竜馬がゆく 新装版(七) の商品レビュー
いよいよ大詰め。 自分が知る日本になる礎ができる直前。 多くの人の命と思いをかけて。 心を打たれながら本に入り込んでいたら、 日課のPodcastでちょうど紀州藩と海援隊の話があった。 本は竜馬寄りだけど、Podcastは歴史を今の視点で見て語られているから、 より竜馬側は海賊...
いよいよ大詰め。 自分が知る日本になる礎ができる直前。 多くの人の命と思いをかけて。 心を打たれながら本に入り込んでいたら、 日課のPodcastでちょうど紀州藩と海援隊の話があった。 本は竜馬寄りだけど、Podcastは歴史を今の視点で見て語られているから、 より竜馬側は海賊的な悪どいやり方だと語られていた。 情はない。 そして、そもそも実は海援隊も竜馬も航海技術はあまりなかったとのこと。中途半端だったとも。 なるほど。 本に書かれたことが正しい話だと思い込み過ぎていた。 他の角度から見ることも大切。 人が変われば、時代が変われば、見方が違う。 日頃の仕事や考え方にも取り入れなければと思っている視点を、 なるほど、こういうことかと改めて実感。 そして大政奉還は竜馬の素の案ではなく、 3年前の勝海舟の案だったと。 勝海舟の凄さと、やはり物事にはタイミング(時間)という第3軸があるんだと学ぶ。
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最も華々しく活躍した時期にあたる巻だと思います。この巻を読むと、竜馬も「時代の一人物」であることを納得できました。中岡慎太郎も大活躍しており、まさに土佐の巻です。
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人間それぞれに多彩な能力があるが、1人で何かをなすことができるわけではなく、同じ志を持った有能な仲間と協力すること、運、情報が重要なのだと思った。 長崎に行きたくなってきた。
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幕府は長州藩との海戦に敗れ小倉城も陥落しいよいよ窮地に追い込まれてゆく。勝海舟は幕府の使者として長州藩との停戦交渉に厳島へ派遣される。将軍慶喜からはやり方は全て任せると言われ、だったひとりでこの命がけの任務に就いた。 果たして勝の誠意あふれる態度は長州藩の心を捉え、停戦は無事に実...
幕府は長州藩との海戦に敗れ小倉城も陥落しいよいよ窮地に追い込まれてゆく。勝海舟は幕府の使者として長州藩との停戦交渉に厳島へ派遣される。将軍慶喜からはやり方は全て任せると言われ、だったひとりでこの命がけの任務に就いた。 果たして勝の誠意あふれる態度は長州藩の心を捉え、停戦は無事に実った。しかし慶喜は勝が無条件和睦を約束したことを不服に思い、任務を果たした勝をねぎらいもせず無視した。負け戦の停戦であるにも関わらず幕府の対面を保つために懲罰を与えるべきだったとは、それも全てを任せると言っておきながら。まさに「なんと虫のいい…」である。 しかもその上さらに幕府は勝とは別方向で朝廷に働きかけ、勅定という形で長州藩に停戦命令を出した。その高圧的な命令は戦いはいつでも再開するという意思を含んでおり、和睦を約束した勝は長州を裏切ることになってしまった。こんなにひどい話があるだろうか。 使命を果たした勝は、それを喜び合う同僚も従者もいないため厳島の宿でたったひとり、宿の老婆を相手に飲めない酒を呑み、「婆あ、酔った」と管を巻く。この下りが勝の宿命を象徴しているようで、可笑しいながらも物悲しくて仕方なかった。
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長崎の異国情緒ある街並みの様子が伝わってくる新鮮な巻です。 また、竜馬が念願の船を手に入れ生き生きと活躍する様が描かれており、読んでいて清々しいです。 とはいえ、、、藩、身分、主義になんと振り回されていた時代であったかとあきれるほどの凝り固まりぶりが西郷や桂を通して伝わってきまし...
長崎の異国情緒ある街並みの様子が伝わってくる新鮮な巻です。 また、竜馬が念願の船を手に入れ生き生きと活躍する様が描かれており、読んでいて清々しいです。 とはいえ、、、藩、身分、主義になんと振り回されていた時代であったかとあきれるほどの凝り固まりぶりが西郷や桂を通して伝わってきました。薩長同盟を成しえた両氏でしても、帰属意識を捨てずには交渉できなかった脈々たるものを感じます。 そんな日本を変えようと奔走する策士の手となり足となり支える人物にも毎度胸が熱くなります。岩倉具視の下僕与三の働きも称えたいです。
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亀山社中解散の危機、労組はもちろん、水夫火夫の食い扶持という固定費を賄う仕組みもない、会社というシステムとしては成り立っていないなぁと思った。が、竜馬が見よう見まねで始めた、というところに価値がある。 その後、西洋のロウを真似て、海援隊の約款を作るあたり、徐々に体制が整っていくのがおもしろい。 海援隊の味方として土佐藩がつく、というところはうまくいきすぎてニヤニヤした。約款もきちんとあるという点がなおよい。 私の出身地である大洲が、いろは丸の章で出てきてうれしい。竜馬が大洲藩からいろは丸を手に入れたが、最初の航海で沈んでしまった、ということは知っていたが、相手が紀州藩で、初の国際法を用いた裁判になったということは知らず、おもしろかった。 大政奉還、無血革命というのは奇策だったのか。日本を戦火から救い、徳川の名を後世に残し、容堂の苦しみを解決しただけでなく、思えば、流血革命なら、日本は列強の植民地になっていただろう。
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薩長同盟を成しとげた巻 あと、大政奉還を竜馬が立案した 大政奉還を成し遂げるには大変な根回しが必要だったんだとしみじみ。、 討幕に向けていよいよ盛り上がってきていて、最終巻が楽しみ。ただあと一巻で終わるとなると寂しくもある。
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倒幕への動きが具体化してきた7巻。 そんな中、竜馬は徳川家を滅ぼすのでは無く一大名と同じ扱いとする大政奉還を思いつく。 尊皇の志士達がそれぞれの藩の一員として動く中、自分は「日本人」だと言う竜馬。 今では当たり前のことが、鎖国をしていた当時はどれだけぶっ飛んだ考えだったか。 でも、竜馬がそんな考えに至ったのは、学び考えたから。学ぶ・自分の頭で思考することの大切さよ。
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※2003.5.25読書のすすめから到着 2003.6.16読書開始@WASHINGTONへの出張の機内 2003.6.20読了@成田への機内 売却済み
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p.74 困った、といったとたん、人間は智恵も分別も出ないようになってしまう。 p.157 あれだけの長い酒の座で、ひとことも過去を語らなんだ。ただ将来のみを語った。 p.379 洪水を一人でせきとめて別の方向に流してしまうことが、人間、できるものかどうか 面白くなってきました。次巻でラスト。楽しみです。
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