竜馬がゆく 新装版(六) の商品レビュー
「事の成るならぬは、それを言う人間による。」 「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。 世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている。」 「人生は無明長夜であると。」 「時勢という審判者はおれの側に微笑をむけはじめているよ...
「事の成るならぬは、それを言う人間による。」 「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。 世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている。」 「人生は無明長夜であると。」 「時勢という審判者はおれの側に微笑をむけはじめているようだ。」 ・感想 女性陣のなかではさなえが好きだけど、お登勢もかっこよい。 そして、いよいよ佳境に入ってきて面白くなってきました。
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薩長同盟が主の感がある。 竜馬が以下に信頼され、そして現実的な実行力を伴っていたかがわかる巻である。 個人的には、饅頭屋の長次郎の下りをもう少し眺めに書いてほしかった。 この商人上がりの郷士には、志が別のところにあったように思えるので生きていれば、よりいっそう日本史に名を残すよう...
薩長同盟が主の感がある。 竜馬が以下に信頼され、そして現実的な実行力を伴っていたかがわかる巻である。 個人的には、饅頭屋の長次郎の下りをもう少し眺めに書いてほしかった。 この商人上がりの郷士には、志が別のところにあったように思えるので生きていれば、よりいっそう日本史に名を残すような人物になっていたに違いない。
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おすすめ度:90点 薩長同盟の成立と寺田屋からの九死に一生の脱出劇。 薩長同盟がなかったら、明治維新も大きく変わっていたことであろう。 明治維新そのものもなかったかもしれない。 一介の浪人にすぎない龍馬は奇跡を起こし、歴史を変えた! 龍馬の、死を賭けた決死の覚悟が、歴史を大きく...
おすすめ度:90点 薩長同盟の成立と寺田屋からの九死に一生の脱出劇。 薩長同盟がなかったら、明治維新も大きく変わっていたことであろう。 明治維新そのものもなかったかもしれない。 一介の浪人にすぎない龍馬は奇跡を起こし、歴史を変えた! 龍馬の、死を賭けた決死の覚悟が、歴史を大きく転換させたのである!
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2010/02/15読了 薩長同盟に海援隊の実現と、革命へ一歩一歩近づいてゆく。 高杉さんと出会ったり、グラバーさんが出たり。 西郷さんのサポートも大助かりな巻。 それにこの巻はやっぱり、お竜さんの活躍がいちばんだと思う。 お風呂から裸で飛び出して、竜馬に逃げるように言った有名...
2010/02/15読了 薩長同盟に海援隊の実現と、革命へ一歩一歩近づいてゆく。 高杉さんと出会ったり、グラバーさんが出たり。 西郷さんのサポートも大助かりな巻。 それにこの巻はやっぱり、お竜さんの活躍がいちばんだと思う。 お風呂から裸で飛び出して、竜馬に逃げるように言った有名な逸話です。 そのあとに初めて新婚旅行したり、ラブラブな回であったりする。
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本巻は薩長同盟成立に奮闘する龍馬の活躍が描かれている。アクの強い外様雄藩という共通項を持ちながら、背景やカラーが異なり憎しみ合う両藩の手を結びつける龍馬の苦労がありありと綴られている。何度も失敗を繰り返しながらも、諦めず目標に立ち向かうさまは見習うべき点である。しかも、龍馬自身ま...
