竜馬がゆく 新装版(三) の商品レビュー
浪人となった竜馬は勝海舟と運命的に出会う。攘夷派のどの勤王の志士とも違う道を歩き出し、開国するために倒幕を決意する。
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続きが気になる。でも、竜馬が出てこないシーンはすこし詰まらない。やはり、竜馬あってこその『竜馬がゆく』なんだろう。
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勝海舟の弟子になり、妻となるお竜に出会う。勤王派の志士を説き伏せ、海軍学校にいれる竜馬の奮闘。これから維新活動が激しくなっていく。
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幕末、独自の信念を持って倒幕に向かっていった坂本龍馬の生き方に感動。周りの単純な尊王攘夷に流されず、現実的な視点で時代を捉えているところ龍馬の偉大さがあると思う。
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勝先生が登場。竜馬ってほんと、みんなに好かれてたのね・・・そして、武市がどんどん危うい方向へ・・私は、このへんの歴史がまったくわからないから、普通にどきどきして読めてる。
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幕末列伝、坂本竜馬が勝海舟と出会い、それまでの攘夷心から開国へと夢想するようになった。 小学生だとまだわからないかも知れないけれど、中学生だったら、もっと歴史について見識を深めることができたかも知れない、書物を1つでも読んでいたならば。
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清河は非常な尊王家でもあったが、同時に自分をも世間に押し出したかった。独り策謀をめぐらし、その策謀で世間を踊らせ、しかも策士らしく背後で帷幕を垂れこめているのではなく、功をひとり占めにし、常にその策謀の中心にすわりたがった。 徳がない、ということになろう。 この稀代の才子の生涯を...
清河は非常な尊王家でもあったが、同時に自分をも世間に押し出したかった。独り策謀をめぐらし、その策謀で世間を踊らせ、しかも策士らしく背後で帷幕を垂れこめているのではなく、功をひとり占めにし、常にその策謀の中心にすわりたがった。 徳がない、ということになろう。 この稀代の才子の生涯を決定した不幸は、そういう欠陥にあった。(p.88) 幕末の史劇は、清河八郎が幕をあけ、坂本竜馬が閉じた、といわれるが、竜馬はこの清河が好きではなかった。 たったひとつ、人間への愛情が足りない。 万能があるくせに。 そうみている。ついに大事をなせぬ男だ、と竜馬はみていた。(p.96) 「半平太、まあ、ながい眼で見ろや」 「なにを見るんじゃ」 「わしを、よ」 竜馬は、議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、と自分にいいきかせている。 もし議論に勝ったとせよ。 相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。(p.244) (史上、名をのこす男だ。しかしながら一流の名は残すまい) 武市の謎なところである。その人物の格調の高さは薩摩の西郷に匹敵するであろう。その謀略のうまさは薩摩の大久保(利通)に肩をならべ、その教養は前両者よりも豊かで、しかもその人間的感化力は、長州の吉田松陰に及ばずとも似ている。が、もっとも重要なところで、武市はちがっている。 (仕事をあせるがままに、人殺しになったことだ。天誅、天誅というのは聞こえはよいが、暗い。暗ければ民はついて来ぬ)(p.320) 「藤兵衛、人間はなんのために生きちょるか知っちょるか」 と、竜馬は膳ごしにいった。 「事をなすためじゃ。ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん」 「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」(p.410)
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