時代が動きまくるところに突入。歴史が変わり、今の時代がつくられたのはこのことがあったからかと感慨深い。

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2018/10/08

竜馬の亀山社中は、女豪商の大浦慶の支援により船を一隻購入、海援隊と名を変える。 薩長の勢いが増すに至る中、中岡慎太郎の地道な啓蒙工作活動も手伝い、土佐の藩内においても勤王派が徐々に増えて来る。山内容堂の惻心であった、乾退助、後藤象二郎もそうである。しかし、土佐、越前、伊予、薩摩の...

竜馬の亀山社中は、女豪商の大浦慶の支援により船を一隻購入、海援隊と名を変える。 薩長の勢いが増すに至る中、中岡慎太郎の地道な啓蒙工作活動も手伝い、土佐の藩内においても勤王派が徐々に増えて来る。山内容堂の惻心であった、乾退助、後藤象二郎もそうである。しかし、土佐、越前、伊予、薩摩の四賢候による合議は失敗に終わる。山内容堂が、佐幕と勤王の両刀を決めきれずに國へと帰ってしまう。そして、竜馬はついに佐幕、勤王の両者が受け入れられ且つ、土佐が存在感を回復しうる妙案を出す。大政奉還。

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2018/10/02

前巻で薩長同盟が成立したせいか、薩長二国の人物よりも、中岡慎太郎、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった土佐の人間が主要な登場人物となるこの1冊。あと1冊。ようやくここまで来た。

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2018/06/12

佐幕派の孝明帝が崩御、幼い天皇が擁立される。このサポートとして徳川が力をつけてしまえばあと100年は安泰となってしまう。そう考えた志士たちは今こそ倒幕の時だと奮い立つ。中岡慎太郎は四列侯会議を促し、薩摩長州主導のクーデターを計画するも、土佐の山内容堂は徳川への恩もあり薩摩と長州に...

佐幕派の孝明帝が崩御、幼い天皇が擁立される。このサポートとして徳川が力をつけてしまえばあと100年は安泰となってしまう。そう考えた志士たちは今こそ倒幕の時だと奮い立つ。中岡慎太郎は四列侯会議を促し、薩摩長州主導のクーデターを計画するも、土佐の山内容堂は徳川への恩もあり薩摩と長州に流されて倒幕に加担するのはいやだと国へ帰ってしまう。そのころ容堂に呼ばれた長崎滞在中の後藤象二郎は龍馬の連れて京へ。その船の中で龍馬は『船中八策』、大政奉還することを提案する。これは結果的に容堂の板挟みを助ける策でもあった。後藤象二郎は容堂に進言。これが土佐藩命となる。 後藤は龍馬に人生で一度でいいから土佐を助けてくれ、と懇願して同行を求めるが、龍馬は土佐を助けるつもりはない。あくまでもこの国唯一の日本人として行動している。薩摩や長州が政権を握ってしまうことになれば、また争いの絶えない世の中になる。そうではなく、平らな世の中をつくり、日本という一つの塊で世界に対抗しなければならないと。ついに明治維新の主人公たちによって国が大きく動く。 おもしろき、こともない世を、おもしろく すみなしものは心なりけり。

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2018/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薩長同盟成立、幕長戦争での長州の勝利により時勢は倒幕に傾く。土佐も巻き込み、薩長土の武力を集結させいざ倒幕という時に、竜馬が大政奉還という奇策を提示する。幕府の持つ政権を自ら朝廷に返させるという無血革命方式である。この大政奉還という奇策は竜馬が思いついたものではなく、3年も前に勝、大久保の2人から聞いていた案だった。「批評は頭脳のしごとである。その施すべき時機を見つけるのが実行者のかんである。」と言うのがまさにその通りである。常に時機を鋭く読んで行動していた竜馬だからこそ、いざという時に記憶を頭の片隅から引き出せ、藩や個人の思想に捉われず、常に「日本」という広い視点で物事を捉えていたからこそ提示できた策である。日頃から何事も全て自らの蓄えとし、それを必要な時に組み合わせてアウトプットする。人よりも一歩引いた広い視点を持って物事を捉える。本件に限らず、一貫して竜馬から学んでいることである。

