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村上春樹、河合隼雄に会いにいく の商品レビュー

3.8

204件のお客様レビュー

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    45

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

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2009/10/04

臨床心理学者でもある、河合隼雄さんとの対談は専門用語が飛び交っています。その都度、親切に解説がありますが、意味も難しいので読むのが大変。

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2009/10/04

読書生活で僕とわりと縁のある両者。 この本からは、心理学の奥深さと 村上春樹氏の小説に対する姿勢が窺える。 特に同氏が、my favoriteな「ねじまき鳥クロニクル」を 書いた直後だったらしく、その話が多い。 「自分でも何がなんだがよくわからない」と感じながらあの作品を書いた村...

読書生活で僕とわりと縁のある両者。 この本からは、心理学の奥深さと 村上春樹氏の小説に対する姿勢が窺える。 特に同氏が、my favoriteな「ねじまき鳥クロニクル」を 書いた直後だったらしく、その話が多い。 「自分でも何がなんだがよくわからない」と感じながらあの作品を書いた村上氏。 それに対して、「物語が自分を超えないと誰も惹きつけられない」と言う河合氏。 こんなやりとり、マジ壷でした。

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2009/10/07

人間について社会について、洞察が非常に深い彼らの言葉は、 進みすぎていてたまについていけないところもあるけれど、 なにか読む人を承認して元気づけてくれるところがある。 誰にもなにかしら心に残るキーワードが残るであろう一冊。

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2009/10/04

作家村上春樹と心理学者である故・河合隼雄の対談集。感想としては、2人それぞれ自らの視点で社会とういものを捉えており、その視点が非常に新鮮であり、また興味深かったということ。2人の思考の深さがうかがえた。

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2009/10/04

河合さんが亡くなった後で読んだので、悲しかった。解説が読みにくいけど、でも自分の発言を「あれはこういうことで」と説明していたり、二人の対談の間にまとまった考えをあとから「こういうことが自分は言いたかったんだ」という発見があったりで、それはそれで面白いと思った。

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2009/10/04

“「プロだから必ず結末は来る」というのは、簡単に言えば結末が来なければ能力的に小説家としてメシは食えないということですが、それと同時に「自分を信じる」という側面もまたあるわけです。〜(P・82)” “〜治るばかりが能じゃないんですよ。そうでしょう、生きることが大事なんだから。そこ...

“「プロだから必ず結末は来る」というのは、簡単に言えば結末が来なければ能力的に小説家としてメシは食えないということですが、それと同時に「自分を信じる」という側面もまたあるわけです。〜(P・82)” “〜治るばかりが能じゃないんですよ。そうでしょう、生きることが大事なんだから。そこがひとつ大事なところです。(P・161)”

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2009/10/04

「ふつうに暮らしている人が箱庭にそれらしく置いたものは、これは見事におもしろくない。つまり、いわゆる正常、健常といわれる人は、要するに、つまらないもの、逸脱のないものを置く才能を持ってるのです。つまり、朝起きて、会社へ行って、仕事して、帰ってくるというのは、ある種のそういう才能な...

「ふつうに暮らしている人が箱庭にそれらしく置いたものは、これは見事におもしろくない。つまり、いわゆる正常、健常といわれる人は、要するに、つまらないもの、逸脱のないものを置く才能を持ってるのです。つまり、朝起きて、会社へ行って、仕事して、帰ってくるというのは、ある種のそういう才能なわけです」 自分には分からない専門的な立場から具体的な根拠をもってこういうことを言われると、もうただ単に、そうか〜…としか言えない!!普段もやもやもやーっともってる、あれ?っていうこととか、そうじゃないやろーっていうことをはっきりと教えてもらえる◎河合隼雄さん、まじですごい…私にとっては村上春樹作品、やっぱ読んでみよっかなぁーと思わせるに十分な本でした。

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2009/10/04

おそば屋さんで一人一献。おれってなにしてんだろうとか想いながら読むと秀逸。あ、オレってひとりいきがってデタッチメントしながらそば屋空間にコミットメントしてるんだ...っていう精神的に素晴らしい高揚を与えてくれる。 素で読んでも面白い。あと、この感じを得るなら「ねじまき鳥クロニクル...

おそば屋さんで一人一献。おれってなにしてんだろうとか想いながら読むと秀逸。あ、オレってひとりいきがってデタッチメントしながらそば屋空間にコミットメントしてるんだ...っていう精神的に素晴らしい高揚を与えてくれる。 素で読んでも面白い。あと、この感じを得るなら「ねじまき鳥クロニクル」以前のハルキ本は必読。

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2009/10/07

小説家 村上春樹と心理療法家 河合隼雄の対談集。シンプルな言葉で語られているが、内容はものすごく奥深い。読む度に違った表情を見せてくれそうな気がする。 心象に残ったのは次の言葉。「芸術家の人は、時代の病いとか文化の病いを引き受ける力を持っているということでしょう。 〜中略〜 個人...

小説家 村上春樹と心理療法家 河合隼雄の対談集。シンプルな言葉で語られているが、内容はものすごく奥深い。読む度に違った表情を見せてくれそうな気がする。 心象に残ったのは次の言葉。「芸術家の人は、時代の病いとか文化の病いを引き受ける力を持っているということでしょう。 〜中略〜 個人的な病いを超えた、時代の病いとか分解の病いとかいうものを引き受けているということで、その人の表現が普遍性を持ってくるのです。」。

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2009/10/04

よほど熱狂的な村上春樹ファンでなければ(あるいは、レポートの題材にするとか)、面白さに乏しいような気がしてしまった。元々1996年頃に刊行されたせいもあってか、時代状況への視線にも、とくに目新しさや興味深い指摘は感じられない。『ねじまき鳥クロニクル』から『アンダーグラウンド』へ至...

よほど熱狂的な村上春樹ファンでなければ(あるいは、レポートの題材にするとか)、面白さに乏しいような気がしてしまった。元々1996年頃に刊行されたせいもあってか、時代状況への視線にも、とくに目新しさや興味深い指摘は感じられない。『ねじまき鳥クロニクル』から『アンダーグラウンド』へ至る作家の軌跡として読むのでなければ、「メタ物語」の不在や「大きな物語」の終焉が言われていた時代の空気を再検討するくらいにしか役立たない気がする。頷ける点もあるけれど、対談形式であくまでラフスケッチ。その意味で、ヒジョーに喰い足りない、という感想。

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