村上春樹、河合隼雄に会いにいく の商品レビュー
面白いんだけど、河合隼雄はあくまで聞き役、と言う感じがする。 井戸を掘る、ということは何とはなしに分かったが言葉にすることは非常に難しい。ひょっとしたら分かってないのかもしれないけれど。
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箱の中に患者がおもちゃを自由に入れていく心理療法”箱庭療法”の第一人者河合隼雄(心理療法家)と、「ねじまき鳥クロニクル」完成後の村上春樹の対談をまとめた本。 (最初に小説を書き始めた動機について) ”自分でもうまく言えないこと、説明できないことを小説という形にして提出してみたか...
箱の中に患者がおもちゃを自由に入れていく心理療法”箱庭療法”の第一人者河合隼雄(心理療法家)と、「ねじまき鳥クロニクル」完成後の村上春樹の対談をまとめた本。 (最初に小説を書き始めた動機について) ”自分でもうまく言えないこと、説明できないことを小説という形にして提出してみたかったということだったと思う” という村上春樹。 小説を書くことと、箱庭療法の共通点。
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14冊目 ある人は「すごく落ち着きます」とすすめてくれて またある人は「これはすごくいい本」とすすめてくれて とにかく、そんな本。 みんな似たような「空白」をそれぞれ抱えてるのかなあーなんて。 「どうして自分のことを書いたのか。」だなんてね。 わたしを含め、思うこともみんな似...
14冊目 ある人は「すごく落ち着きます」とすすめてくれて またある人は「これはすごくいい本」とすすめてくれて とにかく、そんな本。 みんな似たような「空白」をそれぞれ抱えてるのかなあーなんて。 「どうして自分のことを書いたのか。」だなんてね。 わたしを含め、思うこともみんな似たようなもんなのかもしれないね。
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村上春樹と河合隼雄の対談集。 簡単に読めるところがよい。 村上春樹が、小説について語っているのは興味深い。
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対談による『ねじまき鳥クロニクル』の解説書。個人主義と孤独の境界はどこだろうかと話し合う。村上春樹が体験談を語れば、河合隼雄が臨床例を出してくる。いい組み合わせじゃないだろうか。 村上氏は集団行動の時代にあって、個人主義を標榜し海を渡ったそうで、個人というものに関して深く考えてい...
対談による『ねじまき鳥クロニクル』の解説書。個人主義と孤独の境界はどこだろうかと話し合う。村上春樹が体験談を語れば、河合隼雄が臨床例を出してくる。いい組み合わせじゃないだろうか。 村上氏は集団行動の時代にあって、個人主義を標榜し海を渡ったそうで、個人というものに関して深く考えている。彼の小説の登場人物はみな個人個人で生きている感じが強いのはそのせいだろう。興味深い発言としては、アメリカに行って帰ってきたら、逆に集団の重要性というものについて考えだしたということである。この世代で個人主義を標榜した人の特徴だろうか?そういう人が多いような気がする。 僕としては参考になる話が多くいろいろとメモさせてもらった。
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対談本だからソッコー読める!村上春樹ってこんなに自分のこと喋るんや!彼の小説の書き方、作品がひとり歩きしてくってのがおもしろい。河合隼雄の個性についての説明もおもしろい。物語の必要性っていうとこがお気に入りです。
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内容(「BOOK」データベースより) 村上春樹が語るアメリカ体験や’60年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」ま...
内容(「BOOK」データベースより) 村上春樹が語るアメリカ体験や’60年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。
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河合隼雄と村上春樹の対談。 人間の深いところの感覚を話をしている。 個人的に印象に残ったのは、「反抗について」だ。ただ対象に反抗するよりも、何も無いところから道を拓いて自分なりのスタイルを作り出すことの方がその対象に対する本当の強化ができるし、大人たちはいつの間にかたじろ...
河合隼雄と村上春樹の対談。 人間の深いところの感覚を話をしている。 個人的に印象に残ったのは、「反抗について」だ。ただ対象に反抗するよりも、何も無いところから道を拓いて自分なりのスタイルを作り出すことの方がその対象に対する本当の強化ができるし、大人たちはいつの間にかたじろいでしまう、ということ。 う〜ん、確かに。
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古典文学について知りたくて、心理学にも興味があって手に取った河合先生の本の中のひとつ。 まさかここから村上春樹にはまろうとは。 読書人生もどう転がるかわからないもんだ。
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2008.04.19読了 村上さんは小説を書くことで癒されていると言う。 それを読むうちもどこか癒されている。 村上さんの物語で代償をするのではなく、 つたなくとも自らで物語を紡がなくてはならんね。 世界を捉える感受性と自意識。 自らの物語を紡ぐこと。 以下、おもしろかった...
2008.04.19読了 村上さんは小説を書くことで癒されていると言う。 それを読むうちもどこか癒されている。 村上さんの物語で代償をするのではなく、 つたなくとも自らで物語を紡がなくてはならんね。 世界を捉える感受性と自意識。 自らの物語を紡ぐこと。 以下、おもしろかった箇所。 『一人の人間のことに必死になっていたら、世界のことを考えざるなってくるんですね。結局、深く病んでいる人は世界の病を病んでいるんですね。』 『小説とは「対応性の遅さと、情報量の少なさと、手工業的しんどさ」にある。 現代の一般的風潮は「できるだけ、早い対応、多い情報の獲得、大量生産」にある。 現代の風潮がたましいを傷つけ、癒すために全く逆の小説的なことをするのに意義を見いだす。』 『魂を傷つける現代の風潮は個人主義の欧米からきた。 個人をもっとも大切と考える生き方が、個人をもっとも傷つける傾向を生み出しているアイロニー。』
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