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竜馬がゆく 新装版(二) の商品レビュー

4.3

180件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/01/23

坂本龍馬が英雄になり得たのは、彼だけのチカラではない。 もちろん彼自身のものの考え方や行動が奇抜で新しかった、それが時代にハマったという事実はあるけど 生家の裕福さ、家族の寛容さ、育ててくれた人々の人格、いい友人・・・ 彼の素質を後押ししてくれた数知れない要素がなかったら、『坂本...

坂本龍馬が英雄になり得たのは、彼だけのチカラではない。 もちろん彼自身のものの考え方や行動が奇抜で新しかった、それが時代にハマったという事実はあるけど 生家の裕福さ、家族の寛容さ、育ててくれた人々の人格、いい友人・・・ 彼の素質を後押ししてくれた数知れない要素がなかったら、『坂本龍馬』は単なる『変な人』だったろうとしみじみ思う。 しかし司馬遼太郎の描く男性は、主役に限らずみんなどこか可愛くて魅力的だ。

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2012/01/14

土佐勤王党の結成と竜馬脱藩まで。 天真爛漫で無知な青年だった竜馬が、ふと何か自分の中にある厚いものに気づき始め、「尊皇攘夷」とは何かが異なる、その理想を追い求めるため、諸国を旅したり、ついには、故郷をすて脱藩を決意。 現代風でいうと、なんだろう。脱サラして政治家を目指す?イメー...

土佐勤王党の結成と竜馬脱藩まで。 天真爛漫で無知な青年だった竜馬が、ふと何か自分の中にある厚いものに気づき始め、「尊皇攘夷」とは何かが異なる、その理想を追い求めるため、諸国を旅したり、ついには、故郷をすて脱藩を決意。 現代風でいうと、なんだろう。脱サラして政治家を目指す?イメージできないな。 幕末の閉塞感と今の日本の状況がとても似ているような気がした。 あと数年で世の中が大きく変わるような気がするのは、俺だけだろうか? 諸外国に対して日本人は何を訴えかけ、実践することができるのだろう? 来たるべきXデーのために、何を準備しておけばよいのか?

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2012/01/02

2巻は竜馬の脱藩まで。 司馬竜馬が今日の坂本龍馬像を築き上げたのも納得で、非常に魅力的な人物になっている。 自分のすべき事を未だ見いだせずにいる竜馬に共感できるし(作中の年齢が自分と近い)、ひょんな一件を通して「男はあれだ」と感覚的に何か掴んだりするのは若者的でリアル。 エピ...

2巻は竜馬の脱藩まで。 司馬竜馬が今日の坂本龍馬像を築き上げたのも納得で、非常に魅力的な人物になっている。 自分のすべき事を未だ見いだせずにいる竜馬に共感できるし(作中の年齢が自分と近い)、ひょんな一件を通して「男はあれだ」と感覚的に何か掴んだりするのは若者的でリアル。 エピソード作りや台詞が巧い。人気がある作品なのも頷ける。 ここまでスルスル読める司馬作品は初めて。 読んだタイミングが良かったのか。

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2011/12/29

「武市の説では、歴史こそ教養の基礎だというのである。歴史とは人間の智恵と無智の集積であり、それを煮詰めて発酵させれば、素晴らしい美酒がえられる、と武市はいうのだ。」 倒幕維新の運動をやった薩長土三藩は、いずれも三百年前の関ヶ原の敗戦国である。幕府には、恨みがあった。が、土佐藩のば...

「武市の説では、歴史こそ教養の基礎だというのである。歴史とは人間の智恵と無智の集積であり、それを煮詰めて発酵させれば、素晴らしい美酒がえられる、と武市はいうのだ。」 倒幕維新の運動をやった薩長土三藩は、いずれも三百年前の関ヶ原の敗戦国である。幕府には、恨みがあった。が、土佐藩のばあい敗戦者は旧長宗我部家の遺臣の子孫である軽格連中であり、藩公以下上士は、戦勝者であった。

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2011/12/26

司馬遼太郎『竜馬がゆく』シリーズの第2編。 大老・井伊直弼が安政の大獄を強いて以降、列強の志士たちの間で「尊王攘夷」の気概が強まっていった。武市もその一人で、土佐藩を勤皇一藩に仕立て上げ、天皇に譲する画策を練る。武市の卑劣なやり方や土佐藩の保守的風土に嫌気がさした竜馬は遂に脱藩...

司馬遼太郎『竜馬がゆく』シリーズの第2編。 大老・井伊直弼が安政の大獄を強いて以降、列強の志士たちの間で「尊王攘夷」の気概が強まっていった。武市もその一人で、土佐藩を勤皇一藩に仕立て上げ、天皇に譲する画策を練る。武市の卑劣なやり方や土佐藩の保守的風土に嫌気がさした竜馬は遂に脱藩を試みる。 竜馬は本当によくモテて、リーダーの資質を持った人間だということがわかる。早く次の巻を読みたい。

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2011/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

竜馬24歳~ 中岡慎太郎と知り合う。幕府の弱腰外交と京都の外国人恐怖症に挟まれ、益々幕府が薄弱化していく。土佐への帰郷。水原播磨介との出会い。(仕組まれていたのかも)護衛と失敗。剣の腕、柵が邪魔をする。京都での志士狩り、田鶴様との再会。土佐へ帰り、中国史(資治通鑑)、蘭語(政体論)の勉強。上士と郷士の小競り合い。郷士池田の死によって決着が付くが、割り切れないモノが残ったと思う。岩崎弥太郎は犬になっていた。讃岐へ遊説に行き(剣術視察の表向き)、難しさを味わい、長州へ行き、視察をする。長州へ行く際に船の師匠に再会、船頭として航行をし、イギリス艦(蒸気船)と行き交う。そして、脱藩。少し後に(武市半平太の仕組んだ)土佐の吉田東洋の暗殺が断行される。時代が動き始めた。 人を動かすことの難しさ、竜馬は自分が中々動かないクセに、それを経験すると痛感する。なかなか動かないからこそ、動き出したら止まらないとも言える。少しずつ竜馬の心に、やらねば、やるからにはと言った部分が見えて来たが、単純な尊王攘夷ではなく、真の改革とはどうあるべきか、と言った深い洞察がある。土佐の差別が、そう考えさせたのか、単に人は人として平等と思っているのか。

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2011/11/06

坂本龍馬ならぬ坂本「竜馬」の人生譚。虚構が色々と盛られている点(だからこその「竜馬」)に賛否両論があるが、長編に飽きさせず読者を惹きつけ、坂本龍馬という人物の魅力を伝えるという意味において、これはさすが司馬遼太郎というべきだろうと思う。

Posted byブクログ

2011/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗殺の話はドキドキしたし、 でっかいことをやらせてくれという神頼みも、竜馬がどうなっていくかを知ってるだけにぐっときた。 色んな女性に惚れやすいのは、時代なんですかね、そこだけしっくりこないです、誰が一番何やと(笑)

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2011/09/25

土佐勤王党結成から東洋暗殺そして竜馬脱藩の巻。久坂との出会いが脱藩の布石でした。やっと立ち上がったと言ったところかな?中岡マダー?ヽ(・∀・)ノ←

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2011/09/19

龍馬が脱藩するところまでの話。龍馬自身が一剣客から志士に変わる姿が描かれていて一巻より面白かった。印象に残ったのは、彼が学問を始める際にまず中国の歴史書を読んだエピソード。現代で通用する不変的な知識は、歴史から読み取れるんだなと。でもこの展開、司馬遼太郎っぽくもあるw

Posted byブクログ