村上春樹、河合隼雄に会いにいく の商品レビュー
村上ファンが星の数ほどいる今あえてこの本を紹介したい。 村上春樹の小説はどれも、なぞなぞのようなストーリーでみんな???となったことがあるはず。この本を読めばそのあたりの謎がスルスル解けて、村上春樹の小説が、いや読書そのものが2倍3倍におもしろくなるんです! 村上文学の根底に流れ...
村上ファンが星の数ほどいる今あえてこの本を紹介したい。 村上春樹の小説はどれも、なぞなぞのようなストーリーでみんな???となったことがあるはず。この本を読めばそのあたりの謎がスルスル解けて、村上春樹の小説が、いや読書そのものが2倍3倍におもしろくなるんです! 村上文学の根底に流れる「物語る」という「儀式」に、現・文化庁長官にして日本ユング心理学の第一人者である河合隼雄がするどい心理学的考察をくわえる。
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06.11.30ねじまき鳥クロニクルを主軸に話ているようだったので、今度読んでみようと思う。つくりばなしの話がよくわかった。
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河合隼雄は患者の話を聴き河合自身が癒されるという。村上春樹は物語を書くことによって村上自身が癒されるという。そして僕たち読者は物語を読むことによって癒されることがある。
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とてもおもしろい対談。これを読んで以降、村上春樹作品に興味を持つようになりました。 両者の対談には続きがあり、『こころの声を聴く(河合隼雄著)』での「現代の物語とは何か」、『約束された場所で(村上春樹著)』での「アンダーグラウンドをめぐって悪を抱えて生きる」という対談に続きます。
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村上春樹という作家には、間接的に触れようと思っている。何冊か小説を読んだが、真理めいたものに近づくための寓話だという気がしている。事実は小説よりも奇なりと言うが、真実を伝える手段としてはニュースよりも寓話の方が時として上だと思うからだ。そして、真実とは陽炎のようなもので、追いかけ...
村上春樹という作家には、間接的に触れようと思っている。何冊か小説を読んだが、真理めいたものに近づくための寓話だという気がしている。事実は小説よりも奇なりと言うが、真実を伝える手段としてはニュースよりも寓話の方が時として上だと思うからだ。そして、真実とは陽炎のようなもので、追いかけても追いつくことはできない。だから村上春樹の自作分析は貴重で、それを河合隼雄と共にやっているのだから面白い。解答はない。しかしそこに向かっていく過程が脳を刺激する。ゆっくりと、確実に。
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私は、村上春樹の世界観を理解し難い部分が多いなと思っていましたが、この本を読んで、少しは理解出来たのではないか、と思います。村上春樹の世界観を理解し、尚且つ話を引き出していく河合先生は偉大です!!!
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村上春樹の意見がかなり新鮮でした。小説の書き方や、ねじまき鳥の内容について、新しい発見たくさんありました。それにしても河合さんは聞き上手。。こんな風に人の話を聞けるようになりたいなぁ・・・
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心理学者の河合氏と村上氏の2日間に渡る対談。村上氏がねじまき鳥を書き終えた頃に行われた対談なので、本文中にねじまき鳥の話がちらほら出てきます。
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やはり「アンダーグラウンド」が小説に影響していたんだと感じさせる対談集。分かるんだけど、使命感よりも春樹ワールドのままでいてもらいたいのだが・・・。30
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「なぜ小説を書くのか」素人考えでは、何かを創造したいという欲求を想像するが、むしろ、自分が癒されるために書くと村上氏は言う。 非常に良識に富んだ二人の対話は意味深く、面白い。 分別とはこういうものかもしれない。
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