竜馬がゆく 新装版(三) の商品レビュー
小説とはいえ、ある程度の歴史的な事実を元に執筆していると思うが、竜馬の行動力、洞察力、人徳すべてが魅力的であった。勝海舟との出会いが大きかったんだろうな。しかし攘夷派の以蔵が勝の擁護につけた下りは楽しいかった。
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2010/02/06読了 おりょうキタ!勝先生きたあ!重要人物がどんどん出てくる! 作者と竜馬の幻の対談も面白すぎる。司馬さん最高です。 そして弥太郎も出てきたし、本当に名作じゃなあ
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本巻では勝海舟、おりょうが登場しました。 勝先生が魅力的に描かれていてよかったです。相変わらず重太郎さんがいい人。
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人間、好きな道によって世界を切り拓いてゆく。 竜馬はそんな言葉を残している。 船。ふねに託された竜馬の夢は大きい。 (ていうか、重太郎、いいヤツ!) ”既成事実” 竜馬の終生の理想は、アジア連邦政府。 世の既成概念をやぶる、というのが真の仕事というものである。
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わたしが「竜馬がゆく」に最初に触れたのは、高校3年のときNHKの大河ドラマでだった。司馬の原作を読んだのは25歳くらいになってからではないだろうか。今回再読のキッカケになったのは昨年のNHK大河ドラマ「竜馬伝」。ドラマを観ていて、尊皇攘夷派に対する扱いがやたらに冷たいような気がし...
わたしが「竜馬がゆく」に最初に触れたのは、高校3年のときNHKの大河ドラマでだった。司馬の原作を読んだのは25歳くらいになってからではないだろうか。今回再読のキッカケになったのは昨年のNHK大河ドラマ「竜馬伝」。ドラマを観ていて、尊皇攘夷派に対する扱いがやたらに冷たいような気がした。68年のドラマも原作も、もっと尊皇攘夷派に対して好意的だったような。それを確かめたくて読み始めた。この巻から生麦事件等攘夷派の動きが激しくなってきた。同時に、開国派の勝海舟への入門も。わたしの興味を引き立てる内容になり、だんだんおもしろくなってきたぞ。
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本巻は、勝海舟への弟子入り、おりょうとの運命的な出会いなど、龍馬の人生を方向付ける人物が登場する。前巻までは、尊皇攘夷でも倒幕でも勿論佐幕でもなく、何か日本のためになるようなActionを起こしたい、しかし具体的にはイメージが湧かないとして、とりあえず脱藩した龍馬だったが、ようや...
本巻は、勝海舟への弟子入り、おりょうとの運命的な出会いなど、龍馬の人生を方向付ける人物が登場する。前巻までは、尊皇攘夷でも倒幕でも勿論佐幕でもなく、何か日本のためになるようなActionを起こしたい、しかし具体的にはイメージが湧かないとして、とりあえず脱藩した龍馬だったが、ようやくやりたいことが見えてきたようだ。一言で言えば「船」。龍馬は「船」に魅せられたらしい。目指すものを得た男は強い。俄然、吐く言葉にも説得力がある。以下に、2つほど引用したい。 ・「藤兵衛、人間は何のために生きちょるか知っちょるか、事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん」 ・「人の一生というのは、たかが50年そこそこである。いったん志を抱けば、この志に向かって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ、生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 →何と清々しい言葉だろうか。これは司馬氏が創作した言葉でなく、龍馬自身が書き留めた語録に残存しているとのこと。 「脇差しなんぞはいくらでも売っている。あんな金物を父の形見だとか武士の魂だとか言っているのは自分に自信がない阿呆のいうことだ。形見はお前さん自身さ」 「刀は武士の魂ではない。道具に過ぎぬ。道具を魂と教えこんできたのは、徳川三百年の教育です。戦国の武士は刀を消耗品と心得、人によっては何本も用意して戦場に出、折れれば捨て、脂で切れやめば砥石でごしごし磨いで使った」 →新撰組の土方歳三などが耳にしたら憤慨するような台詞。この台詞で龍馬が完全な唯物論であることが判った。刀に武士の魂が宿ると考えるのは、これと反対の観念論。司馬氏の史観を流用すれば、明治維新を成し遂げたのは唯物論者、第二次世界大戦を引き起こし日本を惨憺たる荒廃に陥れたのは宗教的攘夷思想を持った観念論者である。龍馬を始めとする維新の志士のような首脳であれば、あの悲惨な戦争は起こさなかっただろう。常識で考えても敗北は目に見えていたのだから。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「 一国を救おうというのも、一家を救おうというのも、おなじ気質から出るものだ。ごく気質的なことである。」という一節が今の日本の現状に重なって非常に感銘を受けた。
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竜馬の視点って本当に素晴らしい。この時代に自分の軸をしっかりと持てるのはすごいこと。そしておりょうさんの登場。おもしろくなってきました。
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2014年22冊目。(再読) 勝海舟との出会いから、昼行灯な竜馬の具体的行動が始まる。 人をよせつける力み過ぎない人柄が光る。 ==================== 2011年8冊目。(2011年1月21日) 尊皇攘夷が論だけではなく生麦事件という形となった。 国内で異...
2014年22冊目。(再読) 勝海舟との出会いから、昼行灯な竜馬の具体的行動が始まる。 人をよせつける力み過ぎない人柄が光る。 ==================== 2011年8冊目。(2011年1月21日) 尊皇攘夷が論だけではなく生麦事件という形となった。 国内で異国・幕府への敵対心が強まる中、 竜馬はついに勝海舟と出会う。 いよいよ私立艦隊の編成という独自路線に走り出す! 竜馬がついに、自分が成すべきことに気づく第三巻。
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この3巻は勝海舟と出会い、竜馬が大きく変わります。 勝海舟と出会い、大きな影響を受けます。また、勝の力添えで、有力者と人脈が広がり、竜馬は海軍学校設立に動き出します。 当時は尊皇攘夷論が主流であったなか、開国貿易、富を得、 産業を盛んにし、軍事力も高める。のちの富国強兵にも繋がる...
この3巻は勝海舟と出会い、竜馬が大きく変わります。 勝海舟と出会い、大きな影響を受けます。また、勝の力添えで、有力者と人脈が広がり、竜馬は海軍学校設立に動き出します。 当時は尊皇攘夷論が主流であったなか、開国貿易、富を得、 産業を盛んにし、軍事力も高める。のちの富国強兵にも繋がる 考えを竜馬はすでにしていたのです。 勝との出会いがなければ、竜馬と幕末史はちがっていたことでしょう。 勝海舟のことももっと、知りたくなりました。 もうひとつ、おりょうとも出会います。 が、あまり興味はもてません。
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