本巻は薩長同盟成立に奮闘する龍馬の活躍が描かれている。アクの強い外様雄藩という共通項を持ちながら、背景やカラーが異なり憎しみ合う両藩の手を結びつける龍馬の苦労がありありと綴られている。何度も失敗を繰り返しながらも、諦めず目標に立ち向かうさまは見習うべき点である。しかも、龍馬自身または亀山社中の利害を考慮せず、あくまでも「日本のため」という大局的な態度が実に素晴らしい。 今回も、興味深い龍馬の発言を引用したい。 「志操さえ高ければ、商人の真似をしても構わない。むしろ地球を動かしてるのは、思想ではなくて経済だ」 →薩長同盟成立に対して龍馬がとったスタンスである。憎しみ合う両藩に観念や思想を説いても理解は得難い。そこで、薩長の実情から利害の一致する点を見つけだしたのである。幕軍による長州征伐に対応する必要があるも武器不足である長州藩には薩摩藩名義で武器を調達し、サツマイモはとれるものの米が不作である薩摩藩には米どころの長州から米を送るというもの。プライドの高い西郷隆盛により米は拒絶されたものの、結果、同盟は成立する。龍馬は人たらしなだけでなく、ブローカー的な一面も持っていたのだ。 「人の運命の9割は自分の不明による罪だ。何にせよ、藤堂平助は、今となっては道を引き返す訳にはゆくまい」 →かつての北辰一刀流の後輩である藤堂平助が新撰組に在籍することについて「人の運命はわかりませんな」と述べた三吉慎蔵に対する発言。つまり、自分の置かれた境遇を運命のせいにして片付けるのでなく、自らの思想や行動に起因するということである。藤堂平助に関しては、この後近藤勇と袂を分かち、伊東甲子太郎とともに高台寺党を結成するが、油小路にて惨殺される。決して良い末路とは言えない。龍馬に言わせれば、自分のまいた種、ということか。
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この巻では、坂本龍馬が、前半に西郷隆盛、後半に高杉晋作と、いよいよ打倒幕府で戦いがはじめられる。この3人は、先見性というより、何が一番重要化を見抜く眼力があったように書かれている点に注目したい。横井小楠や吉田松陰など、いろいろな先見性や教育を施した大人物がたくさんでてきたが、実行に移していったのは、この3人出会ったのだろう。この3人から歴史の重要な一里塚である、薩長連合が成立した。そういった意味では、非常に重要な巻である。 龍馬自身としては、おりょうとの結婚し、亀山社中設立から海援隊として、商社と傭兵組織を束ねることになる。 2つの組織を結びつけるときに、それぞれに弱み・強みがあり、それを補って、結びつけ、連携することで、強い力が生まれる。まるで、ドラッカーの実践論をみているようだ。
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薩摩の西郷と関係を深めてゆきます。竜馬ほど、人に好かれた人はいるだろうか。竜馬はこのような人物だったからこそ、幕府は倒れ、維新が成ったと思います。この巻は、薩長同盟の仲介と成立、寺田屋事件、亀山社中の活動、第二次長州征伐と幕軍との海戦。竜馬は幕末の表舞台に出て、活躍する竜馬を見る...
薩摩の西郷と関係を深めてゆきます。竜馬ほど、人に好かれた人はいるだろうか。竜馬はこのような人物だったからこそ、幕府は倒れ、維新が成ったと思います。この巻は、薩長同盟の仲介と成立、寺田屋事件、亀山社中の活動、第二次長州征伐と幕軍との海戦。竜馬は幕末の表舞台に出て、活躍する竜馬を見ることができます。
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2011年12冊目。 主義よりも実益を説くことで、ついに薩長同盟が成った!!! 犬猿の仲に手を結ばせた竜馬の手腕が光る。
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1865~1866年の竜馬を取り巻く幕末の風雲が濃厚に詰まった章。 中岡慎太郎と出会い、薩長同盟をさせることで投合。亀山社中の設立。薩長同盟の失敗そして京での薩長同盟の成立。同日の寺田屋事件からのおりょうとの新婚旅行。そして第二次幕長戦争のはじまり、と非常に濃い内容。 舞台が京と長州、薩摩、長崎に絞られ、竜馬はこれらの国々を奔走。薩長同盟成立の瞬間は胸が熱くなった。 藩の意識が抜けきらない、そして武士の面目というものを大事にする長州と薩摩をそれぞれの利というもので結びつけることに成功させた竜馬。 一人ひとりの言動がこみ上げてくるものばかり。長次郎といい三吉慎蔵といい。 個人的には藤堂平助や大久保一翁の幕軍側が竜馬へ協力するシーンが好き。それだけ竜馬という人物の引きこむ強さを感じる。
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薩摩、長州の主役たちが活躍しはじめ、いよいよ面白くなってきた。薩摩と長州が結びついていく流れを知ることができ、今までの自分の歴史の認識に深みが増した。
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