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竜馬がゆく 新装版(三) の商品レビュー

4.3

187件のお客様レビュー

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    77

  2. 4つ

    65

  3. 3つ

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2012/01/18

軍艦奉行勝海舟との出会い。自分の道を見極め、軍艦・水夫を要し、諸外国に立ち向かうべく幕府を倒さなければならないという攘夷派とはことなる竜馬の思想。 大事を成すには大らかであり、細かいことは気にしない。そんな竜馬の人柄がいい。

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2012/01/04

司馬遼太郎・竜馬がゆくシリーズの三篇目。 いよいよ勝麟太郎とおりょうが出てきて、竜馬のやりたいこともはっきりしてきた。次回が楽しみ。 今回気に入ったワード→「人間は何のために生きちょるか知っちょるか。事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん。」

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2012/01/02

勝海舟登場。 幕末きっての逸材は竜馬を超える奇人っぷりで楽しい。 「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事を進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべ...

勝海舟登場。 幕末きっての逸材は竜馬を超える奇人っぷりで楽しい。 「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事を進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 勝に弟子入りし、自分の進むべき道を見出した竜馬の言葉。熱い。 海軍学校設立に奔走したり、女性関係も賑やかになったりで更に面白い!

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2011/12/29

竜馬は、議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。 もし議論に勝ったとせよ。 相手の名誉を奪うだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、待つのは、負けた恨みだけである。 事...

竜馬は、議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。 もし議論に勝ったとせよ。 相手の名誉を奪うだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、待つのは、負けた恨みだけである。 事をなすためじゃ。ただし、事をなすに、あたっては、人の真似をしちゃいかん。

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2011/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

竜馬29歳 脱藩の罪で土佐より追っ手をかけられる。 竜馬は上手く切り抜け、逃れる。京都で漸く吉村寅太郎と出会い、その口利きで長州藩邸に匿われる。 その頃、寺田屋騒動がおきる。薩摩同士討ちの凄惨な事件。尊王の旗揚げはまだ時期が早かった。 竜馬はじっとしていない。追われているのに、町をうろついていた所、清河八郎に会う。北辰一刀流の同門。清河に金を出させて、江戸に出る。江戸では、千葉道場に転がり込み、ぼーっとしている。 ある日、重太郎に誘われ、勝海舟を切りに行く。とそこで、勝にベタ惚れしてしまい、弟子入りする。この出会いが竜馬を大きく前進させる。竜馬式の攘夷である。勝の教えを竜馬風にアレンジ(都合の良い解釈)し、船を手に入れるために、一所懸命になる。勝が土佐藩主山内容堂に脱藩の許しをお願いし、許される。又、勝が紹介した松平春嶽も容堂公にお願いをしてくれている。余程愛されるキャラであったのだろう。その春嶽に金を借り、海軍学校を作る。幕府に海軍学校が正式にあるので、私立海軍学校かな? その頃の考え方は、極端で、攘夷=鎖国、開国=左幕と攘夷と開国がどうしても繋がらない。開国して富国し、攘夷を行う事が、理解出来ない。いや、考えが固着して柔軟性が無いので、皆今までの延長線上でしかモノが考えられない。でもそれは、当然のことで、竜馬が異質であったことの証でもある。だから、貴重な存在だったのだ。 いよいよ面白くなってきました。 あ、竜馬の惚れたお竜(おりょう)が登場。 「世に生を得るは事を成すにあり」 「人の跡を慕ったり人の真似をしたりするな。釈迦も孔子も シナ歴朝の創業の帝王も、みな先例のない独創の道をあるいた。」

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2011/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

熱い、血がたぎる。一介の剣士から勝海舟との出逢いを経て、自らの使命を認識し、本当の意味での志士として世界を広げて行く竜馬を描いた第3巻。 また、この本の名言の多いこと。言って聞かせるものではなく、その背中で語りかける"漢"、"生き様"というものを感じずにはいられない。

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2011/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

226ページに目から鱗の一言がある。 「日本人です」と。 竜馬がさな子に 「佐幕人ですか?尊王攘夷ですか?」と聞かれた回答です。 佐幕、幕府を助けるのですか、 天皇をたてて、外国を倒すのですかと聞かれて 日本人ですと答えたのです。 (竜馬がこたえたのか、司馬遼太郎がこたえたのかわかりませんが、笑) 当時日本人という言葉はなく 主義による区分けか 出身地による区分けしかないのです。 日本のことを考え日本人となのり 日本のことを考え佐幕が良いと思えば佐幕 攘夷が良いと思えば攘夷と答える竜馬。 竜馬のなかに信条の変節はなく あくまでも日本があったまでです。 今のネットなどではやる極論的な右翼的発言、米国追従的な発言、いやアジアだという発言は その主義主張に酔っている志士と同じではないか。 どちらかといえば実利的でありたいと思う私は。 主義主張があまりないのです。世間でいうようなね。 今竜馬がいれば日本を嘆くのでしょうか。 さな子に聞かれたときに 「地球人だ」などと夢想してしまいます。 決して「日本人」だとは答えないでしょう。 私も大きく開かれた視野を持ちたい。

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2011/11/06

坂本龍馬ならぬ坂本「竜馬」の人生譚。虚構が色々と盛られている点(だからこその「竜馬」)に賛否両論があるが、長編に飽きさせず読者を惹きつけ、坂本龍馬という人物の魅力を伝えるという意味において、これはさすが司馬遼太郎というべきだろうと思う。

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2011/10/31

勝海舟との出会い。海外への憧れ。脱藩浪人から志士への変化。お田鶴様の心遣い。そして何より一目惚れしたおりょうとの出会い。それ以外にも、それらすべてが未来の龍馬を形作ってゆく。

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2011/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

竜馬が勝海舟と出会い海軍を創設するために働きかける序段である。1、2巻では竜馬の人物形成を語る内容が多かったが、3巻に入ってから竜馬の”動き”が見え始めた。千葉重太郎が竜馬に振り回される様がかわいらしい。

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