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2017/12/23

徳川家茂の死去から幕末が急速に回転し始める第7巻。後藤象ニ郎や岩崎弥太郎、中岡慎太郎の活躍を経て、いよいよ竜馬による船中八策の起草に至り、維新に関わる人物達の凄さを思い知りました。その中においてやはり竜馬は猪突していますね。 船中八策はあまりに妙案で、その内容は既に今日の日本の正...

徳川家茂の死去から幕末が急速に回転し始める第7巻。後藤象ニ郎や岩崎弥太郎、中岡慎太郎の活躍を経て、いよいよ竜馬による船中八策の起草に至り、維新に関わる人物達の凄さを思い知りました。その中においてやはり竜馬は猪突していますね。 船中八策はあまりに妙案で、その内容は既に今日の日本の正に基礎と言える凄い内容であり、知らずが恥も言えるものですね。 踏まえて、最終巻を噛みしめながら読みます。

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2017/06/24

薩長同盟が成立し、そこに土佐も巻き込みながら倒幕の体制が徐々に整えられ、後は気が熟すのを待つのみだったが、竜馬が突然驚くべき発想を打ち明ける。 薩長のため、土佐のため、幕府のため、引いては日本のため、竜馬は疾走する。 名だたる志士達の想像を遥かに超える竜馬のイマジネーションが痛快...

薩長同盟が成立し、そこに土佐も巻き込みながら倒幕の体制が徐々に整えられ、後は気が熟すのを待つのみだったが、竜馬が突然驚くべき発想を打ち明ける。 薩長のため、土佐のため、幕府のため、引いては日本のため、竜馬は疾走する。 名だたる志士達の想像を遥かに超える竜馬のイマジネーションが痛快です。

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2022/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心に残ったシーン 高杉晋作「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」 何度も船を沈められる困難を乗り越えつつ進んでいく その時々で自分の大志に向けて強みを変えていく、柔軟な考え方と吸収力

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2017/02/03

p.216 岩崎弥太郎の持論 (会議などは、無能な者のひまつぶしにすぎない。古来、会議でものになった事柄があるか)というのが弥太郎の考えだった。 物を創りだすのは一人の頭脳さえあればいい。衆愚が百人あつまっても、「時間がつぶれ、湯茶の浪費になり、厠に無能者の小便がたまってゆくばか...

p.216 岩崎弥太郎の持論 (会議などは、無能な者のひまつぶしにすぎない。古来、会議でものになった事柄があるか)というのが弥太郎の考えだった。 物を創りだすのは一人の頭脳さえあればいい。衆愚が百人あつまっても、「時間がつぶれ、湯茶の浪費になり、厠に無能者の小便がたまってゆくばかりのことだ。」と弥太郎はおもっている。 p.391 竜馬の持論、後藤象二郎に対して 「惚れずに物事ができるか」と竜馬はいった。 物事に惚れるような体質でなければ世上万般のことは成りがたいと竜馬はいうのである。

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2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海援隊からいろは丸事件。そして、後藤象二郎への大政奉還論の披瀝から船中八策。いよいよラストが見えてきたところであるが、中岡慎太郎の傑出ぶりも堪能できる巻。薩長すら敵に回すであろう大政奉還論を開陳した理由については、小説上では、「日本人として、英仏などの植民地政策を回避するには、戦乱を避けるのが上策」ということに帰着するのだろうが、土佐藩への龍馬の思いとは、実はどのようなものであったのかは知りたいところ。また、岩崎弥太郎を龍馬が嫌っていたとの解釈を展開するが、その過程はいまいちよくわからない…。

Posted byブクログ