秘密 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2014/10/21

初めて読んだ東野圭吾の作品
スキーツアーバス運転手の超過労働が原因で起きた転落事故。
娘を庇い事故死した母親の魂が娘の体に宿ってしまった。やがって娘の魂も体に戻るようになり、眠るということをキーワードに娘と母親の魂が1つの体を共有する。
夫であり父親である平介の苦悩を見事に描写した作品であった。

2014/08/18

この本は本当によく出来てる話だった。次どうなるのか想像出来なくて読んでてワクワクした。読んで良かった。

2014/07/20

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、
死んだはずの妻だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な"秘密"の生活が始まった。
不思議な感覚だけど、サラーっとよんでしまった！
なぜか私は男目線で物事を捉えていたようで、直子のやり方、締めくくり方が無念で仕方ない・・・
広末版と、未来ちゃん版のDVDをみて、原作とは別物だと感じたのは私だけ？

2014/03/21

切なすぎる。
妻に嫉妬心を抱く主人公の気持ちよく分かる。
そして衝撃的なラスト。
妻の決意に感服。
あー、いい作品でした。

2014/08/11

東野圭吾の代表作。妻の直子と娘の藻奈美がバス事故に合うところから物語は始まる。美しく哀しいラストはただのミステリーではない家族の物語がまだ終わらないことを思わせる。

2014/02/22

テレビで映画を観て、テレビドラマ版と違う！じゃ原作は？
というわけで、東野作品は大概読んでるけど、逃してた本作を一気読み。
文句なし面白い。終盤がコンパクト過ぎるけど、映画より良かった。

2014/02/02

平助という名の1人の男性の目線から描かれる話です。彼の妻と娘がバスで事故に逢い、娘だけが奇跡的に助かり、目を覚ました娘には妻の魂が宿っていたというところから始まります。妻は娘の身体で生活していくことを決意し、進学もしたりします。僕はこのことが「秘密」だと思ってました。ですがこの秘密は最後にわかります。年齢、生活の違いから2人の距離はだんだん開いていきます。ある日娘の身体に娘の魂が帰ってきます。しかしこれは妻との別れを意味していました。娘の魂が身体に慣れ正常になってきたところで妻の魂は平助に別れを告げ消えていきます。そして娘は無事身体を取り戻し大学進学、結婚、平助もそれを喜びました。しかし妻と自分しか知り得ない「秘密」婚約指輪のありか を娘が知っていることがわかり平助は悟るのです。妻が自分で自分を殺し、娘の魂が帰ってきたと言ってずっと娘の振りをしていたことを。読んでてあまりにかわいそうになりました。せめてこの「秘密」がばれていなければ良かったのに、結果的に彼は妻も娘も失った形になってしまうのです。妻からしても自分の魂を消すしか方法はないと悟ったのでしょう。夫婦お互いがお互いを思うが故に永久に傷ついてしまう。これを解決する唯一の策だったのだと思います。妻が結婚指輪を取り出したのは自分が生きた証と夫への愛を示すため。この「秘密」は今後一生明かされることのない二人だけの「秘密」本編ではここまで明かされていないので本当に娘の魂が帰ってきて妻の魂が消えたということもあり得るわけです。指輪のありかは母親から聞いていたから知っていた。つまり僕たち読者が好きなように想像していいという訳で、だから色々考えさせられるし、賛否両論多い作品なんです。

2014/01/22

オモシロイ面白いおもしろい

流石東野圭吾

あっぱれ東野圭吾

ストーリーの運び方が完璧でしょ。

結果的に嫁も娘も会社の後輩に持っていかれた平介が可哀想な気もするけど、平介もそこは割り切ったんだし、嫁も一大決心して決めたことなんだから良いでしょう。

夫婦愛があって凄いなと思った。

事故起こしちゃった運転手や親戚？の話しも良かったしね～

ストーリー
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。

2014/01/03

これは2人だけの秘密
2人で交わした秘密、それが直子の強さに繋がった。読んでいて辛い部分が多かった。平介の葛藤、直子の葛藤。お互いに決意したのは娘の存在。

2013/11/20

誰かと誰かの人格が入れ替わるストーリーという予備知識があると、使い古しのくだらないパターンかと思い、読む前に萎えてしまいました。
が、そこは東野圭吾の作品。なるほど…そうきましたか！と、妙に感心しました。
設定はファンタジーですが、夫、妻の心理描写、夫婦が抱える問題はリアリティに溢れています。
結末を読んだ後で、何度も読み返して、わざわざ切ない気持ちを味わってしまいました。